世界経済戦争の到来とドルへの脅威が現実のものに
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世界経済戦争が来ており、米ドルへの脅威は本物です
この記事はブランドン・スミスが執筆し、本来はバーチ・ゴールド・グループに掲載されたものです。
最近ソーシャルメディアに投稿された声明で、タッカー・カールソンは、プーチン大統領にインタビューするためにロシアを訪れた多くの理由を簡潔に説明しました。左派メディアのトーキングヘッドや多数の西側政治家たちからの怒りの雪崩に巻き込まれた彼の決断は、アメリカ人が企業のプロパガンダによって誤った方向に誘導され、ウクライナでの戦争や東側との緊張が何をもたらすかについて国民がまったく知らされていないというカールソンの懸念に端を発しています。Why We're Interviewing Vladimir Putin (youtube.com)
私もそう思います。実際、大多数のアメリカ人は、ロシアとその同盟国との世界的な戦争がどのような結果をもたらすのか、まったく理解していないと思います。たとえ紛争が発砲に至らず、経済戦争の領域にとどまったとしても、アメリカとヨーロッパの大部分はその影響で壊滅的な打撃を受けるでしょう。
カールソンは特に米ドルの地位に対する危険性について言及しました。ほとんどの国民は、世界の基軸通貨である米ドルが外国から切り捨てられることによって、米ドルが崩壊するという考えを理解することができません。彼らは本当にドルが無敵だと信じているのです。
最も妄信的なのは、残念ながら経済界の主流派です。西側諸国はすでに金融崩壊の真っただ中にあり、戦争が起こればその影響は世界大恐慌以来のレベルにまで加速するということが、彼らには理解できないようです。
私は何年も前から、この結果について警告してきました。東と西の対立は、10年以上かけて周到に仕組まれたものであり、ロシアに罪はありません。
ロシアは一貫して、国際通貨基金（IMF）をはじめとするグローバリストの組織と協力し、新たな「世界準備通貨システム」を構築しようとしてきました。つまり、ロシアとグローバリストの利害は様々な形で交錯しており、ウクライナ戦争がそれを変えたわけではありません。 タイム誌は昨年、IMFがロシア経済について肯定的な報告書を発表したことについて苦言を呈しました。 その代わりに、IMFは基本的に制裁に直面したロシアの回復力を賞賛しました。
2014年に、ウクライナとの戦争の勃発に関連して、拙稿『偽りの東西パラダイムが隠す世界通貨の台頭』で指摘した通りです。
「親プーチンの応援団に思い出させたいのは、プーチンとクレムリンが元々最初にIMFにウクライナ経済を掌握するよう働きかけたこと、そしてIMFが今、ウクライナに財政支援と引き換えにロシアと戦うよう要求していることです。愚かな観察者にとっては皮肉に見えるかもしれませんが、虚偽の東西パラダイムに気づいている人にとっては、これはすべて、権力強化のための大きな計画の一部なのです」。
ウクライナ劇場（笑） : メモ・独り言のblog (livedoor.blog)
私はまた、こうも主張しました：
「私はかなり以前から、東西対立がドル体制崩壊の隠れ蓑として利用されると警告してきました。アメリカのメディアの間では、この崩壊は東側の外貨準備と国債の投棄のせいにされ、その結果、世界的なドミノ効果でアメリカの世界準備の地位は終わるだろう。」と警告してきました。
ウクライナのヤヌコビッチ大統領が退陣させられた瞬間から（これは西側の情報機関の助けを借りて行われたと多くの人が主張しています）、第三次世界大戦へのアジェンダが動き出しました。両陣営とも、紛争が避けられない状況を作り出したように見えました。
ロシアは奇妙なことに、ウクライナの経済を確保するためにIMFの介入を支持しました。そしてIMFは、ウクライナはロシアと戦ってドンバスを支配し続けなければ、ウクライナを存続させている資金援助を失うリスクがあると主張しました。これは皮肉なのでしょうか、それとも何か別の理由があるのでしょうか？
NATOは武器をウクライナに供与し始め、ウクライナはその武器を使ってドンバスの市民を虐殺しました。東部の住民はロシアとの併合を望んでいましたが、ウクライナはそれを許すつもりはありませんでした（IMFからの資金援助が危ぶまれていた）。その一方で、政府はウクライナのNATOへの正式加盟を公然と議論し始めます。その後、ロシアがドンバス地方に侵攻しました。いまやこの地域全体が火薬庫と化し、双方が導火線に火をつける準備を整えています。
しかし、批判的思考の訓練として、危機の助長にグローバリストの関与がなかったかのようにこの状況を見てみましょう...
もし彼らの立場で「より正しい」側を選ぶとしたら、それはロシアでしょうが、保守派がロシアを擁護するときに多くの左派が想像するような理由ではありません。 要するに、左派は体制側の指示に盲目的に従うのに対して、私たちは少なくとも状況を両側から見ようとする（これはタッカー・カールソンがやっていることと同じで、彼はそのために反逆罪で非難されている）、ということです。
もし中国がメキシコと軍事同盟を結ぼうとしていて、中国軍がアメリカ南部の国境に長距離兵器と兵士を配置する可能性があるとしたら？これがアメリカに引き起こすであろう混乱を想像してみてください（もしかしたら、最終的に国境を確保するかもしれません）。ロシアがウクライナで直面していたことです。1962年にソビエトがキューバにミサイルを配備したとき、アメリカは世界規模の核戦争を引き起こしそうになりました。大国の国境近くでの軍事作戦は冗談ではありません。
これは、プーチンがタッカー・カールソンとの議論で挙げたウクライナ戦争の正確な根拠であり、理にかなっています。 繰り返しになりますが、グローバリストの干渉を抜きにして事象を見ればです。 しかし、この戦争で誰が一番得をするのかを考え始めるとどうなるでしょうか？
私は確かにプーチンを信用していませんが、だからといってヨーロッパやアメリカの政治指導者たちのオーウェル的な行動を否定するものではありません。地政学的な瀬戸際外交の典型的なメカニズムを超えた何かがここで起こっているのです。この紛争は広範囲に影響を及ぼし、一部のエリート集団の目標に役立つだけです。 ロシアとNATOの両政府は、故意に、あるいは無意識のうちに、このような利害関係者のために動いているのではないかと疑っています。
それは否定できないことです。私たちの政治指導者やエリート主義的組織の多くは、理解できないほど腐敗しています。彼らは権威主義的な改革、「経済のグレートリセット」を求めており、世界中で複数の紛争を引き起こしています。私たちはCOVIDの間に仮面が剥がれるのを見ました。この人たちは単なる見当違いではなく、モンスターであり、飢えているのです。世界的な災厄を呼び起こし、祭壇のヤギのように西側を生け贄に捧げて、彼らが望む完全な中央集権を手に入れることは、彼らにとって超越したことではありません。
東西のパラダイムは、この計画に完璧に合致しています。BRICS諸国は、世界の基軸通貨であるドルを放棄する構えを見せており、すでに二国間貿易で放棄した国もあります。ウクライナ（そしてシリアやイランなど世界の他の地域）の紛争がエスカレートし続ければ、ロシアがそうであったように、中国のような国々がドルの保有を放棄するでしょう。世界最大の輸出入国として、多くの国が中国に追随し、国際貿易のためにドルの代わりに通貨バスケットに移行するでしょう。
これは何を意味するのでしょうか？
連邦準備制度理事会（FRB）が10年以上にわたってQE（金融緩和政策）を実施した結果、ハイパーインフレに陥ったドルは、世界の基軸通貨であり、石油通貨であるという理由だけで、安定を保ってきました。外国の銀行が何兆ドルもの米国通貨を海外に保有しているのは、まさにこのためです。基軸通貨としての地位が失われれば、外国人投資家が連邦準備制度理事会（FRB）券から資金を分散させるため、ドルの川が際限なく米国に流れ込むことになります。その結果は？大規模なインフレ崩壊が起こります。
これこそが危機なのです。タッカー・カールソンが言っていたことであり、アメリカでは多くの人がそれを理解していません。なぜなら、これこそが彼らが何十年もかけて目指してきたことだからです。「旧世界秩序」を中央銀行のデジタル通貨による「新世界秩序」に置き換えるために、アメリカ社会と経済を解体すること。 IMFのワンワールド通貨バスケットや、その他の非常に不愉快な社会主義的変化の数々は、すぐに後に続くでしょう。
BRICSがIMFと協力しているのは、ドルの失墜を国際貿易に大きな影響力を持つ機会と見ているからかもしれません。 あるいは、支配された野党として、NWOのテーブルにつくために奔走しているのかもしれません。 結局のところ、ドルの崩壊は世界通貨システム形成の分岐点となるでしょう。
そして、グローバリストにとって最も良いことは、すべてが終わったとき、彼らが「英雄」とみなされることです。彼らは前世紀の大半を費やして、ドルの切り下げと国債の罠を作ることで、アメリカを経済的破綻に陥れました。いずれにせよシステムは崩壊するはずでしたが、今や彼らはすべての責任を戦争と「国家の傲慢」に転嫁し、ディストピア的なデジタルマネーで救いの手を差し伸べることができるのです。
東西対立はグレートリセットへの扉を開きます。 これは多くの意味で、リセットの核心です。 新世界秩序のアジェンダのすべてが、これに依存しています。 今、この流れを妨げているのは、一般大衆が戦いを拒否していることです。ウクライナのための無意味な戦いで死ぬために海外に行くことに誰も興味がありません（アメリカ人が彼の塹壕で血を流すと考えるなら、ゼレンスキーは本当に妄想的です。） 核兵器であれ、経済的なものであれ、第三次世界大戦を起こそうとは誰も思っていません。
タッカー・カールソンがプーチンにインタビューしたことに対して体制側が憤慨しているのは、西側の視聴者がすでに紛争の背後にある動機に懐疑的であり、戦争に関するフィルターを通さない議論がこの感情を煽るかもしれないという恐れに基づくものだと思います。 戦争という概念を売ることは、体制側にとってますます難しくなっています。
しかし、NATOやロシアが危機をウクライナを超えて他の地域や財政的な裏工作（ここでもシリアとイランから目を離さないでください）へと拡大させる能力を否定するものではありません。結局のところ、彼らは私たちにどちらか一方を選択させたいのです。西側諸国の自由を重んじるグループは、自分たちの側を選び、自分たちの利益のために戦う必要があります。NATO対ロシアではなく、自由な人々対グローバリストでなければならないのです。これが、このような災害を終わらせる唯一の方法なのです。
世界経済戦争の到来とドルへの脅威が現実のものに : メモ・独り言のblog (livedoor.blog)