イラン当局が、モサド(イスラエル諜報特務庁)関連の工作員4人を処刑と発表

 

 

イランの国営放送プレスTVの報道です。


モサド関連の破壊工作員4人を処刑:イラン司法当局

presstv.ir 2023/12/29

Four Mossad-linked saboteurs executed: Iran judiciary

 

12月29日、イスラエルの諜報機関モサドに協力し、北西部の西アザルバイジャン州で武装誘拐、脅迫、治安部隊への暴行に参加したとして有罪判決を受けた4人の有罪判決が執行された。

司法当局の通信社ミザン・オンラインによると、4人はモサドと関係のある 10人からなる破壊活動グループの一員で、その主な目的はイスラエルの対イラン陰謀を阻止しているイラン諜報員を特定することであった。

男性3人と女性1人を含むチームの主な有罪判決者4人は、29日朝、イランの安全を損なうことを意図したイスラエルとの諜報協力を通じて「地球上の汚職」と「神に対する戦争を行った」(モハレベ)の罪で絞首刑に処せられた。

彼らは全員、複雑な諜報活動と厳重な監視の後、追跡され逮捕された。彼らの逮捕の報告書は 2022年10月に発表された。

州司法省のナセル・アタバティ長官は当時、グループのメンバーはモサド職員の直接監督の下、イランの治安機関に関係する個人を探し出し、拉致、殺害の脅迫、残忍な暴行を通じて情報を入手するよう指示されたと述べた。

同氏は、受刑者らは完了した任務の対価としてイスラエル工作員やモサド職員から何度か金銭を受け取ったと付け加えた。

同当局者はまた、拘束者らがビデオ通話でモサド職員と連絡を取り、イラン北西部の西アーザルバイジャン州、首都テヘラン、ホルモズガーン州南部で破壊行為を行っていたことも指摘した。

アタバティ氏は、チームのメンバーらはイラン治安組織と関係のある人々の家や車にも放火し、イラン治安部隊に対するいくつかの失敗に終わった暗殺計画にも関与していたと指摘した。

彼らはイラン治安部隊や諜報部隊を暗殺しようとしたことさえあったが、失敗した。

イラン当局が、モサド(イスラエル諜報特務庁)関連の工作員4人を処刑と発表 | BrainDead World (nofia.net)

 

「ガザでの戦争は徐々に地域戦争の様相を呈しつつある」という投稿

 

マップはアルジャジーラからのものです。


ガザでの戦争は徐々に地域戦争の様相を呈しつつある

Iran Observer 2023/12/29

ガザでの戦争の激しさは数日間変わっていないが、ガザの抵抗勢力は数カ月間続く可能性があると宣言している。

他の戦線も急速にエスカレートする可能性がある。

●レバノン戦線

イスラエル軍はヒズボラを国境から遠ざけるため、レバノンに対する軍事作戦の準備を進めている。

数千人のイスラエル人が北部に避難し、イスラエルの監視システムは完全に破壊された。したがって、イスラエルは非常に緊張しており、唯一の解決策はヒズボラとの戦争である。

●イエメン戦線

ヒズボラがイスラエルに人的資本を喪失させている一方で、アンサルーラ運動は紅海を海運会社にとって高価で危険なものにし(※ イスラエルへの航路を断とうとしている)、イスラエル経済に打撃を与えている。

イエメン国防大臣は、ガザでの戦争が終結しなければ、大規模な戦争が激化すると警告した。

●イラク戦線

イラク戦線がイスラエルと直接関与することが少なくなっているため、米国にとって状況は難しくなっている。

イラク首相は、イラクはイラクにおける米国の駐留を終了する計画であると述べ、これによりイラク抵抗軍がイラクの米軍に重大な損害を与える正当性が与えられる可能性がある。

「ガザでの戦争は徐々に地域戦争の様相を呈しつつある」という投稿 | BrainDead World (nofia.net)

 

中東戦線がエスカレート。イスラエルがベイルートのヒズボラ本拠地を爆撃。ハマスの副指導者が死亡

 

 


中東での急速なエスカレーション:イスラエルが「越えてはならない」一線を越えた – ベイルートのヒズボラ本拠地を爆撃 – ハマス副指導者が死亡

warnews247.gr 2024/01/02

 

 

イスラエルはヒズボラとの「越えてはならない一線」を越え、ヒズボラの本拠地を爆撃し、6人を殺害した。

死者の中にはハマスの「ナンバー2」である同組織の海外副指導者サレハ・アルアルリ氏が含まれる。ハリル・アル・ハリヤ氏はハマスの議員で、少なくとも15回の暗殺未遂を生き延びてきた。

イスラエルは現在、これまで以上に接近したヒズボラとの全面対決を模索しているようだ。

ガザ地区でイスラエルが軍事作戦を開始して以来、イスラエル軍がレバノンの首都ベイルートを攻撃するのはこれが初めてだイスラエル軍とレバノンのヒズボラとの衝突はこれまでのところ国境地帯に限定されていた。

イスラエル高官は、イスラエルは長距離ミサイルの発射を含む可能性のあるヒズボラの大規模な対応に備えていると述べた。

イスラエルの国防大臣が数日前、「我々がベイルートを攻撃したと聞けば、ヒズボラは、越えてはならない一線を越えたことが分かるだろう」と発言したことは注目に値する。

イスラエルによる爆撃で死亡したアルリ氏は、ハマスの最上級指導者だ。彼の暗殺はベイルートの中心部、ヒズボラの拠点であるダヒエ郊外で行われた。

レバノンのナジブ・ミカティ首相は、パレスチナ・ハマスの副司令官の死亡につながったベイルート郊外でのイスラエル軍の攻撃を「犯罪」として非難した。

首相は声明で、「この新たなイスラエルの犯罪は、レバノンをイスラエルとの新たな対立段階に引きずり込むことを目的としている」 と述べた。

ハマスは、副司令官の暗殺を確認した。

ハマス公式アル・アクサ・テレビチャンネルが放送した声明は、「ハマスの政治局副議長シェイク・サラ・アル・アロウリがベイルートでのシオニストの攻撃で殉教した」と述べ、旅団司令官2人も殺害されたと付け加えた。

一方、レバノンでのイスラエルの無人機攻撃によるサレハ・アル・アロウリ氏の殺害は、抵抗をさらに煽ることになるとイランが発表したことを国営メディアが報じた。

殉教者の血は間違いなく抵抗運動の新たな爆発を引き起こし、パレスチナだけでなく、地域、そして世界中で自由を求めるすべての人々の間で、シオニスト占領者に対するさらなる動機となるだろうイラン外務省のナセル・カナニ報道官は述べた。

中東戦線がエスカレート。イスラエルがベイルートのヒズボラ本拠地を爆撃。ハマスの副指導者が死亡 | BrainDead World (nofia.net)

 

レバノンのヒズボラが、イスラエルの航空監視基地を62発のミサイルで猛攻撃

 

レバノンのヒズボラ抵抗組織は、イスラエルによるハマスのナンバー2指導者暗殺に対する初動として、イスラエルの空中監視基地を数十発のミサイルで攻撃したと発表した。

しかしナスララ事務総長は、イスラエルは本当の死傷者数について嘘をついていると述べている。

「敵は死者も負傷者も認めていない。これは 10月8日以来の損失に関する一般秘密主義の一環だ」と同氏は述べ、レバノン国境で少なくとも 2000人のイスラエル兵が負傷したと付け加えた。

同氏は 6日、レバノンの抵抗勢力は過去 3カ月間にイスラエルに対して 670件の作戦を実行したと述べた。

ナスララ事務総長はテレビ演説で「レバノンとイスラエルの国境で起きていることは 1948年以来前例のないことだ」と述べた。

レバノンのヒズボラが、イスラエルの航空監視基地を62発のミサイルで猛攻撃 | BrainDead World (nofia.net)

 

ヒズボラ司令官が死亡 イスラエル軍空爆か、緊張さらに高まるおそれ

イスラエルと国境を挟んで戦火を交えているレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラは8日、ウィサム・タウィル司令官が死亡したと発表した。AFP通信によると、同氏はレバノン南部で車に乗っていて、イスラエル軍の空爆で殺害されたという。パレスチナ自治区ガザ地区でイスラム組織ハマスとイスラエルとの戦闘が3カ月以上続くなか、ハマスと共闘するヒズボラの司令官の死亡により、地域の緊張がさらに高まるおそれがある。
AFPなどによると、タウィル氏はヒズボラの精鋭部隊「ラドワン部隊」に所属する部隊の副官で、レバノン南部でヒズボラの作戦を統括する指導的な役割を担っていたという。イスラエル側からは、タウィル氏の死亡に関するコメントは発表されていない。  AFPの集計では、昨年10月以降のイスラエル軍との戦闘で135人以上のヒズボラ戦闘員が死亡しているが、司令官の殺害は異例とみられる。  ヒズボラは6日、イスラエル北部にある同国軍の航空管制基地を62発のロケット弾で攻撃したと主張しており、イスラエル側が報復したとの見方もある。
 

イランが、オマーン湾で米国の石油タンカーをハイジャック

 

 


イラン、オマーン湾で石油タンカーをハイジャック

zerohedge.com 2024/01/11

Iran Hijacks Oil Tanker In Gulf Of Oman

ブルームバーグは、イランの半公式タスニム機関の報道を引用し、裁判所命令に基づいて行動したイラン海軍がマーシャル諸島船籍のタンカー「セント・ニコラス号」を拿捕したと報じた。報告書はセント・ニコラス号が「米国の石油タンカー」であると述べた。

セント・ニコラス号は、トルコ石油精製公社がタンカーをチャーターし、イラク産 SOMO 原油 14万トンを輸送していた。船はトルコ西部のアリアガに向かっていた。

英国海事貿易業務局(UKMTO)当局は数時間前、オマーンのソハール東約 80マイルで船舶に「 4~ 5人の武装した無許可者」が乗船したと報告した。

UKMTO は、「無許可の乗船者らは軍風の黒い制服を着て黒いマスクを着ていると報告されている。CSOは、同船がイラン領海に向けて針路を変更し、同船との通信が途絶えたと報告している」と述べた。

この事件は、米海軍の軍艦が紅海で 20発のミサイルと無人機を撃墜した直後に起きた。AP通信は、イランが支援するフーシ派の攻撃を「 紅海での船舶を標的としたドローンとミサイルによる 史上最大規模の集中砲火」と呼んだ。

そして現在、重要な商業航路を守るという国防総省の「繁栄の守護者作戦」任務は、紅海からホルムズ海峡まで広がる紛争を心配しなければならない。

イランが、オマーン湾で米国の石油タンカーをハイジャック | BrainDead World (nofia.net)

 

米英両軍、イエメンの反政府勢力「フーシ」へ空爆開始…紅海の商船攻撃に対抗

配信

 

 【ワシントン=田島大志】ロイター通信によると、米英両国軍は11日、イエメンの反政府勢力「フーシ」の関連拠点に対し空爆を開始した。フーシによる紅海での商船への攻撃に対抗したものだ。 【地図】紅海とはどこにある

 米国のブリンケン国務長官は、9日にフーシによる紅海での商船に対する過去最大の攻撃があったとし、「攻撃が続けば報いがあることを明確にする」と報復措置を警告していた。

 フーシは、イランが後ろ盾となっている。米国は、イスラム主義組織ハマスとイスラエルによる戦闘が親イラン勢力に波及するのを抑止したい構えだったが、紅海の安全確保に向けて空爆に踏み切った。

米英両軍、イエメンの反政府勢力「フーシ」へ空爆開始…紅海の商船攻撃に対抗(読売新聞オンライン) - Yahoo!ニュース

 

米軍と英軍が合同でフーシ派の拠点を攻撃との報道。しかし実際はイエメン主要都市への空襲の模様

投稿日:

 


 

 

戦争のエスカレーションは必至の情勢に

イエメンの武装勢力である「フーシ派」に対して、アメリカ軍とイギリス軍が合同で空爆を行ったことが報じられていました。

アメリカ軍などがイエメンのフーシ派支配地域への攻撃実施

ロイター通信など複数の欧米メディアは、アメリカ軍とイギリス軍が合同でイエメンのシーア派武装組織「フーシ派」の拠点に対する空爆を開始したと報じました。

「フーシ派」は去年10月のイスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘開始以降、ハマスとの連帯を掲げ、紅海で商船への攻撃を繰り返していて、アメリカやイギリスはこうした攻撃をやめさせたい狙いがあるとみられます。

TBS 2024/01/12

この報道では、何となく軍事標的だけを狙った攻撃のようにも聞こえますが、中東のメジャー紙「アル・アラビア」の記事によれば、この合同軍は、

「イエメンの多くの主要都市に空爆をおこなった」

ようです。

今回ご紹介するアル・アラビアによりますと、大都市でも空襲があり、その他、いくつかの都市でも複数の空爆があったようです。

イエメンで空襲が報告された場所(★が首都サヌア、●が空爆の報告)

zerohedge.com

首都サヌアも空襲を受けているということで、民間人への被害が避けられていない可能性もあります。

今後の戦闘、戦争のエスカレーションが、どんどん避けられない状況となってきているようです。

以下、アル・アラビアの報道です。

 


 

 


アメリカとイギリスの攻撃の結果、フーシ派の拠点で爆発が起きた写真が出回っている

صور متداولة لانفجارات بمواقع حوثية جراء ضربات أميركية بريطانية

alarabiya.net 2023/01/12

 

 

イエメンの首都サヌアは 4回の空襲を受け、タイズは 3回の空爆を受けた。その他、空襲はダマルとサアダを標的とした。

米軍と英軍の航空機は 1月12日未明、イエメン 4県のフーシ派民兵組織の標的に空襲を開始した。

アル・アラビヤ​​のイエメン特派員は、米英軍航空機が首都サヌアを 4回空爆し、イエメンの首都で爆発音を聞いたと報告した。

記者は、ホデイダ市も爆撃され、タイズ市も 3回の空爆を受け、その他の空襲はダマル市とサアダ市を標的にしたと指摘した。

国防総省の公式関係者はアル・アラビヤ​​に対し、米国によるイエメンのフーシ派拠点への攻撃を受けて、米英によるフーシ派拠点への軍事作戦が開始されたと語った。

一方、アラブおよび国際メディアは、米英による攻撃の結果、ホデイダ市のフーシ派拠点で爆発が起きた写真を流布した。アル・アラビヤ​​特派員によると、攻撃はホデイダ市、サナア、ダマル市、サアダ市を標的にしており、これらのイエメンの行政区では激しい爆発音が聞こえた

紅海を見下ろす海岸沿いのホデイダで激しい爆発音が鳴り響き、襲撃はフーシ派民兵組織の本拠地サアダやダマル、サナアにも及んだ。

関係者によると、今回の空爆は、アリ・アブドラ・サレハ元大統領の自宅を含む沿岸部のミサイル倉庫や無人機作業場と、フーシ派民兵組織が管理するホデイダ国際空港の別の施設を標的とした。

サヌアでは、アル・ドゥライミ軍事基地を含むフーシ派民兵キャンプや拠点の方向から 3回の激しい爆発音が聞こえたと地元情報筋が語った。

イエメンの活動家たちは、ミサイルや無人機開発の重要な作業場の一つであるタイズ国際空港で、フーシ派民兵の拠点を狙った別の爆撃のビデオクリップを流布した。

情報筋によると、軍用トラックがイッブ県(中部)からタイズ県(南部)に軍需品を輸送し、紅海を見下ろす県西部の山岳高地に向かうのが目撃されたという。

 

フーシ派の挑戦

ウォール・ストリート・ジャーナルは、フーシ派が紅海での船舶への攻撃を中止するという最後通告を無視したことを受け、中東は米国主導の連合軍による拠点への攻撃の準備を進めていると報じていた。

西側外交官が海軍幹部に対し、標的にはイエメンのホデイダとハッジャの都市周辺のミサイル発射場、無人機、レーダー、武器庫が含まれる可能性が高いと語ったとウォール・ストリート・ジャーナルは報じた。

幹部たちによると、首都サナアのインフラも潜在的な標的のリストに含まれているという。

米国防当局者とフーシ派に近い関係者は、アンサール・アッラー軍は米国とその同盟国からの攻撃に備え、一部の武器や装備を移動し、その他を強化したと語った。

アメリカの新聞は、イランのスパイ船ベシャド号が紅海を出港し、現在イランのバンダル・アッバース港に向かっていることを指摘し、フーシ派とそのイラン同盟国が(戦闘の)エスカレーションの準備をしている兆候もあると説明した。

治安当局者は先に、フーシ派の主張によると、紅海での船舶攻撃を支援するフーシ派の役割を理由にベシャド号が標的となる可能性が高いと述べた。

同紙は、フーシ派に近い関係者によると、イラン側がトルコ国外を航行中のイスラエルと関係のある船舶に関する諜報情報を提供したことを示唆した。

一方、タイムズ紙は、予想される英米によるフーシ派への攻撃が軍艦や戦闘機を介して行われることも明らかにした。

 

フーシ派の脅威

フーシ派民兵組織は、アデン湾の国際航路に対艦弾道ミサイルを発射したが、攻撃による死傷者や損害は記録されていないと米軍が発表した一方、ホワイトハウスは、ウー氏はによる米軍への攻撃に対して、「各国は紅海におけるフーシ派の脅威に対抗するために必要なあらゆる措置を講じるだろう」と警告していた。

マーク・フォックス海軍大将は、アル・アラビヤ​​への独占声明の中で、紅海航行に対するフーシ派民兵組織の脅威に対抗する必要性を強調し、米国政府がフーシ派に対処するために可能な軍事的選択肢を手配することを示唆し、イランからのフーシ派への物資供給を停止する必要性も訴えた。

 

国際決議

国際海運への攻撃を非難する国連決議の発行を受けて、紅海の海域でフーシ派を標的としたいかなる米国の攻撃にも対抗するとフーシ派は脅迫している

フーシ派指導者は 1月11日のテレビ演説で、紅海でのフーシ派メンバーに対する米国のいかなる攻撃にも無反応のままではいられない、と述べた。

同氏は、そのような対応は、同グループの無人機とミサイルが紅海で米国の船舶を標的にした最近の対応よりも大きなものになるだろうと付け加えた。

同氏は、米国と英国のこの行動は、フーシ派がイスラエルの犯罪を阻止し続けることを妨げるものではないと強調した。

同氏はまた、イスラエルと関係のある船舶を標的にすることを停止はしないとも誓った。

一方、フーシ派報道官のムハンマド・アブドゥル・サラーム市は、安保理決議への返答の中で、占領下のパレスチナの港に向かうイスラエル船舶に対する攻撃を続けていると説明し、安保理決議第 2722号は「歴史的な汚点」であると強調した。

同氏は、この決定がイスラエルにパレスチナ人に対する犯罪の継続を奨励していると指摘した。

米軍と英軍が合同でフーシ派の拠点を攻撃との報道。しかし実際はイエメン主要都市への空襲の模様 - 地球の記録 - アース・カタストロフ・レビュー (earthreview.net)

2024.01.13

 

ガザでの虐殺を止めようとしているイエメンをアメリカやイギリスが軍事攻撃した 

 

 イスラエル軍はパレスチナで住民を虐殺している。ガザで殺された住民や2万数千人以上、そのうち4割は子ども、女性を含めると7割に達するという。世界的に虐殺を非難する声が高まっているが、アメリカやギリスの支援を受けたイスラエルは虐殺を止めそうにない。民族浄化でパレスチナ全域をイスラエル領にしようとしているのだろう。

 

 そうした中、イエメンのフーシ派はイスラエルへ向かう船舶に対する攻撃を始めた。イスラエルによるガザでの大量虐殺を阻止、罰するというジェノサイド条約の第1条を実行に移したのだ。

 

 それに対し、アメリカとイギリスは1月12日未明、イエメンの港湾都市アルフダイダとサヌアを含む同国全土に対する空爆、艦船攻撃、潜水艦攻撃を開始したトマホーク巡航ミサイルを含む100発以上の精密誘導弾を発射したという。アメリカ空軍のアレクサス・グリンケウィッチ中将によると、アメリカ主導軍が11日夜、イエメン北部にあるフーシ派の拠点16カ所、60以上の標的を攻撃した。

 

 攻撃には米英のほか、オーストラリア、バーレーン、カナダ、そしてオランダも参加したというが昨年12月下旬にアメリカが編成したイエメン対策の軍事連合にはアメリカとイギリスのほか、オーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダ、フランス、イタリア、ノルウェー、セイシェル、スペイン、ギリシャが参加していた。6カ国が脱落している

 

 しかし、こうした攻撃は軍事的には意味がないと言われている。ひとつの理由は、アメリカのアントニー・ブリンケン国務長官がトルコ、ギリシャ、ヨルダン、カタール、アラブ首長国連邦、サウジアラビアの指導者たちに攻撃計画を説明しているため。情報がフーシ派へ伝えられた可能性は高いということだ。事前に避難することができたと見られているからである。

 

 アメリカとイギリスがイエメンを攻撃したことで、米英両国の船舶は攻撃目標になると推測する人は少なくない。実際、イエメンは米英への報復を誓い、状況によっては地域全体の軍事基地を攻撃の標的にするとしている。

 

 イエメンが2週間以上の間攻撃を続けるような事態になった場合、アメリカ主導軍の艦船はミサイルなどを補充するため、紅海を離れなければならなくなるというが、アメリカはウクライナでの戦闘で兵器は枯渇している。

 

 ガザでの虐殺を止めようとする世界の動きを妨害してきたアメリカやイギリスがイエメンを攻撃、この両国が虐殺に関してイスラエルと同罪だということを世界へ示し、「ルールに基づく秩序」の本質を示すことになった。そのルールとは帝国主義体制を維持することが目的なのだ。

 

 今後、ヒズボラがペルシャ湾を封鎖する可能性も高まってきた。そのヒズボラはすでにレバノンでイスラエルへの攻撃を始めている。

ガザでの虐殺を止めようとしているイエメンをアメリカやイギリスが軍事攻撃した | 《櫻井ジャーナル》 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

 

米国と英国がイエメン反政府勢力を攻撃後、サヌアで大規模な抗議活動

france24.com 2024/01/12

Massive protest in Sanaa after US, UK strikes on Yemen rebels

米国と英国の攻撃を受け、12日、イエメンの反政府勢力が支配する首都サヌアで、カラシニコフ銃を携行する人も含め数十万人が大規模なデモに集結した。

 

イエメンとパレスチナの国旗の海の下、歴史的な都市の中心部にある巨大なサナア広場に集まった群衆は「アメリカに死を、イスラエルに死を」と叫んだ。

2014年にサヌアを占領し、サウジ主導の連合軍と戦争状態にあるイラン支援のフーシ派反政府勢力は、一連の軍事目標が攻撃され、一夜にして激しい砲撃にさらされた。

10月にイスラエル・ハマス戦争が勃発して以来、大規模なデモは定期的に行われてきたが、12日の抗議活動は特に熱狂的だった。

抗議活動参加者の一人、アブデル・アジム・アリさんは AFPに対し、もし米国とその同盟国が我々に宣戦布告をするなら、我々にはその準備ができており、勝利をもたらすか殉教者として転落するかしか選択肢はないと語った。

別のデモ参加者モハメド・フセインさんは、「私たちはアメリカと戦争をする日を待っている」と語った。

同じく群衆の中にいたアブダラ・ハッサンさんは、「われわれは米空軍や英国空軍を恐れていない。われわれは 9年間も爆撃を受けており、新たな攻撃はわれわれにとって目新しいことではない」と語った。

フーシ派によると、米国と英国の空爆で 5人が死亡、6人が負傷した。

攻撃は、紅海での商業船舶に対する数週間にわたるフーシ派の攻撃に続いて行われた。

フーシ派は、イスラエル・ハマス戦争への報復としてイスラエル関連船舶のみを標的にしていると主張している。彼らは空爆に応じて米国と英国の利益を攻撃すると脅している。

主催者らは声明で、サナアのデモには 100万人が参加したと発表した。AFP 特派員は、同様に反政府勢力が支配するホデイダ市とイッブ市でも他の抗議活動が起きたと述べた。

国連によると、2015年以来のイエメンのフーシ派とサウジ主導連合軍との間の戦争は数十万人の死者を出し、世界最悪の人道危機の一つを引き起こした。

イエメンの首都サヌアで米国と英国の攻撃に対して大規模な抗議デモ | BrainDead World (nofia.net)

 

2024.01.14

南アの訴えでICJが公開審理を開いた日に米英がイエメンを攻撃した裏にUANI 

 南アフリカはイスラエル軍によるガザにおける住民虐殺を止めさせるため、ICJ(国際司法裁判所)に訴えた。その訴訟に関する公開審理が1月11日と12日に開かれそこで南アフリカの政府関係者と弁護士はガザでイスラエル軍が行っていることは「ジェノサイド(大量虐殺)」であり、1948年のジェノサイド条約に違反していると主張している。10月7日から3カ月で2万数千人が殺害され、その4割は子ども、女性を加えると7割になるという。

 

 この住民虐殺こそがイスラエル政府の目的だということは、ベンヤミン・ネタニヤフ首相自身が口にしている。10月7日にハマスの戦闘部隊がイスラエルへ攻め込んだ直後、​ネタニヤフは「われわれの聖書(キリスト教における「旧約聖書」と重なる)」を持ち出し、パレスチナ人虐殺を正当化している​のだ。

 

 聖書の中でユダヤ人と敵だとされている「アマレク人」を彼は持ち出し、「アマレク人があなたたちにしたことを思い出しなさい」(申命記25章17節から19節)という部分を引用した。この「アマレク人」をイスラエルが敵視している勢力に重ねて見せたのだ。「アマレク人」を家畜ともども殺した後、イスラエルの民」は「天の下からアマレクの記憶を消し去る」ことを神に命じられたという。

 

 そしてサムエル記上15章3節の話を彼は持ち出す。そこには「アマレクを討ち、アマレクに属するものは一切滅ぼし尽くせ。男も女も、子どもも乳飲み子も牛も羊も、らくだもろばも打ち殺せ。容赦してはならない。」ということが書かれている。これこそがガザでイスラエルによって行われていることだというのだ。

 

 ネタニヤフによると「われわれは光の民であり、彼らは闇の民だ」であり、イザヤの預言を理解しなければならないと主張する。「われわれ」とはイスラエル人、「彼ら」とはパレスチナ人、イスラム教徒、あるいはイスラエル以外の人びとを指しているのだろう。

 

 また、​ギラド・エルダン国連大使​は10月8日に安全保障理事会で「これはイスラエルの9/11だ」と演説、​ヨアブ・ギャラント国防相​はパレスチナ人を「獣」だと表現した。

 

 イスラエルの神憑った人びとはナイル川とユーフラテス川に挟まれた地域、つまりパレスチナのほかレバノン、ヨルダン、クウェート、シリア、さらにイラクの大半、エジプトやサウジアラビアの一部を「約束の地」だと主張している。「大イスラエル構想」とも呼ばれている。

 

 アメリカやイスラエルの「建国」は神憑っている。アメリカの場合、1617年にマサチューセッツ湾へ到達したジョン・ウィンスロップは自分たちを「神から選ばれた民」だと主張、神との契約に基づいてマサチューセッツ植民地を建設すると語っている。

 

 BRICSの構成国である南アフリカの主張に賛成する人は少なくないだろう。その主張をICJが認めるようなことはアメリカにとっても好ましくない。すでにアメリカやイギリスはイスラエルと一蓮托生だ。

 

 そのアメリカとイギリスは1月11日夜から12日未明にかけて、オーストラリア、バーレーン、カナダ、そしてオランダを引き連れ、イエメン全土を航空機、艦船、潜水艦で攻撃した。トマホーク巡航ミサイルを含む100発以上の精密誘導弾を発射したという。ICJの公開審理に合わせての攻撃だ。軍事的には意味のない攻撃だが、ICJに対する恫喝という意味はあるかもしれない。

 

 こうした攻撃の背後で暗躍していると言われている​UANI(反核兵器イラン連合)​は2008年に設立された。勿論「反核団体」ではない。ネオコンが主導する一方、アメリカやイスラエルの情報機関と関係が深いと言われている。資金源は明確でないが、シオニストの富豪、例えばシェルドン・アデルソンの一族やトーマス・カプランが含まれているようだ。そのほかペルシャ湾岸の産油国も資金を提供しているという。

 

 現在のCEOはアメリカの国連大使を務めた経験のあるマーク・ウォレスだが、そのほかアメリカのジョー・リーバーマン元上院議員、ジョン・ボルトン元国家安全保障補佐官、元政策企画本部長のデニス・ロス、ジェブ・ブッシュ元フロリダ州知事、イスラエルの情報機関モサドの長官を務めたタミール・パルド、やはりモサドのゾハール・パルティ、イギリスのチャールズ・ガスリー元国防参謀総長、ドイツの情報機関BNDの長官を務めたオーガスト・ハニングなども役員として名を連ねている。

 

 ジョー・バイデン政権はイランの壊滅、さらに世界制覇を妄想している勢力によって動かされているのだが、それによってアメリカの立場は弱くなっている。

南アの訴えでICJが公開審理を開いた日に米英がイエメンを攻撃した裏にUANI | 《櫻井ジャーナル》 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)

 

ガザ、子どもの死者1万人超えか 戦闘100日、攻撃続行

(*能登地震よりも死者が多いです。その意味を考えてください。)

配信

 

 

イスラエル軍の攻撃で負傷し、ガザ地区南部ハンユニスのナセル病院で治療を受ける子ども=12日(ロイター=共同)

 【エルサレム共同】イスラエル軍は地上侵攻するパレスチナ自治区ガザ各地で13日も激しい攻撃を続けた。昨年10月7日の戦闘開始から今月14日で100日目。ガザ保健当局によるとガザ側死者は2万3708人。国際非政府組織(NGO)「セーブ・ザ・チルドレン」は、うち1万人以上が子どもだと指摘した。 【写真】イスラエルの攻撃を受けたパレスチナ自治区ガザで嘆き悲しむ住民

 イスラエル首相府は12日、ガザで拘束されている人質に必要な薬を届ける計画を仲介役のカタールに働きかけていると発表。見返りとしてガザへの医薬品搬入を増やす方針を提示しており「数日以内に届けられる」との見通しを示した。  セーブ・ザ・チルドレンは11日の声明で、ガザで暮らす子どもは110万人で、これまでに約1%に当たる1万人以上が死亡したと説明。1日平均100人の子どもが犠牲になっているとして、即時停戦を訴えた。  中東メディアによると、北部ガザ市や南部ラファなどで12~13日、イスラエル軍の攻撃を受けて子どもを含む30人以上が死亡した。ガザ当局は中部デールバラハのアルアクサ殉教者病院の燃料が枯渇したと発表した。

ガザ、子どもの死者1万人超えか 戦闘100日、攻撃続行(共同通信) - Yahoo!ニュース

 

ドイツ、フリゲート艦を紅海に派遣へ

 

 


フーシ派の攻撃が激化する中、ドイツがフリゲート艦を紅海に派遣へ-報告

Sputnik 2024/01/13

Germany to Send Frigate to Red Sea Amid Increased Houthi Attacks – Reports

ドイツは、2月1日にフリゲート艦ヘッセンを紅海に派遣し、フーシ派としても知られるイエメンの反政府勢力アンサール・アッラー運動のミサイルや無人機を迎撃するために軍事力を行使する予定、次期EU海軍作戦の一環として、この地域について、ドイツの新聞ヴェルト・アム・ゾンタークが 15日に報じた。

報告書によると、ドイツのフリゲート「ヘッセン」は対空ミサイル、1,000の目標を同時に追跡できるレーダー偵察システム、攻撃ヘリコプターを装備している。同紙によると、同フリゲート艦は最近まで北海と北極で 6か月間、NATO の演習に参加していた。

ヴェルト・アム・ゾンターク紙は、フリゲート艦派遣というベルリンの決定は、今後の紅海での EU の海軍作戦に貢献するだろうと報じ、EU は 20日の EU 外相会合でミッションの設置に関する正式な決定を発表する予定だと付け加えた。作戦自体は 2月末に開始される予定だ、と報告書は述べた。

ドイツ、フリゲート艦を紅海に派遣へ | BrainDead World (nofia.net)

 

イスラエル軍とエジプト人武装勢力が国境で衝突し、銃撃戦に

 

 

武力衝突した場所は以下のあたりだと見られます。


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エジプト国境で武装集団20人がイスラエル兵と衝突 – 速報

Palestine Chronicle 2024/01/15

20 Armed Men Clash with Israeli Soldiers at Egypt Border – BREAKING

 

イスラエル軍は 16日早朝、エジプトとのアル・アウジャ国境付近での武力衝突で兵士1人が負傷したと発表した。

これに先立ち、イスラエル軍報道官は、軍がニツァナ(アウジャ)交差点近くの国境地帯で武装勢力に発砲したと発表した。

報道官は、この衝突で負傷者が出たと付け加え、武装集団を含む容疑者約 20人がエジプトから国境地帯に到着したと指摘した。

イスラエルのチャンネル7は、エジプトとの国境での異常な銃撃戦を報じた

その後、イスラエル陸軍ラジオは、容疑者たちがイスラエルに麻薬を密輸しようとしていたと主張した。

Xプラットフォーム上のパレスチナ人のアカウントは、衝突で過激派が殺害され、イスラエル兵が負傷したとのイスラエルメディアの報道を引用した。

エジプト軍は、イスラエルではニツァナ国境として知られるアル・アウジャ国境検問所の南で「麻薬密売人」6人を逮捕したと発表した。

この銃撃事件は、6月にエジプト警察官モハメド・サラー氏による作戦でイスラエル兵 3人が殺害されたのと同じ地域にあるアル・アウジャ交差点付近で起きた。

すでに緊迫した地域の緊張を高めないためか、双方とも麻薬密輸説に同意しているようだが、事件のタイミングと性質から疑問が生じている

麻薬密輸業者がその地域でこれほど大勢で移動することはめったになく、特にアル・アウジャのような厳重に監視されている国境地域から侵入しようとすることはまれである。

アラブ人の解説者たちはアルジャジーラに対し、この種の綿密に連携した作戦は大規模な武装集団の関与を示しており、その多くはシナイ地域で活動していると語った。

彼らはこの事件をガザで進行中のイスラエル戦争と直接結びつけている。

戦争の初期以来、イスラエルはラファとエジプトの間の国境の壁を繰り返し砲撃し、エジプトはパレスチナ人の動きに直面して国境を完全に封鎖することを余儀なくされた。

ハマスが武器の密輸に地下トンネルを使用していると主張して、イスラエルがガザ南部のラファとエジプトを結ぶフィラデルフィアルートを占領すると脅し、緊張が高まった。

エジプトはそのような主張を否定し、すべてのトンネルはすでに破壊されていると強調した。

パレスチナ人などは、イスラエルがこの地域の再占領を正当化するための口実としてエジプトとのトンネルとされる場所を利用していると非難している。

同地域では、数万人のパレスチナ民間人が死亡したイスラエル戦争後、100万人以上のパレスチナ人が強制収容所に追い込まれている。

イスラエル当局はパレスチナ人をガザから追放したいと公言している右派イスラエル首相を含む一部のイスラエル当局者は、この種の民族浄化を「自発的移住」と呼んでいる。

(*どう考えてもイスラエルは狂ってる。)

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シェル、BPなど国際石油メジャーが相次いで紅海を通る輸送を無期限に停止

 

(関連記事)カタールが紅海経由の液化天然ガスの輸送を停止。ヨーロッパに新たなエネルギー危機が訪れる可能性が高まる
地球の記録 2024年1月16日


米英によるイエメン攻撃を受け、英石油大手シェルが紅海への輸送を停止

PRESS TV 2024/01/16

British oil giant Shell halts Red Sea shipments after US-UK strikes on Yemen

英国に本拠を置くエネルギー大手シェルは、包囲されたガザ地区でのパレスチナ人に対するイスラエルによる戦争に対する米国の容赦ない支援を巡り紅海での緊張が高まる中、紅海を通るすべての輸送を無期限に停止したと、ウォール・ストリート・ジャーナルが 1月16日に報じた。

また、シェルがチャーターしたイスラエル行きのタンカーが紅海で​​ドローンの攻撃を受けたと報じられている。

英国 BP も最近、紅海を通る石油の輸送を停止すると発表した。

海運大手マースクも今月初め、当面は紅海とスエズ運河を使わずにアフリカ各地に船舶を迂回させると述べた。

イスラエルの海運会社はすでにイエメン軍による攻撃を恐れ、船舶の航路を変更することを決定している。

イエメン軍は数週間にわたってイスラエル関連の船舶を標的にしてきた。石油メジャーの今回の決定は、反イスラエル攻撃に応じたイエメンへの攻撃の波を受けて、アメリカとイギリスの海軍が同国軍の「正当な」標的になるだろうとイエメンが警告した後に行われた。

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フーシ派が紅海で米貨物船に弾道ミサイルを発射

 

 


フーシ派が紅海で米貨物船に弾道ミサイルを発射

NHK 2024/01/16

Houthis fire ballistic missile against US cargo ship in Red Sea

 

米軍は、イエメンの反政府組織フーシ派が紅海で米貨物船を攻撃したと発表した。

米中央軍は、フーシ派が現地時間月曜午後 4時ごろ、イエメンのフーシ派支配地域から対艦弾道ミサイルを発射したと発表した。

中央軍はまた、ミサイルが紅海南部を航行中の米国企業が所有・運航するコンテナ船に衝突したと発表した。

船には負傷者や重大な損傷は報告されておらず、航行を続けている。

米中央軍は、米軍が同日約 2時間前に紅海南部に向けて別の対艦弾道ミサイルが発射されたのを発見したと付け加えた。

フーシ派の報道官はソーシャルメディアへの投稿で米貨物船へのミサイル攻撃に対する犯行声明を出した。

同報道官は、米英のすべての船舶と軍艦が標的となると述べた。

フーシ派のミサイル攻撃は、米国がイエメンにあるレーダー施設など同組織の拠点を先週攻撃したことへの報復とみられている。

米国とフーシ派の衝突激化の可能性により、地域の緊張が高まる可能性があるとの懸念が高まっている。

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2024.01.18

ガザでイスラエル軍が苦戦する中、米軍はダーイッシュをイラン攻撃に投入 

 

 イランの​IRGC(イスラム革命防衛隊)は1月15日、イラクのクルド人支配地域にあるイスラエルの基地とシリアのイドリブにあるダーイッシュ(IS、ISIS、ISILなどとも表記)の訓練キャンプ、後方支援ネットワーク、医療施設を攻撃した​と伝えられている。イランのケルマンやラスクにおけるテロ攻撃やダマスカスにおけるIRGC司令官の暗殺に対する報復だという。クルドはシリアで盗掘した石油をイスラエルへ供給しているが、その取り引きにおける中心人物のひとり、ペシュラウ・ディザイが今回の攻撃で死亡したとされている。

 

 イスラエルがガザやヨルダン川西岸で繰り広げているパレスチナ人虐殺に対し、イラクのカタイブ・ヒズボラ、アサイブ・アル・アルハク、バドルなどのシーア派の戦闘集団がイスラエルやアメリカに対する攻撃を始めつつあり、レバノンのヒズボラはイスラエルを攻撃、イエメンのフーシ派はイスラエルへ向かう船舶を攻撃しているこれまでイランは静かにしていたのだが、1月15日に動いたというわけだ。

 

 12月にラスクで自爆テロがあり、イランの警察官11人が死亡、1月3日にはケルマーンでも爆破事件があり、約100人が死亡している。ケルマーンではカセム・ソレイマーニーの追悼集会が行われていた。

 

 ソレイマーニーはIRGCの特殊部隊と言われるコッズ軍の司令官だった人物で、2020年1月3日、PMU(人民動員軍)のアブ・マフディ・ムハンディ副司令官と共に、イスラエルの協力を得たアメリカ軍の攻撃で暗殺されている。その時、ソレイマーニーはサウジアラビア宛の返書を携えていたという。イランとサウジアラビアは関係修復に向かい、動き始めていた。

 

 ケルマーンで爆弾テロを実行したダーイッシュはイラクからシリアにかけての地域で活動していたアル・カイダ系武装集団から生まれたとされ、チェチェンや中国の新疆ウイルグル自治区などからも戦闘員は集められ、サダム・フセイン体制の軍人や情報機関員も参加、資金はカタールやトルコが提供していたともいう。

 

 アメリカ軍はアブ・グレイブ刑務所での虐待や拷問が発覚した後、イラク南部に建設したキャンプ・ブッカへ囚人を移動させた。ここでの虐待も広く知られている。ダーイッシュの少なからぬ指導者がこの刑務所に拘束されていた。ダーイッシュの関係者によると、そこでアメリカ軍は囚人にテロ組織に加わることを誓約させていたという。アメリカの情報法機関は支配地域をダーイッシュの戦闘員が移動することを許していた。

 

 ダーイッシュの戦闘員はトルコ、ヨルダン、リビアの軍事基地でアメリカの特殊部隊やCIA、そしてイスラエルのモサドから訓練を受けたと中東では伝えられている。2011年7月から14年7月までトルコ駐在アメリカ大使を務めていたフランシス・リチャールドーネがダーイッシュの軍事作戦を調整していたとされている。(F. William Engdahl, “Whom The Gods Would Destroy,” mine.Books, 2016)

 

 ダーイッシュは首を切り落とすといった映像を流して残虐性を誇示、そのイメージを利用してアメリカのバラク・オバマ政権はシリアへの軍事侵略を正当化しようとしていたが、そのダーイッシュはイスラエルを攻撃しない。その背景を見れば、当然だ。

 

 シリアをアメリカ/NATO軍を直接侵略させるための準備として、オバマ大統領は「アル・カイダ」系武装集団への支援は危険だと警告していたDIA(国防情報局)のマイケル・フリン中将を2014年8月に退役させ、15年には2月に国防長官がチャック・ヘーゲルからアシュトン・カーターへ、また9月には統合参謀本部議長がマーチン・デンプシーからジョセフ・ダンフォードへ替えた。慎重派から好戦派への交代だ。

 

 デンプシーが退任した直後の9月30日にロシアはシリア政府の要請を受けて軍事介入、ダーイッシュや「アル・カイダ」系武装勢力を敗走させ、アメリカは軍事介入するタイミングを逸した。それでもアメリカ軍をシリア領内へ侵入させ、基地を建設、敗走したダーイッシュに替わってクルドを手先として使い始めた。

 

 ダーイッシュはアメリカが編成した傭兵集団であり、その名称はタグにすぎない。アメリカが存在している限り、戦闘員がいなくなっても消滅しない。ここにきてジョー・バイデン政権はイランを攻撃するため、ダーイッシュを復活させたようだ。

ガザでイスラエル軍が苦戦する中、米軍はダーイッシュをイラン攻撃に投入 | 《櫻井ジャーナル》 - 楽天ブログ (rakuten.co.jp)