保健師のめぐみです。







40代後半の女性から



「排卵痛が酷く、婦人科に行き筋腫があり、
偽閉経療法中です。


最近になって、子宮が収縮するような痛みと、
右足付け根(外側)の痛みが出てきました。」


というメッセージをいただきました。
 

 

 

 

 

 

 


いただいたメッセージ




『お久しぶりです。数年前に相談させていただきました。


今4●歳です。


排卵痛が酷く、婦人科に行き筋腫があり、
4●歳から偽閉経療法中です。



注射・点鼻液を2クール行いましたが、
筋腫の大きさに変化なく、先生に


『貴女の筋腫はこれ以上大きくもならないし

小さくもならないと思うので、生理再開させますか?』

と言われましたが、
もう痛いのは懲り懲りなのでこのまま治療をしています。

けど、それからは注射なしの点鼻液(ナサニール)で1年過ごしています。


注射をやめてからホットフラッシュなどの副作用はなくなりましたが、
最近になって、子宮が収縮するような痛みと、
右足付け根(外側)の痛みが出てきました。


まさか、点鼻液がうまく使えない(たまに使用をわすれることもあります)ので
薬の効果が機能せず、排卵?とか、不安にかられます。


一応、来月多分1年ぶりの内診があるので
先生に伝えるつもりではあります。』




お久しぶりですね。



排卵痛がひどくて
子宮筋腫もあり、
ナサニールを使っているのですね。




私も40才前ぐらいから
排卵痛がひどくなり、
子宮内膜症からくるひきつれの痛みも排卵前後にでるようになったので、

「もう痛いのは懲り懲り」というお気持ちには
めっちゃ賛同しちゃいます。



偽閉経療法は更年期の症状がでてきますので
それはそれでいろいろとありますが、


ナサニールだけにしたことで
ホットフラッシュなどの症状もおさまっていたのに、


「最近になって、子宮が収縮するような痛みと、
右足付け根(外側)の痛みが出てきました。」



ということなのですね。





私は医師ではないので診断はできませんから
推測できることをお伝えしますが、


来月に1年ぶりの内診の予定があるのなら、
ぜひそのときに気になることをメモしておいて医師に渡して

相談したほうがいいと思います。


 

 

 

 

 

 


偽閉経療法でナサニールを使っている場合で、
たまに使用するのを忘れることがあると
どれぐらい症状に影響していくのかは私もわからないため、

その点についてはなんともいえないので、

ほかのことで推測できることとしては、



◎子宮内膜症があると、薬を使っていても内膜症が出来ている部分が痛むことがあるため、子宮や足の付け根の痛みが出ている


◎足のつけ根の痛みの場合は、陰部静脈瘤や偽閉経療法により股関節の痛みが出ている可能性




といったことがあります。




まず、子宮内膜症があるパターンについて。




婦人科では子宮筋腫があるという診断だとうことで、

40代後半の年齢だと、
もともと女性ホルモンの量が減っていく年齢で
その影響で子宮筋腫も小さくなりやすい
ので、


あなたが医師から


「貴女の筋腫はこれ以上大きくもならないし小さくもならないと思うので、」


と説明されているのはおかしいことではないと思います。



子宮筋腫だけなら、
偽閉経療法もしていることですし、
子宮の痛みなどもあまりでないはずなのですが、


子宮内膜症がある場合は、
内膜症の病気の部分はお腹の中のあちこちにできて、

その部分が癒着していると癒着からくる痛みが出るため、
その痛みは一般的な子宮筋腫で使う薬を使っていも痛みが出てしまうことがあります。




子宮内膜症がどこにできているのかは、
MRI検査でこまかくみていかないとわからないので、
診断を確定するのがむずかしい
ですから、


子宮が収縮するような痛みや
足の付け根の痛みの症状があるとなると、

もしかしたら子宮内膜症が子宮の近くや
足の付け根の近くにできていて痛みが出ている可能性があるかなと思いました。



ですから、来月に婦人科に検査をしに行くのであれば、
 

子宮の痛みや足の付け根の痛みが出ていることを話して、
子宮内膜症の検査もしてもらったほうがいい
かなと思います。




次に、

 

 

 

 

 

 

足の付け根の痛みだけにフォーカスして、
 

偽閉経療法をしている影響や年齢的な影響で
足の付け根の股関節の痛みがでているかもしれないパターン
について。



年齢的に40代以降の女性では、
体の老化やふだんの姿勢などの影響により、
だれでも股関節の痛みがでやすくなります。


かくいう私も生理前に痛みというほどではないのですが、

足の付け根の股関節の違和感がでるようになりました…

 



さらに、女性は閉経に向けて
女性ホルモンの量が減っていくことで、
股関節だけではなく手の指など関節の痛みが出やすくなる
ため、


偽閉経療法をしていることからも、
関節の痛みがでやすくなって股関節の痛みとして
足の付け根の痛みが出ている可能性がある
かなと思いました。



子宮内膜症の検査で可能性が低い場合は、
年齢的なものや偽閉経療法の影響で
足の付け根の痛みが出ている可能性が高いので、

婦人科で対応できるか相談してみて、
整形外科に相談したほうがいいということなら、
整形外科にも相談したほうがいい
と思います。



次に、

 

 

 

 

 

 

陰部静脈瘤について。


陰部静脈瘤は血管外来や血管外科が専門で、
私もくわしくはないのでおおまかなことだけお伝えします。



陰部静脈瘤は卵巣や子宮のまわりからできる
静脈にできるこぶで、


卵巣や子宮の血流量が多くなると痛みが出やすいので、
生理前や排卵の前後に足の付け根やオマタ近くで痛みが強くなりやすい
です。



子宮の収縮するような痛みもあるというと
もしかしたら陰部静脈瘤の可能性もあるかなと思いました。


ふつう、足にできる静脈瘤は見た目ですぐにおかしいとわかるくらい
こぶみたいなのができるのですが、


足の付け根にできる陰部静脈瘤は
見た目はあまり変わらず、
痛みが出るだけのパターンもある
ため、
専門医でないと発見しにくいそうです。



陰部静脈瘤の治療については
私はくわしくないため、
硬化療法で簡単に治療ができるそうです。


くわしくは、陰部静脈瘤の専門病院のページをご覧ください。


 

 



まとめますと…

 

 


来月に婦人科で検査するときには、


子宮の収縮するような痛みと足の付け根の痛みのことと合わせて、


◎子宮内膜症の検査をしてもらったほうがいい

◎股関節からくる痛みの可能性があるのかどうか

◎陰部静脈瘤の検査もしたほうがいいのかどうか



といったこともメモして相談しておくといいかなと思いました。





このほかに、


月額330円で複数の医師が質問に回答してくれる
「アスクドクターズ」というサービスがあり、

 

 


こちらのサービスでは
1つの質問に対して

複数の医師が回答してくれますので、

いろんな意見が聞けて参考になります。


月額330円なら、
病院での診察代よりよっぽど安いですし、
複数の診療科の医師の意見も聞けるのでより便利
です。


来月に婦人科に検査に行く前に、

いろんな医師の意見をアスクドクターズで聞くのもいいですし、

 


かかりつけの婦人科の医師に相談しても

スッキリしなかったときに、

アスクドクターズに相談してみて、

いろんな診療科の医師の意見を聞いてみるのもいいと思います。

 


 

 





参考になったらうれしいです。




めぐみ



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