保健師のめぐみです。


 




40代後半の女性から



「更年期のダラダラ出血が不安です

何か生活をするうえで、経血がスムーズになる方法とかはありますでしょうか?


また、子宮内膜増殖症の予防法などございますでしょうか?」



というメッセージをいただきました。





いただいたメッセージ






『めぐみさんこんにちは。

以前不正出血で相談をさせていただいたことがあります。
4●歳、既婚 パート
出産経験無しの主婦です


現在、多くの女性が通る更年期真っ只中です。


めぐみさんのブログを読み、
RIKACOさん、有森也実さんなどテレビでキラキラと輝く女性もかつて悩んだことがあったんだ…
と思うと親近感が湧くと共に
本当に厄介であると感じる日々です。



春先から秋にかけて5ヶ月生理が来なかったので、
このまま終われー!と願っていましたがそんなに甘くはなく汗

10月に少量の出血がありすぐ終わりました。


そして12/●に生理が来たと思ったら、
排尿時のみ出血、及び軽い腹痛が12日続くので
●日婦人科に診察に行ってきました。



内診の結果、子宮内部に血が溜まっていて厚さは1センチ。

念の為子宮体がんの検査をしましょうと言われたのですが、
途中がとても狭すぎて器具が入らない為断念しました。


わたしはこの検査は受けたことがあり
痛くてもすぐ終わると知っていたので
落ち着いて寝そべっており痛いともなんとも言わなかったのですが、
ベテランの医師が入らないと判断したのでよほど狭かったのだと思います。


何かできものが出来て狭くなっているのか質問したら
そうではないとのことでした。


生理の出血の出が悪いのも通過するところに
細い箇所があるからかもしれないとおっしゃっていました。


そこで、1ヶ月後にまた様子を見て、溜まった血が出ていればOK。


出ていなければ麻酔を使って再度内部の検査をしましょうとのことでした。


薬は出ず、ホルモンの血液検査を行い
結果もその時に聞きます。


子宮頸がんは市のがん検診で問題なし
ポリープもなく卵巣の腫れもなしですが、
溜まった血がキチンと出ないと
増殖症からがんが発生するリスクがあるというのでとても怖いです。


そこで、何か生活をするうえで、経血がスムーズになる方法とかはありますでしょうか?


また、子宮内膜増殖症の予防法などございますでしょうか?


久しくサボってしまっておりましたが、脇腹つまみも再開しようと思います。

師走の忙しい折、長々と失礼いたしました。
めぐみさん、婦人系で悩まれる皆様が良い年をお迎えできますよう
お祈りしております。』
 

 

 

 

 

 


お久しぶりですね。


最後のほうで私をふくめ、
みなさまへのお言葉をくださり、お心遣いがすばらしいなと思いました。

ありがとうございます。




更年期真っ只中ということだそうでしたら
ご本人にしかわからない思いをなさっているだろうと思います。


このブログで紹介した芸能人の方の更年期の体験談を読んでくださり、

「親近感が湧く」と感じていただけたのなら、
私も紹介してよかったなと思いました。


生理が5か月こなかったのに、
10月に少量の出血、
12月に生理がきて排尿時の痛みや腹痛が12日も続くのなら
おどろいたことと思います。


早めに婦人科の病院に行ってみた行動力はすばらしいなと思いました。



内診の検査の結果が、


「子宮内部に血が溜まっていて厚さは1センチ。
念の為子宮体がんの検査をしましょうと言われたのですが、
途中がとても狭すぎて器具が入らない為断念しました。

何かできものが出来て狭くなっているのか質問したらそうではないとのことでした。

1ヶ月後にまた様子を見て、溜まった血が出ていればOK。
出ていなければ麻酔を使って再度内部の検査をしましょうとのことでした。

子宮頸がんは市のがん検診で問題なし
ポリープもなく卵巣の腫れもなしです」



ということだったのですね。



子宮体がんの検査がうまくできなかったのは、
それはそれで心配だろうと思います。



子宮体がんの検査器具がうまく入らないくらい
通り道が狭かったようですが、

医師は内診をしていて目で子宮の状態を見ているわけですから
もしおかしな点があれば説明すると思いますので、

病的なことで狭くなっているというよりは

単にせまくなっていたのかなと思いました。


女性の子宮は年をとって閉経に近づいてきて
生理の回数も減ってくると、
萎縮(いしゅく)といって縮んで小さくなっていきます。


温泉などに行くと、高齢の女性の胸って

しぼんでいることが多いですよね?

 

 

 

 

 

 

 

同じように子宮も閉経あたりからしぼんで小さくなっていきます。
 

ですから、だれでも閉経をしていくと
子宮までの通り道もせまくなりがちです。



あなたの場合は出産経験がないということですので、
まだ閉経してはいないものの、
子宮が早めに縮みはじめていて通り道がせまくなりはじめているのかもしれないなと思いました。




子宮の内膜は検査で1センチということでしたね。


子宮内膜のイメージ

 


子宮内膜の厚さが2cmだと

子宮内膜がぶ厚くなりすぎてしまう
子宮内膜増殖を疑うとされていて、
あなたはそこまでではないようですが、検査するにこしたことはないだろうと思います。


それだけに検査できなかったのはかえって心配だろうと思いました。


子宮内膜増殖の解説をしている済生会のサイト

 

 

 

 

更年期の時期で閉経前に、

生理が何か月も来なかったと思ったら、
生理がきてダラダラと出血が1週間以上続くと
いうのは、
よくあるパターンではあります。


病的なことでダラダラと出血しているとはかぎりませんが、

出血が続いてしまうと貧血になることがありキケンなことがありますので、

 

 

生理の出血がダラダラと1週間を超えて続くとき、

ふだんから1週間ぐらい生理の出血があるパターンなら、

10日以上続くようなら

出血を止めたほうがいいこともありますから、

念のため、婦人科や産婦人科で検査をしてもらったほうがいいことは覚えておいてください。


 

 


更年期の時期は、
だれでも女性ホルモンのはたらきが弱まってきて、

排卵の回数も減ることから、
生理が毎月こなくなり数か月に1回になりやすいです。



ただ、生理が定期的にいないと、
女性ホルモンのはたらきで、

妊娠の準備としてぶ厚くなった子宮の内膜がはがれて
生理の血として体の外にでていかなくなるため、

あなたのように5か月くらい生理がこないと、
5か月分で子宮の内膜がぶ厚くなってしまうので、

そこから不正出血をしたり、
子宮内膜増殖症に進んでしまうパターンがあり、
1年に1回は定期的に子宮の検査をしておいたほうが安心なのです。


子宮内膜がはがれて生理になるイメージ

 



爪や髪も毎月伸びてくるので、
定期的に切ることが必要ですよね?

 

 

 

 

 

 

 

同じように、

女性ホルモンが減ってきているといっても、
閉経するまでは
ホルモンのはたらきで子宮内膜が定期的に多少なりともぶ厚くなりますので、

生理の周期の間隔があいたとしても、
そこそこ定期的に子宮内膜がはがれて生理として出血しているほうがいいともいえます。


ただ、人それぞれ体質がちがいますし
生活リズムや生活環境もちがいますので、

40代以降で生理が不定期になったときには、
生理が1週間ぐらいで終わっているようなら、

子宮内膜が厚くなりすぎていないか、
1年に1回は子宮と卵巣の検査をしてもらって、

必要ならば薬を使ってみたほうがいいです。

生理がダラダラと1週間を超えて続くときには、

すでにお伝えしたとおり、

出血を止めたほうほうがいいことがありますので、

婦人科や産婦人科に相談したほうがいいですね。




あなたの場合、子宮体がんの検査ができていないので、
1カ月後の子宮内膜の様子を見てから
どうするか決めていく
ということでしたが、

そういう判断はよくある対応かなと思いました。


病的な状態でなければ、
ぶ厚くなった子宮の内膜もそれなりにはがれてくることもありますので、
1カ月くらい様子をみるのはおかしいことではないです。



では、ご相談の


「何か生活をするうえで、経血がスムーズになる方法とかはありますでしょうか?
また、子宮内膜増殖症の予防法などございますでしょうか?
久しくサボってしまっておりましたが、脇腹つまみも再開しようと思います。」



について。

 

 

 

 

 

以前に紹介したことがあるわき腹つまみをやってみようと
思ってくださるのはうれしいですし、
すばらしい行動力だと思いました。

ぜひやってみてください!



子宮の内膜がスムーズにはがれて

生理の経血として出るためのポイントは、


座り方です。


 

 


人それぞれ顔の形や体型がちがうように、
子宮の位置も人それぞれで、
前やうしろに傾いていたり、
ふだんの姿勢などで傾いてしまうことがあります。


ちなみに私は婦人科で、

「子宮がちょっとうしろに傾いているね」と言われてします。

 

 

イメージ

 


 

 

子宮がちょっとぐらい傾いていても

病気ではないのでなにもしないことがほとんどですが、
子宮が傾いていると生理の経血がスムーズでづらくなることがあります。



これは産婦人科医の池下育子医師が、
「生理が3日で終わるのは短い?」の解説をしているサイトでも、


子宮の傾きや座りっぱなしだと
経血が少量で長引きやすいと解説しています。


 

 




あなたはふだん座っているときに

猫背などになりやすいですか?
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

猫背の姿勢は子宮の位置が傾きやすいので見直したほうがいいです。

 

 

ふだんの座り姿勢のときに
経血がスムーズに出やすい姿勢を意識して座るといい
と思います。



経血がスムーズに出るようになれば、
子宮内膜がぶ厚くなるのも予防することにつながりますよ。



経血がスムーズに出やすい姿勢については、
2万人以上の女性の体をみてきた
整体の知識があるからだレッスントレーナーの

奥谷まゆみ先生が動画で解説しています。

 

 

 

 

私は40代になったら生理がはじまっても
少量しか出ないのが2日続いて

3日目でやっとちゃんと出る感じになってきていたので、


奥谷まゆみ先生の動画で解説されている

座る姿勢を見直してみたら、
1日目の後半あたりからしっかり出血するようになったので、

「あちゃー、座り姿勢のせいで生理の血がスムーズにでてなかったのか…」

と反省しました…


ちょっと気をつけるだけでむずかしい姿勢ではないので、
ぜひ経血がスムーズに出やすい姿勢を意識してみてください。


奥谷まゆみ先生の動画

 

 




次に、再び実践なさってくださるわき腹つまみについて。




腰がかたまっているな~と感じることはありますか?
 

 

 

 

 

 


腰は子宮や卵巣が入っている骨盤がある大事な場所ですよね?







腰はほどよくほぐれていないとかたまってしまいやすいですし、
40代以降は老化もあってかたくなりやすいので、

腰にある骨盤の動きもかたまりやすくなってしまいます。

 

 

骨盤の動きがよくないと、

その中の血流が悪くなり、

子宮や卵巣も冷えてしまいやすくなります。


ですから、子宮や卵巣があたたまるためには、

骨盤がある腰を適度にほぐして血流が良い状態にしてあげるケアが大事になります。



わき腹つまみは整体の先生に教わったのですが、
腰をほぐす効果があり、
ほぐれると骨盤のためにもいいのです。




わきばらをつまんでもみもみとほぐすだけなので簡単ですよね?

 

 

あまり力を入れてグイグイやると痛みがでてしまうことがありますから、

気持ちいい程度の力加減で

両脇のわきばらをつまんでもみもみするのを1分ぐらいやってみてください。

 

 


また、予約3年待ちといわれている便秘外来をしている
順天堂大学の小林弘幸医師は、


ご自身の動画チャンネルで、
わきばらをつまんでほぐすと腸がほぐれて

便秘対策のケアにもなると語っていました。


わき腹つまみって便秘のケアにもなるのですから便利です!



ということで、


「またわき腹つまみをやってみよう!」と思ってくださったのなら、

大事なあなたの子宮が入っている骨盤のためにも
ぜひ1日1回はやってみてください。




応援しています!





参考になったらうれしいです。



めぐみ





12回目の重版しました!
保健師めぐみが監修した
女の子の生理や胸のギモンがわかる本

 

 





メッセージについては、ブログのトップページに
案内を書いていますので、注意事項と一緒に確認してください。


メッセージをいただいた場合は、注意事項等もお読みいただいたものとしてブログで取り上げます。


メッセージの数が多いため、毎日最新のコメントをチェックしていませんから、「今日すぐに返事がほしい」とあっても、すぐにはお返事できないことをご了承ください。


どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね