保健師のめぐみです。


本日3つ目のお返事です。



大学生(看護学生)から


「高校生の頃くらいから生理不順で、
薬で5月に生理がきてとても嬉しかったのですが、

7/●から現在までずっと茶色のおりものが続いています。」


というメッセージをいただきました。



『はじめまして(ノ_・。)


わたしは現在大学生なのですが、
高校生の頃くらいから生理不順で、病院にも行っていました。


血液検査ではLH?が高く、
排卵しにくいと言われました。

三カ月以上生理が来ないときは
病院で薬をいただいて生理をこさせていました。

そのときは、普通の生理がきます。

将来は妊娠希望です。


ピルを勧められましたが、副作用が怖くて使用していません。

薬を使用して3月に生理を来させ、
前回、5/●にちゃんとした生理が来ました。


とても嬉しかったのですが、
その生理が終わって、
7/●から現在までずっと茶色のおりものが続いています。

生理が来ない時に一週間ほどこんな状態になるときはあります。

無排卵出血?と言われました。


茶色のおりものは、トイレットペーパーで
拭くとついたりパンツにちょっと付いてる程度です。

でも、出たときは、あ、出た…と感じるときもあります。


生理が来てい無いので近いうちに
産婦人科に行くつもりですが
この茶色のおりものがとても心配です…。

大きな病気なのでは?とおもってしまいます。


心当たりがあるといえば、
わたしは自律神経失調症と言われたことがあります。


看護学生でいまテストと実習前、
とてもストレスが溜まってます。

すぐに、イライラしてしまって…。


この茶色のおりものも、生理かな?と思ったのですが
2週間続くと心配です。


看護の勉強をしているだけに、
子宮頸がんだったらどうしよう…と思って本当にしんどいです。


下腹部の痛みも、触ったところはれた感じもありません。

基礎体温はバラバラです。


姿勢が悪く、身体が硬く肩こりも酷いです。

課題で寝る時間も遅くてホルモンバランスが乱れてると思います。


どうかご回答よろしくお願いします。』



お薬で生理がくるようになったのに、
そのあと2週間以上も
茶色のおりものが続いているのは病気かもと心配になってしまいますよね。


看護学生だと病気の知識があるので
よけいに心配でしょう。


看護学生で病院の実習がはじまると
毎日の実習と課題をこなさなくてはいけないので
立ちっぱなしで足はパンパンにむくむし、
神経も使うし、ヘロヘロになりますよね。


私が看護学生だったときも
毎日実習をこなして課題を先生にみてもらって
また直しをくらって…

という感じで毎日ヘロヘロでした。


よくがんばっていらっしゃいますね。



LHは黄体化ホルモンといって、

LHの数値が高いときは
排卵しにくくなっていることがあり、

生理が不順になりやすいですが、



お薬を飲んで生理がくるようなら、


LHが高くても

あなたの体は生理になれる体ですから、

体が生理になりやすいように体を動かしていけば体が変わっていくと思います。







その後、茶色いおりものはどうなりましたか?


病院には行きましたか?




メッセージを読んでみて、

あなたの茶色いおりものが続けて出ているのは

先生もおっしゃっている

「無排卵性月経の出血」か

「女性ホルモンのはたらきが弱っているとよくある少量の出血」


ではないかと思いました。



どちらも、看護実習のような
ハードな生活になっていると、

体が弱って
女性ホルモンを出している卵巣が弱ってしまい、

卵巣から女性ホルモンがうまくでないことで
病気じゃない出血としてよくあるパターンです。



ほかに、
おりものに混じるくらいの
少量の出血が続くこととして考えられるのは、


◎膣炎
◎びらん
◎子宮のポリープ
◎子宮頚ガン・子宮体がん
◎子宮やオマタに傷ができている
◎オマタのヘルペス
◎クラミジア(性感染症)
◎子宮筋腫



といったことです。


これだけ出血の原因があるので、
メッセージを読んだだけでは判断できるものではないですから、


出血しているときに
病院で検査してもらって
どこから出血しているのかを確認したほうがいい
です。



3月にお薬をもらったときに
子宮の超音波検査もしていて
異常なしだったのなら、

まだ半年もたっていないので
子宮頸がんで出血しているとは考えにくいです。


男性経験がなければ
子宮頸がんになる可能性はもっと低くなります。


出血のほかに以下の症状があるのなら、
膣炎や病気の可能性が高いので早めに婦人科に行ってみましょう。


◎出血が少量でも2週間以上続いている
◎数日出血して数日おきにまた出血する
◎出血量がだんだん多くなってきた
◎お腹が痛い
◎おりものが増えてきた
◎おりものが生臭いニオイがする
◎おりものの色が黄緑や黄色っぽい
◎カスっぽいおりものや泡立つおりものが出る
◎オマタがかゆい




あてはまることはありましたか?



病院で検査をしてみて
病気ではないとわかり、


「無排卵性月経の出血」
「ホルモンバランスがくずれている」



といったことを言われた場合は、


女性ホルモンを出していて
排卵をしている卵巣の血流が悪くなって

冷えて弱っているサインなので、

卵巣があたたまるように体操をしていくと、

生理不順の学生さんでも

ちゃんと生理がくるようになりやすいです。


卵巣がある場所



拡大図





卵巣は、ストレスが続くようなことがあると、
血流が悪くなり冷えて弱りやすい場所です。


あなたが病院実習中なら、
いろんなストレスも強くなっているでしょうし、

姿勢が悪く肩こりもあるようなら、
卵巣を圧迫しやすい姿勢になっている可能性もあり、

卵巣が弱って
女性ホルモンをうまく出せずにいて
生理不順になったり、

ホルモンバランスの影響で
茶色いおりものが出やすくなっているのだろうと思いました。



看護師の病院実習では、
立ち仕事状態でいろいろ気を使うので

体はヘトヘトですが、

立ちっぱなしのせいで、
足がむくみやすくなるくらい
体の血流が悪くなっています
ので、

卵巣への血流も悪くなりやすいです。


疲れてヘトヘトでも、

寝ながらでいいですから、
ストレッチになる体操をして
体全体の血流と卵巣の血流がよくなる
ようにケア
したほうが、

疲れもとれやすく
実習もしやすくなりますよ。



疲れているからといって
なにもしないでいるほうが、

疲れがたまった体の血流が悪くなり
疲れがとれなくて実習が辛くなりますし、

卵巣も弱ったままになってしまいます。




あなたのふだんの姿勢は背中がまるまったり、お腹が突き出て腰がそっていたりしていませんか?






お腹が突き出て腰がそった姿勢






心当たりがあれば、

その姿勢で卵巣が圧迫されやすくなり
弱ってしまうのに影響していますよ。


座る姿勢を変えると、
体を骨で支えられるようになる
ため、

体への疲労が少なくてすみます。


背骨から出ている自律神経のはたらきも
よくなりやすいので、

自律神経失調症の症状にもよいです。

背骨






卵巣を圧迫しない姿勢を意識して、
卵巣があたたまりやすいように体操をしてみましょう。


座り方や体操についてお伝えする前に、

「無排卵性月経の出血」と
「女性ホルモンのバランスがくずれて出血する」


ことについて簡単な解説をします。


私が学生のころは言葉を暗記するくらいで
しくみをよくわかってませんでした(苦笑)


「月経」は、生理を医学用語でいう言葉です。



「無排卵性月経」は、


排卵をしていないのに生理のような出血が起きている」


といった感じのことです。


生理は、


妊娠の準備である「排卵」をしたあとに、

妊娠しなかった場合、


子宮のおそうじとして、

妊娠の準備としてぶ厚くなった
子宮内膜がはがれて血と一緒に出てくことを


「生理」といいます。


イメージ





つまり、

生理は、「排卵」していないと
本来は起きない
ことなんです。







排卵は、

↓のイラストだと、
左側の卵巣から卵子が飛び出て、
緑の色のラインで子宮の近くまでいく状態のことです。



排卵のころに男性とセッ●スすると
上のイラストのように
精子が子宮に入ってくるので妊娠しやすいです。



ここまではイメージできましたか?




生理が何か月かきていないときは、

妊娠の準備である「排卵」をしていない可能性が高いと推測できます。



逆に、


生理がちゃんときているようなら、

妊娠の準備である「排卵」をしているだろうから妊娠できる状態だと判断できます。


ところが、


「排卵」をしていないけれども、

生理のような出血をすることがあります。


このような出血を「無排卵性月経」といいます。


「排卵」をしていないのに
生理のような出血をするときは、

女性ホルモンの1つ、
エストロゲンの量の変化で出血していることが多いです。



女性の体は、

生理が終わったころから、
エストロゲンの量が増えていき、

生理前になるとエストロゲンの量が減るようになっています。


エストロゲンの量が減っていくことで、
それがスイッチとなって
子宮から出血しやすくなっています。


エストロゲンの量の変化





「無排卵性月経」の場合、

卵巣が排卵しようとがんばっていて、
エストロゲンの量も増えていたけれど、

調子が悪くてうまく排卵できなかっとき、

エストロゲンの量が一度増えているので
減っていくときにスイッチが入り、

排卵していないのに生理のような出血が起きます。



「女性ホルモンのバランスがくずれて出血する」



というのも、


エストロゲンの量の変化が影響していることが多く、

エストロゲンを出している卵巣が
冷えて血流が悪くなって弱っていると、

エストロゲンをうまくだせなくて
量の調節ができないため、

生理とは関係なく少量の出血をして
茶色いおりものが出ることがあるのです。



ここまでなんとなくイメージできましたか?



「無排卵性月経」の出血だとしても、

「女性ホルモンのバランスがくずれて出血している」


のだとしても、


卵巣が弱っていると起きやすい症状なので、
卵巣が元気になるように体を動かしていけば、

ふつうの生理に戻りやすいです。



あなたは1日たった5分の体操卵巣が元気になってふつうの生理になったらうれしくありませんか?




今、のびのび~っと伸びをしてみてください。




できましたか?



簡単ですよね?


病院実習の休憩時間やトイレに行ったときにでも、

今やったように「のびのび~」っと伸びをするだけでも

疲れた体の血流がよくなります。


ポイントは

「気持ちいいな~」と感じながら、

左右の「わきばらが伸びる」ようにやる
こと。


わきばらにある筋肉は、
卵巣や子宮のほうにつながっている筋肉
なので、

わきばらを伸ばすだけでも、
卵巣まわりの筋肉を動かしあたためる効果があります。


また、腕を上にあげる動作
肩まわりの筋肉を動かせるので

肩こりもやわらぎやすいです。




次に、卵巣を圧迫しない座り方です。


クローバー卵巣を圧迫しない、姿勢がきれいに見える座り方



(1)足の裏全体がピッタリと床につくように座る


あまり後ろに腰掛けない方が足の裏はぴったりつきます。




(2)左右のお尻の真ん中あたりさわってみて、硬い部分があるのを確認します。それが坐骨です。


坐骨は、イラストの黄色の部分です。




坐骨がよくわからないときは、

イスに座った状態で、左右に体を傾けると、
お尻のどこかで骨が当たる感じがあると思います。






写真のように右に体を傾けて

「あ、骨っぽいのがあたった」

と、思ったらそれが坐骨です。

反対側も同じように体を傾けて確認してみましょう。



(3)坐骨がイスの座面にグサっと垂直に突き刺さるイメージで座る


背中がまるまっていたり、お腹が突き出ていると、
坐骨が倒れている状態なので、

坐骨がイスの座面にグサっと垂直に突き刺さるイメージで体勢を整えてみましょう。


坐骨が倒れないように座ると、
骨盤もかたむきません。


わかりにくいときは、

一度、立ち上がって、自分の手で
左右の坐骨をさわり、

坐骨を横に開くような感じでおさえながら座ってみるとやりやすいです。





(4)足は閉じないで、左と右の足が平行になる幅にしておく






足が大きく開くのはよくないですが、

閉じてしまうのも骨盤がかたむきやすいのであまりよくありません。




足を閉じると足の付ねが圧迫されて
下半身が冷えやすくなるので、

開きすぎず、左と右の足が平行になる幅にしておきましょう。



このように座ってみると、

骨盤で体を支えられるので
あまり疲れないんです。


やってみると座るのが楽になると思います。


坐骨を意識するのがむずかしいときは、
足の裏だけでも意識して座ってみてください。

はじめは慣れないので
同じ姿勢でいるのはむずかしいかもしれませんが、

だんだんやっていくうちに、
体もおぼえてきて姿勢をたもてるようになりますから、

「あ、姿勢がわるくなっているかも」

と、思ったときは

この座り方になおしてみてくださいね。



次に、寝る前にやるとよい

疲れた体の回復が早くなって楽になり、

卵巣もあたたまる体操です。


5分でできます。


クローバー寝る前ののびのび体操




(1)あおむけに寝て、体の力を抜きます。

腕はりラックスしたままです。


(2)左右のわきばらを軽くつまんでのびのび~っと伸ばす




両方わきばらをつまんでみて、
カタイ感じがしたり、痛いほうは
ほぐすようにつまんでのびのび~っと伸ばします。


腰まわりのこわばりがとれて、
骨盤の中にある卵巣ちゃんがあたたまりやすくなります。

やってみると気持ちいいですよ。


(3)両手を上に上げて、手足を上下にのびのび~っと伸ばすのを3回やる





足を伸ばすときは「かかと突き出す」ようにして伸ばすと、

卵巣や子宮が入っている
骨盤のうしろ側がよく伸びてストレッチ効果が高くなります。





わき腹もおもいきり伸びるように
手足をのびのび~っと
「気持ちいいなぁ」と感じる程度に伸ばしていきましょう。



ふだん、スマートフォンなどの液晶画面を
見ている時間が多く、
背中が丸まった姿勢でいるのも、

骨盤が傾いてしまい卵巣が圧迫されて弱ってしまい、
生理の周期が短くなってしまいやすいです。


あなたは、ふだん背中がまるまりやすいですか?





写真のような姿勢になることが多ければ、
手足を伸ばしてしっかり背中を伸ばしてください。

わき腹を意識して伸ばしてあげると、
まるまっていた背中がや腰がほぐれ、

骨盤の動きがよくなり、
座り姿勢で圧迫されやすかった
卵巣や子宮の血流がよくなって
元気になりやすく、生理の調子もよくなりやすいです。


また、手を上に上げることで、
肩の血流がよくなり、
肩こり、首のこりのケアにもなります。


(4)両手を上に上げたまま、足を片方ずつゆっくりかかと突き出してのびのび~っと伸ばして3秒キープする






卵巣は足のつけ根のところにあるため、
足の付け根が動くように体操したり、

足の付け根の先にある「かかと」を動かすと
卵巣まわりが動いてあたたまりやすいです。


卵巣がある場所




(5)(4)のかかと片方ずつの伸ばすのを左右交互に20回以上やる



左右の足をやってみると、伸ばしにくい方があります。

伸ばしにくい足のほうが圧迫されやすい方です。


私はよく圧迫していた左足が伸ばしづらかったです。


伸ばしにくい方はじっくりやってみてください。


私は左右の足で合わせて50回ずつやったら、
左足の付け根の痛みがほとんどでなくなってうれしかったです♪


50回とまでいかなくても20回以上はやってみてください。

(5)片足を曲げて、曲げた足の裏を反対側の脚の付け根にもっていき、股関節まわりが伸びるのを感じる




写真の、〇の足の付け根の部分が伸びるように、足を曲げる位置を少し調整してみてもいいでしょう。

30秒くらいはのびのび~っと伸びる感じを味わいます。


股関節の近くに卵巣と子宮があるので、股関節が伸びると卵巣と子宮があたたまりやすいです。


卵巣と子宮の位置




(6)反対側の足も同じように曲げて、股関節を伸ばす


(7)両方やってみて、やりづらいほうをもう1回だけ伸ばす





これだけです。

簡単ですよね。


1日1回ずつでいいのでやってみてください。


体操をしたあとは、スマートフォンなどの
液晶画面を見ると、目や脳への刺激が強すぎ


ぐっすり眠れなくなり、体の疲れがとれずに
卵巣が弱り、生理の周期が乱れやすくなりますから、

体操をしたあとはスマートフォンなどの液晶画面は見ないで寝てしまいましょう。




あなたの卵巣ちゃんが元気になりますように。





めぐみ





メッセージについては、ブログのトップページに案内を書いていますので、注意事項と一緒に確認してください。


メッセージをいただいた場合は、注意事項等もお読みいただいたものとしてブログで取り上げます。


メッセージの数が多いため、毎日最新のコメントをチェックしていませんから、「今日すぐに返事がほしい」とあっても、すぐにはお返事できないことをご了承ください。


どうしても心配なときはあなた自身が「すぐに」行動して病院に行ってくださいね