自然法則に沿った生き方をしよう!

「風を止めようと思うな、己が風になれ。

 雨を止めようと思うな、己が雨になれ」

                     /空海

 

新型コロナウイルスの感染が世界に広がり、

あっという間に3ヶ月前の世界ではなくなりました。

 

何が違うのか?

“不安”の蔓延世界がそこには存在し、大きな暗雲となっていること。

誰もが、見えないウイルスへの危機感と対応に追われています。

 

私も、3月、4月、5月・・・と計画していた・・・今年以降の未来がすべて壊れてしまいました。

人生で最も大きな困難と言ってもよいです。

休業となった事業の、固定費の支払いなど経営的な問題で頭いっぱいでした。

うわ~、どうしようと毎日、不安感に襲われていました。

 

そんなとき、空海の言葉を思い起こし、自分の落ち着きを取り戻せるような気持ちになりました。

西暦804年、空海は遣唐使の留学僧として渡航する途中、嵐に合いました。

日本から唐に渡る船は半分は沈み、帰りにもその半分が沈んで帰って来れない時代です。

船は激しい風雨に翻弄され右に左に大きくゆれ、いつ荒波に飲み込まれてもおかしくない状態にありました。

同船していた橘逸勢は、たまらず空海に

「どうかこの風を止めてくれ、でなければみんな死んでしまう」と懇願しました。

空海は落ち着いて、この言葉を言い放ったのです。

「風を止めようと思うな、己が風になれ。

 雨を止めようと思うな、己が雨になれ」

 

つまりは、自然と一体になることで、この難局を乗り切ることができると断言したのです。

風に逆らえば反発される。

しかし、風と一体化すれば風と戦わずに済む。

それは合理的判断でもあり、状況を受け入れる心の姿勢を示しています。

 

「ここから逃げない」

この困難な状況から逃げない、一緒にいること。

不運は波のようなものです。雨が止むのを待つこと、あるいは雨と共にそこにいるということ。

 

さて、コロナウイルスも自然の状況として突如やってきました。

バブル崩壊やリーマンショックなどの金融不況ではなく、自然災害と言えます。

私たちはこの嵐を受け止め、次のビジネス展開へ行くための、船の中にいるのです。

船の中で、沈没や死を予想して恐れるのではなく、うまく揺れる船の舵をとり、

本当に向かいたい旅のゴールへ向かうのです。

コロナと戦わず、受け入れましょう。

右へ左へ揺れながら、前へ進むのです。

「コロナのせい」「なくなれば良いのに」・・・と思わず、もうそこにいて一緒に調和してしまう。

 

さあ、本当にしたいことは何ですか?

自分も、そして回りも幸せになるために何がしたいのか?

何を行動したらよいのか?

思いつくことを始めてみましょう。

なくなったものは執着しないで捨ててしまいます。

未来地図を描いて、未来から答えを教えてもらいましょう。

 

不安からは、悪い状況しか引き起こしません。

元気、幸せ、喜びが、良い結果を起こしてくれます。

想いが形になるのです。

 

新しいビジネスに歩き出したい人へ、アート思考コーチングセッションを行っています。

想いを粘土や絵の具で形にしてみましょう。それは瞑想でもあります。

気軽にご参加くださいね。