早起きは三文の徳と言うが、現代人は宵っ張りの朝寝坊。 体内時計が狂うのも無理はない。


このよく耳にする〝体内時計〞。 実は1個ではなく体に無数に存在している。 そしてすべての

体内時計は、朝起きて夜眠るようにプログラムされている。 体内時計が持つ体への影響と効果を、

第33回日本炎症・再生医学会からレポート。


全身に隈くまなく存在し影響し合う時計遺伝子

私たちの体の中にはほぼ24時間周期で時を刻む遺伝子がある。 それは1997年にアメリカでマウスの

脳内から発見された〝クロック〞という遺伝子だ。 そして、さらに同年10月には東大と神戸大の

グループがヒトに〝ピリオド〞という哺乳類、脊椎動物に共通する時計遺伝子があることを突き止め

『Nature』に掲載された。


時計遺伝子の本体とも言うべき〝ピリオド〞が、〝クロック〞により活性化され、できた〝ピリオド〞が、

今度は〝クロック〞の働きを抑えることで自分自身の体内リズムを作るというしくみだ。


「ピリオドという時計遺伝子は、ヒトや哺乳類の脳の視床下部の視し交叉(こうさ)上核というところにあり、

目から光の刺激を受けると、それが伝わってピリオドが活発に活動しはじめ、夜になるとほとんど

動かなくなるという、およそ24時間の周期を持っています」と説明するのは時計遺伝子〝ピリオド〞を

発見した、京都大学大学院薬学研究科教授の岡村均先生。



時計遺伝子のことを私たちは〝体内時計〞と呼んで、一般用語としても使用されるようになった。

でも、実際にその意味をきちんと理解している人は少ないようだ。 実は体内時計はひとつだけではない。


皮膚にも臓器にも存在しているのだ。 岡村先生らのグループは、時計遺伝子が脳の視交叉上核を

中心に、全身の細胞に隈なく存在し、それらが呼応し合って、さまざまな細胞の活動リズムを

コントロールしていることを世界で初めて突き止めた


「時計遺伝子の働きを止めたマウスの研究で、脳だけでなく、全身の線維芽細胞にも実際に動いている

時計遺伝子があることを発見しました。 本来は食事を摂るはずの時間ではない深夜に食事をしても胃や

腸が動き出すのは、体中にある時計遺伝子が、脳の時計遺伝子とは別に柔軟に動く働きを持っている

からではないかと考えられます」と岡村先生。


人体は、脳の体内時計を中心として、全身に分布する体内時計で、体温、血圧、心拍数などを

調整している。 そして、状況に合わせてそれぞれの体内時計が個別に動くこともあるという。

実に巧みに時間を感知して、影響し合って生体のリズムを刻んでいるのだ。


時計遺伝子たちはシグナルを発して、その影響を受けて脳や体内ではコルチゾールやメラトニンが

作られる。 コルチゾールメラトニンは、体内時計を調節する働きを持つタンパク質だ。


暗くなるとメラトニンの分泌が増えて、体温を下げて眠りやすい状態に体全体を導いていく

日が昇り明るくなって、目から視覚神経に光が入ると、脳の時計遺伝子が刺激され、コルチゾールの

分泌を抑える信号を出し、代わりに目覚めのホルモンであるセロトニンが分泌される

 
ではなぜ、太陽光の刺激でヒトは起床モードや就寝モードになるのだろうか?

「地球上の生物は太陽の恩恵を受けて生命を維持してきました。

太陽光の刺激によって時計遺伝子が働くシステムは、生物が地球上で光合成をしながら生息し始めた

ときから獲得していたのではないでしょうか?」と岡村先生は言う。


時計遺伝子を無視した生活は、病気のリスクを高める

昼夜交代勤務者は高血圧のリスクが高いことなどが示すように、 時計遺伝子の異常は、さまざまな

病気や老化に関わっていると考えられる。 このメカニズムについて、岡村先生は、体内時計を欠損した

マウスを使い研究を進めた。


すると体内時計の働かないマウスに塩分の多い食事を与えると高血圧に! ! 体内時計が正常であれば

昼は低く夜は高くセットされるはずの〝塩分と水分を貯めこもうとするホルモン〞の働きが高い状態に

なってしまったのだ。 それによって血圧が上昇した、と推察できる。


さらに今年5月に岡村先生は、マウスの脳内に朝を告げる役割を果たす〝目覚まし遺伝子〞があることを

発見し、英科学雑誌『NatureCommun ications 』電子版に発表。この〝目覚まし遺伝子〞は、

脳の視交叉上核の10%を占め、夜明けに活発に働くことが明らかになった。


こう考えると、すべての体内時計、時計遺伝子は、我々を朝起こして夜寝かせるようにプログラミング

されていることがわかる。 24時間いつでも好きなときに明かりをつけて昼間と同じような場所で暮らせる

ようになった現代人には、不眠症などの睡眠障害に苦しむ人も多い


そんな生活が始まったのもここ100年足らず。 それ以前の人類は数百万年もの間、太陽の光とともに

生活していた。 狂った時計が細胞の中で1つ2つと増え続け、その時計が刻むリズムが不協和音

となって我々をますます眠れない状態にさせ、それが健康を蝕むしばんでしまう……。


早寝早起き〞が一番の健康法だと言われてきたが、それを裏付ける科学的エビデンスが次々と

積み重ねられている。 だからこそ、もはや実践あるのみ、それしかないのだ。


【参考】

「健康ラボ」














夜が明けて日が昇り、目から視覚神経に光が入 ると、脳の時計遺伝子 を刺激して、

メラトニ ンの分泌を抑える信号 を出し、代わりに目覚 めのホルモンである、

コルチゾールが分泌さ れる。このように時計遺伝子たちがシグナル を発することで、

脳や 体内ではコルチゾール (副腎皮質ホルモン)メラトニンが作られる。


【ヘルス&ビューティ・レビュー】


美容、健康には質の良い睡眠が大切です。

日々の睡眠の質の向上には、メラトニンの原料であり、自律神経やホルモンのバランスを整える

脳内のセロトニンを増やす、ラフマ葉エキス配合の「セ・シ・ボン 」をお役立てください。




セ・シ・ボン セロトニンを増やす ラフマ葉エキス 配合! ☆ ストレス 不眠 イライラ 頭痛 ☆

Amaozn.co.jp




セ・シ・ボン 3箱セット・特別感謝価格 セロトニン を増やす ラフマ葉エキス 配合! ☆ イライラ 不眠 便秘 頭痛 肌荒れ 不定愁訴 ☆ 抗ストレス 生薬サプリメント

Amaozn.co.jp