秋田県で活動を行っている「NPO法人健康秋田創造プロジェクト」が、ちょっとユニークな取組を始めていますのでここでご紹介します。

 

「NPO法人健康秋田創造プロジェクト」は、少子高齢化が全国で最も進んでいる秋田県で、『自分の健康は自分で守ることができる』という独自コンセプトのもと、「セルフケア」をキーワードに、「健康向上」と「健康寿命の延伸」の実現により地域の元気や活力を創出する、という取組を進めています。

 

その一環として、5月から3回シリーズの健康セミナーを開催します。

肩や腰、膝などのコリ、痛みの「根本的な原因」を知り、自分でできる「緩和方法」について実習しながら楽しく学ぶ各2時間程度のセミナーとなります。

 

もしお近くの方で興味があれば、ぜひご参加ください。 

http://www.cna.ne.jp/~kenkoakita/training.html

 

 
 

 

以前紹介した、スーパー玄米「金のいぶき」を使った玄米味噌の続報です。

 

以前紹介した内容をちょっと紹介すると、

「石孫の金の蔵」は、秋田県の(有)石孫本店が開発した味噌で、胚芽が通常の3倍の大きさがありγオリザノールやビタミンEなどの胚芽に含まれる栄養素が白米の数十倍もある「金のいぶき」を使ったまったく新しいコンセプトの味噌です。
 

通常の味噌は精白した白米を麹化して使うため、「米の栄養素」そのものの摂取はあまり期待できませんが、「石孫の金の蔵」は、「金のいぶき」を「玄米のままで麹化」することに成功、さらに米の比率を通常の味噌の3倍に増やすなど、玄米の持つ豊富な栄養成分をまるごと摂取することができる、特に健康面で効果が大きく期待できる味噌になっています。

 

あまりの人気に、いまは品切れとなっている商品です。

 

この商品が、三越伊勢丹のPB(プライべートブランド)として発売されることが決まったようです。

 

首都圏などの方は要チェックですね。

(関連新聞記事)

http://www.sakigake.jp/news/article/20170224AK0017/

 

 

【健康食としての「必然」の玄米味噌】

http://ameblo.jp/kenko2016/entry-12230076083.html

 

【健康食としての味噌の選び方・食べ方】

http://ameblo.jp/kenko2016/entry-12229690655.html

イギリスのグリアーさんという研究者が、がん患者を長期で追跡調査した結果を少し紹介します。
 
その研究結果を要約すると、乳がん患者の病気への向き合い方について、下記の(1)~(4)のグループ分けをし、その後12年間追跡した、というものです。
 
(1)「がんに負けないで必ず勝つ!」と、闘争心にあふれたグループ
(2)がんを真摯(しんし)に受け止めて、粛々と治療に励むグループ
(3)「もう駄目なんだ」とあきらめて絶望的になっているグループ
(4)自分ががんであることを忘れたかのように過ごすグループ
 
その結果、「(3)「もう駄目なんだ」とあきらめて絶望的になっているグループ」のがんの進行だけが極端に早く、かなり早期に全員が亡くなってしまったということです。
 
これは、このブログで再三書いていることと密接な関係があり、「がん」という病に向き合う「大きなストレス」と大きく関連しています。
 
つまり、絶望するほどの大きなストレスを抱えることにより、交感神経が慢性的に過剰に優位な状況となり、免疫機能なども大幅に低下、その結果、がんが急速に進行してしまった、と言えそうです。
 
がんはすぐに完治するものではありません。常に、怖さやつらい症状などと正面から向き合いながら、それでも前向きに、じっくりと取り組んでいかなければなりません。そのストレスはおそらく患者本人にしかわからないことだと思います。
 
この研究結果を見て、大きなストレスを受けた時の心の在り方や考え方が、病気の進行にいかに大きく関わっているか、そして、その場合の対処法がいかに重要か、について、改めて考えさせられました。
 

改めて知ってほしいと思いますが、がんは「慢性疾患」です。

 

昨日今日急にがん化するわけではなく、実は、今までの生き方や考え方、日常の暮らし方、そういったものが全て、自律神経の偏りや低体温化に影響し徐々に徐々に進行する病です。

 

逆にいえば、その根本的な原因を知り、自分の生き方を分析し対応していくことで、進行を未然に防いだり、良い状態をキープしていく、ということも可能なのではないでしょうか。

 

【ストレスと自律神経】

http://ameblo.jp/kenko2016/entry-12226556808.html

【あなたはどうですか?病気になりやすい性格について】

http://ameblo.jp/kenko2016/entry-12230362929.html

 

最近「胃腸の調子がよくない」、「風邪をひきやすくなった」、などの悩みを抱えている方については、実は、「首のコリ」が原因となっている場合もあります。
 
首には、交感神経が束になって集中している部分があり、また内臓機能を調節する副交感神経も分布しています。
 
自律神経は、循環、呼吸、消化、発汗、体温調節、内分泌機能などを調整するほか、このブログでも強調しているとおり、顆粒球とリンパ球の調節など免疫機能の面からも人体にとって非常に重要な役割を担っています。
 
首の筋肉が異常に緊張し固くなると、副交感神経などが圧迫され働きにくくなり、全身の健康状態にも大きな影響を及ぼします。
 
特に最近は、パソコンやスマートホンなどの作業による姿勢悪化により、頭が体よりも前に出てしまう「スマホ首」が多くなっており、体に不調を抱える方が非常に多くなっています。
 
具体的には、「胸鎖乳突筋の硬縮」がその主な原因となっています。
 
胸鎖乳突筋は、耳の後ろの後頭骨から、胸骨・鎖骨までの首の前側に走る筋肉です。
首を傾ける、回す、下を向くなどの役割のほか、頭や首を安定させる役割も担っています。
ただでさえ、働きが大きい胸鎖乳突筋ですが、姿勢の悪化により、頭が体より前に出ることによって、その負担は大きく増大します。
 
姿勢が悪く首がひどく凝る人は、そのほとんどの場合が、胸鎖乳突筋が常に収縮している状態となり、収縮による過緊張でガチガチに固まっています。
 
反対に、首の後ろ側にある板状筋群、脊柱起立筋、頭後下筋群、僧帽筋などは、胸鎖乳突筋に引っ張られ、伸びきった状態で同じくガチガチに固まってしまいます。
 
つまり、前の筋肉も後ろの筋肉もガチガチに固まり、そのせいで自律神経の調節機能も低下し、内臓や免疫機能などもうまく働かない、ということになります。
 
この場合の症状改善のポイントは、胸鎖乳突筋については、縮まって固くなった筋肉を「ゆるませて伸ばす」ことで緊張をほぐし、反対に、板状筋群は「縮ませて」緊張をとっていく、というアプローチとなります。
 
その際に、「温める」というアプローチを加えると、さらに効果が大きくなります。
 
具体的には、まずは、超短波、交流磁気、赤外線などで首を温め、併せて、胸鎖乳突筋と板状筋群にフォーカスしたストレッチ、筋膜リリースなどにより、2つの筋肉を徐々にほぐしていく、という手法が首のこりの解消には最も効果的です。
 
 

食品には様々な栄養成分が含まれていますが、その成分の中には、健康増進作用が認められる成分を含むものも数多くあります。

そういった、「機能性」「健康への効果」を食品のパッケージなどで表示できる食品は、これまで、「トクホ(特定保健用食品)」と「栄養機能食品」に限られていました。

 

「トクホ(特定保健用食品)」は、健康の維持増進に役立つことが科学的根拠に基づいて認められ、「コレステロールの吸収を抑える」などの表示が許可されている食品のことを言い、「栄養機能食品」は、一日に必要な栄養成分(12種のビタミン、5種のミネラル)の補給・補完のために利用できる食品のことをいいます。

 

「特定保健用食品(トクホ)」については、長期間の臨床試験などが必要で、そのための費用も場合によっては億レベルで必要となるなど許可のハードルが非常に高いため、その取得は事業規模の大きい食品企業などに限られていました。

 

そこで、消費者が、機能性のある商品を自ら選択できる幅を広げるため、平成27年4月に「機能性表示食品」制度が新しくはじまりました。

 

「機能性表示食品」は、「おなかの調子を整える」「脂肪の吸収をおだやかにする」など、健康の維持及び増進に役立つ食品の機能性を表示することができる食品で、科学的根拠に基づいた機能性を事業者の責任で表示できるという制度です。

 

届出することにより、例えば、「ルテイン」については、「目のコントラスト感度(色の濃さの判別力)をサポートすることが報告されている」、「GABA」については「事務的作業に伴う一時的な精神的ストレスを緩和する機能が報告されている」などの表記が可能となりました。

 

臨床検査のほか、文献による調査(研究レビュー)でも届出が可能となり、トクホ(特定保健用食品)に比べてその検証コストも安価で済むこともあり、平成27年度だけで300を越える商品の届出がされています。

 

商品を売る側にすると「他のメーカーの商品との差別化が図られる」「具体的にPRしやすい商品となる」、買う側にしても、「自分の体調に合った商品を選ぶことができる」など、双方にとってメリットの大きい制度となっています。

 

その成分の多くは一見耳慣れないことが多いと思われるかもしれませんが、実は身近な食物に含まれていることが多くあります。

 

例えば、「酢酸」は「肥満気味の人の内臓脂肪を減少させる機能があることが報告されている」とされていますが、実は酢酸は、「酢」に多く含まれる成分です。

EPADHA」は「血中中性脂肪の上昇を抑えることが報告されている」とされていますが、ご存じのとおり青魚等に多く含まれている成分です。

 

トマトなどに含まれる「リコピン」は、「血中HDL(善玉)コレステロールを増やす働きが報告されている」、イチョウ葉に含まれるフラボノイド配糖体、テルペンラクトンは、「認知機能の一部である記憶力(言葉・物のイメージ・位置情報を思い出す力)を維持する機能があることが報告されている」とされています。

 

「ショウガ由来ポリフェノール(6-ジンゲロール、6-ショウガオールとして)」は、「寒い季節や冷房条件下において体温(末梢)を維持する機能があることが報告されている」、大豆に含まれる「イソフラボン」は、「成人女性の骨の成分維持に役立つ機能があることが報告されている」など、実は身近な野菜などにもともと含まれている成分を抽出した商品が多いのが特徴となっています。

 

その届出の内容を知ることで、普段何気なく食べている食材にも機能性のある成分が含まれ、また、その機能性の内容についても知ることができるのではないかと思います。

 

機能性表示食品を買って直接健康維持に役立てることももちろん大切なことですが、その原料となる野菜などに含まれる機能性を知ることで、普段の自分の食生活に役立てるきっかけにもなるかもしれませんね。

ご存じのように、「血圧」とは、血液が血管の中を通る時の血管にかかる圧力のことを意味します。
 
心臓は、収縮と拡張を繰り返しながら血液を全身に送り出しています。そのため、血圧は、「心臓が送り出す血液の量」と、「末梢血管の抵抗」の2つが直接関係しています。
 
逆に言えば、高血圧の場合などは、例えば末梢の血流になんらかの問題があり、体のすみずみまで血液を流すために、体はあえて血圧を上げ、全身に血液が回るようにしている場合があるということです。
 
経験上、高血圧の方の場合は、末梢の血流が悪い場合が多く、例えばふくらはぎ等の下肢などに血流の障害がある場合があります。
 
そういった場合に、短絡的に降圧剤を代表とする薬で血圧を下げようとするとどのようなことが起こるのでしょうか。
 
降圧剤は、心臓から送り出す血液量を減少させ、また、利尿作用等により血管内の抵抗を下げて血圧を下げようとするのですが、逆に体は脱水の方向となり、そのため血液は粘性が高くなり、血液循環は悪化してしまう危険性があります。その結果末梢の血流はさらに悪化するので、例えば目などの末梢から、徐々に障害が生じる場合があります。
 
長期間服用すると、腎臓機能が大きく低下する、脳の血流も停滞するため逆に血栓ができやすく脳梗塞や心筋梗塞のリスクが高まる、という説もあり注意が必要です。
 
余談ですが、毎日血圧を測ると血圧が次第に下がってくる、という説もあります。
それは、駆血帯を締め付けて血流を一度堰き止め、徐々に緩めることで、血流を再開させることで、血管が収縮・拡張を繰り返し、NO(一酸化窒素)を発生させ、血流が増加することで血圧が下がる、という、メカニズムになります。
私の知り合いにも、その方法で日々の血圧が大きく下がった人が多くいます。
 
興味のある人はお試しください。
皆さんは「菊芋」をご存知でしょうか。
 
「菊芋」は、キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその根の部分です。
北アメリカが原産とされ、日本には江戸時代末期に入ってきたようです。
((有)栄物産ホームページより)
 
一般的には、菊芋には、「天然のインスリン」といわれる「イヌリン」が多く含まれ、糖尿病などへの効果が期待されるなど健康面から注目を集めつつありますが、実は「イヌリン」とは何なのか、よくわからないのが実態です。
「イヌリン(inulin)」と「インスリン(insulin)」とで、スペルが似ていることから糖尿病に効果があるといわれるのではないか、という説もあるくらいです。
 
一般的に、イヌリンとは、多糖類の一種で、糖質の最小単位である単糖が多数結合したもののことをいい、水溶性の食物繊維に分類され、体内でフラクトオリゴ糖になる、とされています。
つまり、少なくとも、菊芋にはフラクトオリゴ糖が多く含まれているとは言えそうです。
 
フラクトオリゴ糖は、乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、善玉菌を大幅に増加させる作用があることが確認されています。
 
健康増進の面では、腸内環境の改善や血糖値の上昇を防ぐ、など効果が期待できそうです。
 
私はそれとは別に、菊芋にもうひとつの健康効果の可能性を感じています。
 
それは、菊芋には「カリウム」が非常に多く含まれる、ということです。
「日本食品標準成分表」では、菊芋のカリウム含有量は、630mg/100gと、野菜の中でも有数のカリウム含有量があります。
人参が280mg/100gなので、その含有の多さが分かりますね。
 
がん細胞では、細胞の中にナトリウム、細胞外にカリウムが多く分布していることが知られています。
正常な細胞では、それとは逆に、細胞の中にカリウム、細胞の外にナトリウムが多く分布するため、がん細胞と正常細胞では、細胞の内外のミネラルバランスが大きく異なることになります。
 
その是正方法としては
○減塩
○カリウムを多く取り込む
○ミネラルポンプの機能改善
が必要となりますが、その中の1つの「カリウムを多く取り込む」という手法として、菊芋の摂取が有効なのではないか、ということになります。
(「がんを自分で治したい人のセルフケア実践ノート(野本篤史氏監修)」より)
 
カリウムは細胞中のナトリウムを尿から排出する作用があるため、減塩とともに、菊芋の摂取も効果があるのではないかと思います。
 
その際には、フラクトオリゴ糖による腸内環境改善の効果も併せて発揮させるよう、乳酸菌の同時摂取がおすすめです。
 
ただし、腎臓の機能が低下している方などカリウム摂取を制限されている方は、主治医に相談してから摂取するようにしてください。
 
交感神経と副交感神経のバランスの重要性や自律神経の偏りと病気・症状との関連性については、このブログの中で重点的に取り上げているところです。
 
では、いまの自分の自律神経の状態はどのようにして自分で把握できるのでしょうか。
「いまストレスを感じているな」とか「いまリラックスできているな」など、主観的にはある程度把握できる場合があるものの、数値化などにより客観的に把握となるとなかなか難しいと思います。
 
最近では、自律神経を測定する専用のソフトウェアが開発されその可視化が可能になってきていますが、専用の端末が必要だったり、専門の機関に依頼する必要があったりと、まだまだ一般的ではない状況です。
また、自律神経のバランスは一定ではなく、日によっても時間によっても変動するため、その状態を常に把握することは難しい状況にあります。
 
あくまでもひとつの目安としてですが、スマートフォンで、自分のストレスのバランスを手軽に把握できる無料アプリをご紹介します。自分のストレス状態を客観的に把握することで、自律神経のバランスの状態も自分で概ね把握できるのではないかと思います。
 
 
【COCOLOLO】
スマホカメラに指先を当てて、皮ふの色変化から心拍のゆらぎを検出し、ストレス(交感神経)・リラックス(副交感神経)のバランスが分かるという画期的なアプリです。

指先の皮膚の輝度の分析をすることで、輝度の変化から脈波波形を検出し、その脈波のゆらぎより、自律神経指標を解析するようです。
 
http://cocololo.jp/about/
 
 
このアプリでは、「仕事」「余暇」「移動」「睡眠」「家事」「食事・飲み会」「運動」などの測定条件を選択してから測定を行います。
その測定条件により変数が変わってしまいますので、上手な使い方としては、毎回同じ条件(例えば毎日同じような時間に、「余暇」で測定、など)とすることで、前日との自分の数値との比較など、自分の中での相対的なバランス数値の比較に活用できるのではないかと思います。

(測定結果例)



 
これまで、「活性酸素」の生成とその種類、役割や害などについて述べましたが、その増減は、実は「自律神経」の働きとも密接に関係しています。
 
以前に記載したように、「炎症の発生」と「自律神経のバランス」は相互に密接に関係しています。
 
過剰なストレスなどで「交感神経」が優位になると、アドレナリン受容体を持つ「顆粒球」が一気に増加します。
 
「顆粒球」は、体内の異物を飲み込む力が強く、また消化力にも優れ、細菌などが体内に侵入した場合には真っ先に駆けつけ、外敵を攻撃します。
 
その攻撃の際には活性酸素などを使って細菌などの外敵を殺菌し、消化、そして顆粒球自らもその際に死んでしまうと言われています。
 
その時に、さらに活性酸素を放出し、それが正常細胞にダメージを与え、「炎症」となると言われています。
 
つまり「炎症化」には、「顆粒球」と「活性酸素」の2つが大きな関わりがあるということです。
 
そして、顆粒球が増えた状態が続くと、細菌などの外敵のみならず、自らの正常細胞をも攻撃し始めてしまいます。
自分の細胞を破壊した後は、また活性酸素を放出して自爆しますので、さらに活性酸素は増加、炎症が拡大するという「負の連鎖」に陥ってしまいます。
 
この「負の連鎖」が積み重なっていくと、潰瘍やがんなどに進行していく、ということになります。
 
つまり、そういった炎症由来の病気の進行を食い止め、症状を治癒させていくためには、まずはこの「負の連鎖」を止めなければならない、ということがお分かりだと思います。
 
そのために重要なのが、「自律神経コントーロール」と「活性酸素コントロール」ということになります。
「活性酸素」については、体内に侵入してきた細菌などへの防御機能を持つ一方、その強い酸化力により、細菌などの外敵だけではなく、特に交感神経が過剰に優位になった場合などに自分の細胞まで傷つけることがあるなど、体にとって必要であり、また、自らの細胞を傷つける武器にもなりうることは前回紹介したとおりです。
 
「水素水」については、皆さんよくご存じのことと思いますが、その活性酸素から派生し、非常に強い酸化力を持つ「ヒドロキシルラジカル」を除去することができる、と言われています。
 
そのほかに、ダイエットに有効、老化防止、などの効果があるといわれ、一気にブームになりました。
 
中には「万病に効く」「夢のアンチエイジング」「水素水さえ飲んでいれば病気にならない」など、あたかも魔法の水のように誤解する人も出てきているほどです。
 
最近は、水素の活性酸素除去機能についても議論となっており、いいのか悪いのか、よく分からない状況になっていますね。
実際に商品表示で問題となるなど、商品によってはその濃度などに疑わしいものもあるようです。
 
私はそういった議論とは別の視点で、その「使い方」にフォーカスしたいと思います。
 
「万病に効く」というのはもちろんかなり大げさな表現で、よく調べていくと、効果が期待できる症状としては、「肝炎」「胃潰瘍」「潰瘍性大腸炎」「歯周病」「がん」「火傷」「皮膚炎」「肺炎」などがその主なものであることが分かります。
 
実はこれらの症状には共通点があります。
それは「炎症」を起因とするものであるということです。
 
前に説明したように、自律神経が交感神経に過剰に優位になると、顆粒球が増加し活性酸素を使って外敵や自分に攻撃し、その結果炎症が生じます。
この炎症が、「負の連鎖」により、上記のような症状に進行していくとされています。
 
通常の場合は、炎症は徐々に自然治癒していくのですが、自律神経系が異常に偏っている場合には、上記のような負の連鎖が発生し、白血球の一つである「顆粒球」が、「活性酸素」という「武器」を使って、体を攻撃し炎症が発生する連鎖が続く、ということになります。
 
つまり、もし仮に水素に活性酸素を除去する機能があるとしたら、その「活性酸素」という武器を取り上げることで、一時的には炎症の進行を食い止める可能性があるのではないか、ということです。
 
しかし、水素水を毎日摂ったところで、自律神経が異常に偏った状態では、結局は、生み出しされた武器をその都度取り上げるという、いたちごっことなってしまいます。
本当に重要なのは、まずはできるだけ早めに自律神経の状態を正常な状態にしていくことなのではないでしょうか。
 
水素水の効果の真偽のほどはまだわかりませんが、もし本当に効果があるとしたら、それだけを頼りにするのではなく、その特質を理解し、例えば、頻繁に発熱がある、炎症が治らない、などのときに、まずはその症状をいったん緩和するために水素水を活用し、併せて自律神経を整える治療を必ず併用する、ことが効果的な使い方のように思えます。