今回は少し難しい話になりますが、お付き合いください(;^_^A
「活性酸素」
最近よく聞く言葉ですが、「活性酸素」とはいったいどのようなものなのでしょうか?
今回は、太田教授の著書から一部抜粋しながら、分かりやすく解説したいと思います。
「活性酸素」は、細胞の中のミトコンドリアが酸素を使ってエネルギーを生み出す際に一緒に発生するとされています。
ミトコンドリアは、細胞の中の小器官で細胞の20~30%を占めており、生きるうえでの様々な役割を担っています。
その中で最も重要な役割が、「生きるためのエネルギー」を作り出すことです。
体を動かす、考える、臓器を動かす、生物が生きてるためのすべてにおいてこのエネルギーは必要となります。
少し難しい話になりますが、ミトコンドリアでは、電気エネルギーを利用してATP(アデノシン三リン酸)を合成します。ATPからは決まった量のエネルギーが得られるとともに体内で必要となるエネルギーと交換することができます。
この合成の際に、電子がこぼれ落ちてしまい酸素と結びつくと、「活性酸素」となります。
「活性酸素」は酸化力が高く、細菌などの外敵や、場合によっては自分の細胞まで傷つけることがあります。
反応が過激で自由きままに反応するため、「フリーラジカル」とよばれることもあります。
「活性酸素」にも種類があり、次々と電子と結びつくことで
「スーパーオキシドラジカル」→「過酸化水素」→「ヒドロキシルラジカル」と変化していきます。
活性酸素は全て悪者のように言われていますが、活性酸素のうち、「スーパーオキシドラジカル」、「過酸化水素」は、活性酸素を打ち消す酵素を作り出す、血管を拡張するなどの働きのほか、免疫機能において重要な役割を果たしています。
それは、体内に侵入してきた細菌などへの防御機能で、外敵を察知した場合、免疫細胞は「スーパーオキシドラジカル」をまず作り、「過酸化水素」に変換、さらに「次亜塩素酸」を作ります。
白血球のうちの顆粒球は、こういった「次亜塩素酸」を使って細菌などの外敵を攻撃し侵入を防御しています。
しかし、その反応が過剰になった場合、炎症性ホルモンによって警報を全身に知らせ、全身が臨戦体勢になり過酸化水素は過剰に作られてしまいます。
過剰な過酸化水素は「ヒドロキシルラジカル」となってしまい、自分自身をも攻撃し始めるのです。なお、「ヒドロキシルラジカル」は、「スーパーオキシドラジカル」の1000倍もの酸化力があり、遺伝子やたんぱく質、脂質を酸化して破壊してしまう、と言われています。
つまり、全ての活性酸素が悪者であるわけではなく、「体の防御」という大変重要な役割を担う一方、過剰に発生した活性酸素はコントロールが効かず体の細胞までも破壊する武器になりうる、ということになります。
「活性酸素」をコントロールすることが、健康や美容にとってのひとつのキーワードになりそうですね

