皆さんは「菊芋」をご存知でしょうか。
 
「菊芋」は、キク科ヒマワリ属の多年草で、食用とされるのはその根の部分です。
北アメリカが原産とされ、日本には江戸時代末期に入ってきたようです。
((有)栄物産ホームページより)
 
一般的には、菊芋には、「天然のインスリン」といわれる「イヌリン」が多く含まれ、糖尿病などへの効果が期待されるなど健康面から注目を集めつつありますが、実は「イヌリン」とは何なのか、よくわからないのが実態です。
「イヌリン(inulin)」と「インスリン(insulin)」とで、スペルが似ていることから糖尿病に効果があるといわれるのではないか、という説もあるくらいです。
 
一般的に、イヌリンとは、多糖類の一種で、糖質の最小単位である単糖が多数結合したもののことをいい、水溶性の食物繊維に分類され、体内でフラクトオリゴ糖になる、とされています。
つまり、少なくとも、菊芋にはフラクトオリゴ糖が多く含まれているとは言えそうです。
 
フラクトオリゴ糖は、乳酸菌などの善玉菌のエサとなり、善玉菌を大幅に増加させる作用があることが確認されています。
 
健康増進の面では、腸内環境の改善や血糖値の上昇を防ぐ、など効果が期待できそうです。
 
私はそれとは別に、菊芋にもうひとつの健康効果の可能性を感じています。
 
それは、菊芋には「カリウム」が非常に多く含まれる、ということです。
「日本食品標準成分表」では、菊芋のカリウム含有量は、630mg/100gと、野菜の中でも有数のカリウム含有量があります。
人参が280mg/100gなので、その含有の多さが分かりますね。
 
がん細胞では、細胞の中にナトリウム、細胞外にカリウムが多く分布していることが知られています。
正常な細胞では、それとは逆に、細胞の中にカリウム、細胞の外にナトリウムが多く分布するため、がん細胞と正常細胞では、細胞の内外のミネラルバランスが大きく異なることになります。
 
その是正方法としては
○減塩
○カリウムを多く取り込む
○ミネラルポンプの機能改善
が必要となりますが、その中の1つの「カリウムを多く取り込む」という手法として、菊芋の摂取が有効なのではないか、ということになります。
(「がんを自分で治したい人のセルフケア実践ノート(野本篤史氏監修)」より)
 
カリウムは細胞中のナトリウムを尿から排出する作用があるため、減塩とともに、菊芋の摂取も効果があるのではないかと思います。
 
その際には、フラクトオリゴ糖による腸内環境改善の効果も併せて発揮させるよう、乳酸菌の同時摂取がおすすめです。
 
ただし、腎臓の機能が低下している方などカリウム摂取を制限されている方は、主治医に相談してから摂取するようにしてください。