アルツハイマー型認知症 | 機能低下が成長中 母を見ていて感じた事 健康に老いていくには
アルツハイマー型認知症とは、
認知症をきたす疾患の中で一番患者さんが多い症状です。
脳の神経細胞が減り脳が小さく委縮してしまうために、症状が現れます。
徐々に進行する病気で、急激に進行したりするものではありません。
ここでは、単なる物忘れの違いと主な症状、またどのように症状が経過していくかを紹介しています。
現在の医学では脳の機能を発症前の状態に戻すことは不可能。
生活上の障害を軽減し、その後のトラブルを減らす目的で治療が行われます。
アルツハイマー型認知症の場合、本人が自覚できません。
そのため、家族や周りの方々が単なるもの忘れとの違いを理解して早めに気づくことも大切です。
例えば、加齢によるもの忘れでは食事のメニューを忘れることはありますが、
認知症のように食事をした行為自体を忘れることはないなどの特徴があります。
アルツハイマー型認知症の対策には、早めの治療やケアが効果的です。
ただし、根本的な治療はなく、経過にも大きな個人差があります。
大事なことは、早期に正しい見立てで、起きている症状の原因を推定し、
支援・治療方針を、できるだけ本人や家族を交えて決定していくことにあります。
アルツハイマー型認知症を悪化させない心がけを。
ご本人とご家族でアルツハイマー型認知症のケアをするときには、
ご本人の場合:意欲的に生活を楽しみましょう。
脳の機能は使わないと衰えていきますので、意識的に脳に刺激を与えていきましょう。
●趣味を楽しむ
絵を描いたり、歌ったり、野菜を育てたり……何でも構いません。
少しでも楽しむ気持ちが大切です。
●適度な運動
有酸素運動により、記憶をつかさどる前頭前野という脳の一部の機能に改善がみられたとの報告もあります。
ウォーキングなどを日課にするとよいでしょう。
●家庭でのリハビリ
料理や掃除、洗濯などの家事も、無理をしない範囲で積極的に取り組みましょう。
これも立派なリハビリになります。
●思い出を振り返る
昔の写真や手紙を眺めて過去を思い返すことも、脳にはとてもよい刺激になります。
思い出話に花を咲かせる時間を持つのもよいでしょう。
ご家族の場合:そっと寄り添ってあげる気持ちが大切です。
認知症になると、不安や焦りから家族にあたることも増えますし、
徘徊や言動の混乱への日常的対応など家族には相当な負担となります。
つい叱ったり否定したりしてしまいがちですが、
このような刺激は認知症を悪化させる可能性があります。
とはいえ、介護する側も無理は禁物です。
次の点を心がけながら、専門家の手を借りるなどして上手に付き合っていきましょう。
●間違いを正さない
つじつまの合わない話は認知症の大きな特徴です。
黙って耳を傾けてあげる気持ちの余裕を持ちましょう。
●規則正しい生活
栄養バランスのとれた食事や睡眠をしっかりとることも大切です。
家に閉じこもらないように、声をかけてあげてもよいでしょう。
●急激な環境の変化を避ける
環境の変化は症状を悪化させるといわれています。
慣れ親しんだ環境は、安心感を得ることができます。
●リアリティ・オリエンテーション
「今日は何日か」「ここはどこか」といった問いかけにより、認知能力の低下を防ぎます。
正しい答えを強要するのではなく、話題のひとつとして取り入れてください。
●活動をサポートする
趣味などを一緒に楽しむとさらによいでしょう。
思い出を語り合う時間を設けるのも有効です。
適切な治療を受けつつ、家庭内でのケアを行いながらやさしく寄り添ってあげてください。

