花を育てる理由。その 50 | 佐賀の花咲おじさん

佐賀の花咲おじさん

佐賀県佐賀市住み。 草花に何の興味も無かった男が『認知症の母との時間を共有する為に』始めた花作りにハマり出す。サラリーマンを続けながら在宅介護を8年間続ける。母は平成25年初夏に天国へ旅立つ。母の思い出とガーデニングや日々の出来事を書いております。

『アメンバー限定で公開』にしてましたけど私のブログを読んで下さっている方が両親の介護で悩んでいらっしゃる感じがしたので読んで頂けたらなぁ〜と思い公開します。ではでは…。

今回はアメンバーの方限定でドキドキ
日頃は『オヤジブログ』に付き合って頂きありがとうございますニコニコ

先日実姉が…『古い携帯に残っていたお母さんの画像を送るね~』とメールで送ってきました。

二人の姉は県外に住んでいますので…
たまに実家に帰って来ると親の写真を良く撮っていました。

当時の私は「日常生活」を写真に残すという考えはありませんでした。

認知症がだいぶ進んで…
徘徊に悩まされた頃だと思います。
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この頃のオヤジは…
妻の病気を上手に理解できず…
いつも…おふくろを叱っていました。
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これは施設のソファーなので…
昼間様子を見に行ってくれたのかな?
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上の写真と同じ頃の写真かな?
この時期は目についた物は何でも…
ポケットに入れてました。
いつもポケットがパンパンです。
洗濯する時 おふくろの…
ポケットを探るのが怖かった。
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オヤジはおふくろの認知症という病気を自然と理解してくれる様になり…
それに比例しておふくろに対し優しく接してくれる様になりました。
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オヤジは…おふくろの無表情の顔が
耐えられ無かったみたいで…
涙目になりながら…
「ほら~笑わんかい!」と言いながら
いつも頭を撫でていました。
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ご飯を食べさせる時  必ず…
ピンクのエプロンを付けていました。
「あら~母さんピンクが似合う~」
と言えばこの笑顔です。
おふくろの笑顔に…癒されました。
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段々と飲み込みが悪くなり…

液体の物は全て「とろみ」を入れて…
固形物は全て「みじん切り」にします

まるで原型がない…
全く美味しそうではない食事を…
スプーンでおふくろの口元へ…。

「はーい。もぐもぐしてよ~」
「はい。モグモグ…モグモグ…」
「母さん…よかね~」
「イチ、ニィ~……ゴックン。」
私は言葉と一緒に…頭をタテに振り
              飲み込むマネをします。

おふくろが飲み込みに失敗すると…
「母さん…よかね~」
「イチ、ニィ~……ゴックン。」
飲み込みに成功すると…
       おふくろは満面の笑み…。
私は…ヨシヨシと頭を撫でます。

その繰り返しで…
1回の食事時間は1時間です。
ゆっくりゆっくり食べさせます。

おふくろは「卵焼き」が大好物です。
私が目を離したスキに…
テーブルの上に置いてあるスプーンで砕く前の卵焼きを手づかみで取り…
自分の口の中へ…。
しかし…飲み込み方が分からずに…

でもまた卵焼きを見て…口の中へ
口の中は卵焼きでいっぱいです。

大好きな卵焼きを…
パクパク食べたいのでしょう…。
でも…無理です。
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私がおふくろのそばへ行くと…
チラッと私を見て…
私に身体を預け私の腕の中へ手を入れてきます。
「どーしたね?」と聞くと…
         いつもニッコリ笑ってました。
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本当にあなたの子供で良かった。




このピンクのエプロンは…
おふくろから…私へプレゼントです。
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最後まで読んでくれて助かりました。