高島通りと首都高5号線下(都道446号長後赤塚線)を繋ぐ細道、
味の民芸 さんや中華の露華 さん、欧風カレーのラ・ファミーユ さんがある通り沿いに
欣家さんという自家製麺がウリの有名なラーメン屋さんがある。
12年前くらいにオープンしたお店だけど、開業直後から美味しいと評判になり
アっという間に板橋区屈指の人気店にまで登りつめたお店。
マスターはチョビ髭がトレードマークで、神津善行さんに似たような愛嬌のある方なんだけど
味のほうには色々なこだわりがあり
出汁に福島県沖で漁獲された「目光(めひかり)」という深海魚を使うのがココの最大の特徴だった。
だけど原発事故の影響によりいわき市小名浜産の目光を仕入れられなくなってしまったため、
ここ1年は仕込みを変更し今までの欣家さんとは一味違ったスープに変えて勝負している。
で、今までは21時までだった営業時間も22時にまで延長し
おつまみメニューも出すようになったとの事。
ここはよく混むお店だからゆっくり呑んでんのも気が引けちゃうんだけどね~、
早い時間か遅い時間ならまだ大丈夫かな?
つーワケでゆっくり呑まずにサクサク呑んでみる事にした!
キムチや餃子は以前からあったけど、このザーサイとか豚マヨなんてのは初めて見るな。
さてどれにしようか。
まあ当然全種類逝っちゃうんだけどさ!
何故なら今回は2回行った分を1つにまとめてあるから♪
流石の俺でも1回で全部は食えません(;´ω`)
んでこちらは「ごっくん馬路村」という、
高知の馬路村農協さんが作っている柚子と蜂蜜のジュースなんだと。
ツレが大好きだったらしく、ラーメン屋にあるとは思いもよらずエラく感動した様子。
一口もらったけど確かに美味かった。俺は焼酎で割りたかったケド。
さてそんなガキにはジュースでも与えておいて、お兄さんはサワーで攻めますよと。
そしてサワーのアテにはおつまみメニューって事で、とりあえず片っ端から。
まずは自家製キムチ250円。
元々麺メニューのトッピングとして使われているもので、フルーティな酸味が特長。
旨味と辛味の詰まった韓国キムチとは一味違ったオリジナリティのある一品。
ネギザーサイ200円。
コリコリのザーサイとネギをブラックペッパーがほんのり効いた旨味塩ダレで和えてある。
ピリ辛メンマ200円。
これも麺のトッピングに使われているもので、メニューにはメンマではなく竹の子と書かれている。
唐辛子をちょびっと効かせたやわらかメンマ。
豚マヨ350円。
鰹出汁の効いた濃い口のやわらか豚角煮にネギとマヨネーズをガーっと。
これうまい。オススメ。
ツマミにしなくてもライスと一緒にオーダーして麺のお供にするのもアリだね。
むしろライスがないとこの塩分はキツいかも・・・結構ショッパいです。
焼き餃子(4ヶ入り)280円。
8ヶ入りにすると550円と10円安くなる。
数の割にはちょっと高めだけど、その分1粒1粒がやや大きい。
タレは醤油と酢ではなく餃子のタレというのが一緒に運ばれてくるので後はラー油をお好みで。
ムチムチとした厚めの皮で、焼き面はカリっと焼かれており
ねっとりやわらかいタネは噛むと中から熱々のスープがビシャ~!
ボーっとしてると服に飛び散ったりするので一応注意!
こちらは俺の得意技、トッピングの単品注文!
メニューにはチャーシューとは書かれておらず、トッピング覧にも記載はなく
麺メニューのほうに「肉入り」という名で提供されている。
なのでオーダーも「肉単品」で。値段は多分250円とかそんくらいかな?
鰹出汁で豚バラを脂身までトロットロになるくらいに煮込んである。
あとは味玉あたりがつまみにできそうだけど、コレステロールが気になるお年頃なので卵はパス。
って事でおつまみメニューは以上で終了!
シメはもちろん麺になるワケだけど、
なんか知らない内にKARAとかいうちょっとアレな便乗商品を出していやがるな(- -;)
麺は少なめにすると50円引きで、ラーメンは中盛りまで。
ほらふきざるなんていう5人前の量(1,250g)が盛られたつけめんもあるけど、
チャレンジメニューじゃないので値段はしっかり2,400円。
つっても5人分で2,400円なら1人前480円の計算になるので、
家族で1つとかオーダーする分にはヒジョーにお得!つけ汁も人数分くれるしね。
あと2009年からは自家製のうどんもメニューに加えられている。
1日20食限定との事で、商品化するまで大分苦労されたそうな。
毎年テーマを決めているようで、今年は喉越しに重点を置いている様子。
こんな感じで自家製麺のつけめんがウリな欣家さんなんだけれども、
俺はラーメンのほうが好みなのでまずはきんやらあめんから。630円。
トッピングは海苔と肉1枚に竹の子、わかめ、ネギ、茹で卵が1/2ヶ。
目光を使った香りと塩気の強いスープから、
現在は魚介出汁に加え豚骨、鶏ガラなどをやや強めに配分したまろやかで優しいスープに変更。
目光時代に食べさせた時は何の反応も示さなかったツレが
新しいスープを口にするやいなや「美味しい!」と一言。
これぞ欣家!という特長は消えてしまったかもしれないけど、
現在のスープだって逆境の中で作り上げた渾身の味だって事に変わりはないからね。
ここらへんは好みかな~。俺もラーメンに関しちゃ今の優しい味の方が好きかも。
以前のはちょっと塩辛すぎたんだよな(´・ω・`)
ラーメンは縮れた中細麺を使用。
自慢の自家製麺はモチモチの弾力とツルツルの喉越しが魅力。
スープに合わせてちょっと配合を変えたかな?
卓上には粉末の柚子とすりおろしの生姜が置かれているのでお好みで。
手前の生ゆずは11月から3月までの期間限定サービス。
お次は人気のつけめんから、野菜KARAつけめん780円!
ネーミングに関してはもうツッコまない方向で・・・
まあお解りの通り辛いつけめんって事なんだけど、
辛味付けには自家製のラー油を使用しているらしく
辛さも1倍、2倍、3倍から選択が可能。
こちらは3倍にしてもらったものだけど、正直そんなに辛くもなかった。
でも3倍まで可能とかいいつつ自家製ラー油の瓶容器も出してくれるので
実際のところは入れ放題っぽい(゜ω゜;)
味噌以外だとトッピング30円の値がついているけどサービスで出してくれたのかな?
ちなみに「食べるラー油」とは別物です。あくまで「辣油」って事で。
具にはトロトロに軟らかくなった白菜、もやし、人参、大根、しめじ、水菜がたっぷりと。
以前はオーダー毎に野菜を炒めていたけど今はやめたみたいだね。
麺はつるつるムチムチの太麺。
硬さや歯応えよりつけ汁との一体感を楽しむタイプ。
このスープには硬い麺はまず合わない。このくらいの軟らかさで丁度バランスがとれているのだ。
ただ以前の野菜つけめんとは毛色の違うものになってしまったけど
この落ち着きのある感じも俺ぁ結構好きだな。
スープが冷めにくいのもよいね。
野菜の甘味がたっぷり溶け出したつけ汁は
熱々の出汁で割ると秋刀魚の風味が活き返り滋味溢れる優しいスープに変化する。
これ特にラー油入れなくてもよかったかも(;´ω`)
KARAくするなら味噌味のがよいね。(やっべKARAとか言っちった)
量は200gKARA、もとい200gから300gまで同料金。
これは250gにしてもらったんだっけな?
うどんは細めで透明感のある滑らかなもの。
テーマ通りツルツルとした喉越しが特長。
モチモチとした弾力も兼ね備えているので歯応えも充分に楽しめる感じ。
つけ汁はつけめんと基本一緒だけど、こちらのほうがカエシが強いかな?
中華麺より太い分、味もうどんに負けないよう深めに作られてあるね。
これなら250gくらいツルツルっといけちゃうな。
キリっと鰹を効かせた関東出汁で一度食べてみたい・・・
仕込みを変えメニューを増やし営業時間を延長するなど工夫を凝らして頑張っている欣家さん。
その人気も相変わらずで常に客足が途絶える事はないけれど、
やっぱりまたいつの日か出汁に目光が使えるようになる時がやってくるといいなと思う。
信念を持って創り上げた味の核を担う食材が使えなくなるとか、
料理やっててこんなにキツい事はないからね(´・ω・`)
手打ちつけめん 欣家
【住 所】東京都板橋区高島平1-62-6 第2コーポ荒井101
【電話番号】03-3934-3016
【営業時間】月~金11:00~14:30、18:00~22:00 土11:00~22:00 日11:00~21:00