90's Hip Hop 俺ランキング Best 5 | 誰がチキン野郎だ

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注:本文はヒップホップに関する内容なので興味のない方はスルー推奨



自分用のMIXテープを作る時、

どうしても入れちゃうお気に入りの定番曲ってのが誰にでもあると思います。

幾つになってもかわらない永遠の名曲。

今回はいつでも再生できるように半ば自分用として、

俺のこよなく愛するHip Hopの名曲ベスト5ってのを貼っていきます。

90'sラブの方なら誰でも「あ~」ってなるガチ定番曲ばかりだけど、

好きなモンは好きなんだから全然いいのだ!




ではまず第5位。

Naugty By Nature/「O.P.P.」



黄金期だった90年代ヒップホップの先陣をきったのがコレなんじゃないでしょうか。

どこのクラブへ行っても聴こえてくるTreach(トレッチ)のラップ、

どこのフロアへ行っても聞えてくる「Yeah,You Know Me!?」というフレーズ。

俺にヒップホップという存在を骨の髄まで浸透させてしまった麻薬のような曲です。

ノーティ・バイ・ネイチャーは元々はレゲエの人達なので、

ファーストアルバムのトラックには所々にそのテイストが隠されています。



お次は第4位。

…といきたいところなんだけど、実は第5位はもう1曲あります。

これはもう何年考えても甲乙つけがたかったので、5位は2曲って事で。

Monie Love/「It's A Shame」



永遠のアイドル、モニー・ラヴのイッツ・ア・シェイム。

Spinnersの名曲をサンプリングした甘~いトラック。

MC LyteやYo Yoとは違ったキュートなラップで世界のヤロー共を魅了!

20年近く経った今でも、俺の中での女性ラッパーNo.1の地位は揺るいでいません。

俺的にはNeneh Cherryもいい勝負だったんだけど、彼女幸せな家庭に入っちゃったからね。



で、お次が本当の第4位。

つってもね、2位から4位は全くと言っていいほど差がありません。

なので思い付いた順に挙げていきます。

Wrecks 'N' Effect/「Rump Shaker」



Teddy Rileyの実弟Markell(マーケル)のグループ、レクスンエフェクト。

テディ自体もプロデュースからラップまでガッチリ参加。

ケツ振れや!というビッキビキのニュージャックスウィング、

宙を斬り裂きまくるホーシング。

あ~、やっぱクソかっこいいねこのスタイルは。

これは俺のテーマ曲ってか入場曲ってかイメージソングってか、とにかくそんな曲。

俺は嬉しくなると、つい聴いちゃうんだ。

みんなも一緒にやってみようよ。いくよ?

らんらんる…もとい、ランプシェイカー!



続いて第3位。

Luniz/「I Got 5 On It」



これはもう当時のクラブ・アンセムとして名高い名曲。

ルーニーズはこれ以降大したヒットが出ず結局1発屋になっちゃったんだけど、

これだけはほんといつ聴いてもカッコいい!

この曲が流行っていた頃によく行っていたアメリカン・バーでヘヴィ・ローテされており、

これを聴くと今でも当時のような若くてひたすらバカみたいな気分に戻る事ができる。

深夜の首都高を走る時には絶対に欠かせない曲です。

ちなみにPVの40秒あたりでふざけてチェスを指しているのはPharcydeのFatlipとTre、

後ろで笑っているのはImaniだったりします。



第2位はコチラ。

Funkdoobiest/「Rock On」



ファンクドゥビエスト。

天才'DJ Muggs'プロデュースのチカーノラップ。

マグスはチカーノではCypress HillやアイリッシュのHouse Of Painも手掛けており、

あのICE CUBEもプロデュースしていた豪腕DJだ。

これは2ndアルバムの2曲目なんだけど、もう初めて聴いた時から思いっきりハマったね。

大学のキャンパスに行く時は常にラジカセを持ってってたんだけど、

あの真夏の太陽が降り注ぐ中庭の芝生の上に寝っ転がっていつも爆音でかけていたっけ。

これを聴くと、DJもダンスも1番充実していたあの頃を思い出す事ができる。

俺にとっては永遠に捨てる事の出来ない大事な大事な曲。

これ自体はそんなヒットしなかったけどね。



そして第1位。

もうこれを超える曲は永遠に出てこないでしょう。

The Pharcyde/「Soul Flower」!!



これはもう無敵でしょう。

ファーサイドは日本では特に人気が高く、

ヒット曲はRunnin'やPassin' Me Byになるんだけど、

多分日本のファーサイドファンの中でも1番人気があるのは

このソウル・フラワーなんじゃないかな。

$誰がチキン野郎だ-Bizzare Ride Ⅱ

ファーサイドとの出会いはジャケ買い。

当時ホームにしていた池袋メトロポリタンのHMVで、

その愉快なジャケットに一目惚れしてソッコーで買ったのがこの1stアルバム、

ビザールライドⅡだった。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde2

J-Swiftのトラックと4人のメンバーのひたすら楽しく下らないサウンドに

俺は一撃でKOされた。

De La SoulやATCQとはベクトルの違うファニーな曲の数々。



1stアルバム2曲目の「Oh Shit」なんて、ほんとトンでもねえ歌詞で

友達の家に遊びに行ったら友達は留守でそのカーチャンが出てきたんだけど、

そのカーチャンはどうやら自分を狙っているらしく危ない視線で見つめてくると。

んでクッキーを持ってきてくれたんだけど、クッキーと一緒に自分の乳首もつまんで

「吸ってもいいのよ、でも噛まないでネ」とか口走りやがったと。

でも何を血迷ったかそのままバックで致してしまったと。

そこでグレッグ(友達の名前)がやってきて、普通なら激怒するトコなのに

そいつの言った一言ってのが、

「Ooooooooooooh Shit!!!」だったとw

そんなクッソ下らないリリック。超脱力だよね。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde6

N.W.A.、Paris、Kool G Rap & DJ Polo、Ice-Tあたりのゴッツイ曲達に

いささか食傷気味だった俺のハートにガッツリと食いこんできたその遊園地のようなサウンド。

ソウル・フラワーを聴いた時は、もう嬉しすぎて楽しすぎて何故だか涙が出てきてしまった。

これがヒップホップなんだと。これがヒップホップの真の力なんだと。

今まで聴いてきたヒップホップのリリックの常識を根底から覆す言葉の数々。

当時はファーサイドを聴くのが楽し過ぎて、寝るのが惜しくて明日が待ち遠しかった。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde8

忘れられないのは1995年のジャパンツアーIn 渋谷On Air East。

2ndアルバムを出した直後の日本公演。

前座は当時売り出し中だったMellow YellowとSOUL SCREAM。

今や大御所となっているが、この時ばかりはオーディエンスも皆体力を温存しており

ちょっとノリもイマイチ。今考えると凄い豪華な前座だよね。

だがソウルスクリームが終わり一時の静寂が訪れた後、

満を持して流れてきたBull Shitのイントロに会場中の空気が一気に張り詰め、

飛び跳ねながら4人が姿を現した瞬間、On Air Eastは一気に爆発した。


Imani「お前ら何が聴きたい?」

観客「Oh Shit!!」

Imani「Oh Shitが聴きたいんだな!?」

観客「Yeaaahhhhh!!」

Imani「よしわかった、聴かせてやるよ!!」

と、そこで流れたのはDropのイントロ。

ポカーンとする客達に対してイマーニが一言。


「Ohhh、Shiiiiiiiiit……(ニヤリ)」


この日何度目か分からないけど、またしてもオンエアイースト大爆発。

もうイマーニやばすぎ。

最後のRunnin'なんてもうね、もみくちゃどころの騒ぎじゃなかったね。

よく怪我人が出なかったなってくらい、全員大暴れ。

途中あんま記憶ないし、多分所々失神してたと思う。

あんなに狂った、つかラリったライブはあん時だけ。

あの日の興奮は一生忘れる事が出来ない。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde3

当時彼らは4人で楽しく生活しており(彼らはそこをファーサイド荘園と呼んでいた)、

G-FunkもWestもEastもこよなく愛していた。

アルバムは3枚だしたら解散。何故ならそれ以上はクオリティを維持できないから。

それが昔の彼らの考え方だった。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde4

だが2枚目を出した後に、メンバーのFat LipとTreが脱退し、

ImaniとRomy2人になるとDelicious Vinylからも離れマイナー落ちしてしまう。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde5

ファットリップとスリムキッドはそれぞれソロで、

イマーニとブーティは2人で細々と活動していた。

もう彼らの3枚目のアルバムは聴けないんだと正直諦めていた。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde7

だが2年前くらいにどうやら再結成の動きがあるという嬉しいニュースが!

既にツアーにも出ており、どうやら情報はガチだったらしい!



だが最近情報に疎いので、日本ツアーや新曲の情報は得ていない。

アルバムを出すにも、J-Swiftとは離れてしまい、

2枚目をプロデュースしたJAY DEEも既にこの世にいない。

昔のような若さやバカさももう生まれてこないだろうけど、

それでもやっぱりファーサイドの輝きってのは今もこの先も色褪せる事はない。

$誰がチキン野郎だ-Pharcyde1

RIP SLYME等日本のアーティスト達にも多大な影響を与えたファーサイド。

今もなお日本では絶大な人気を誇っており、

またあの頃の熱いリリックを心待ちにしているファンも星の数ほどいると思う。

そんな彼らが生み出した奇跡の名曲、ソウル・フラワー。

これが俺の中でのヒップホップランキング堂々1位。

結局ファーサイドの話ばっかになっちゃったけど、まあいっか(- -;)





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