野沢尚の吉川英治文学新人賞受賞作。
この人の小説で初めてよんだのは破線のマリスだったと思うが(確かそれも江戸川乱歩賞か何かの
受賞作だったと思う)話の作り込み方が丹念ですごい面白かったのが印象的だった。
ミステリー好きにとっては読み応えのある本はたまらない。
深紅は映画化もされていたのだが、たまたまBOOK OFFで安くあったので買った。
(セコい話だけど、沢山本を読む人間にしたら全部正価で買ってられない、、というか古本屋はほんとに
重宝されるいい場所です)
主人公は家族を一家惨殺された女の子で、その傷を抱えたまま大学生になっていた。
日々生活している中で彼女は加害者の娘が同い年であることを知り、正体を隠して彼女に会う。
猛烈な復讐心と自制心の葛藤のなかで揺れる様を描いてあり、人間の心の暗闇側に焦点をあて
ながらも最後の最後で思いとどまる姿はミステリー小説ながら非常にリアリティにあふれていて
救いがあった。(あとがきに書かれているが、ミステリー小説というのは小説の世界であるから
簡単に人を殺すけれども、我々の生きている世界ではそんなに簡単に殺すことはできない、
そういった意味でこの小説は非常に優れていると)
以下気に入ったフレーズ引用
”多くのものを見て、多くのことを聞いてしまえば、自分が傷つくのは分かっていたから、五感を鈍く
させて生きて行こうとあの時から心に決めていた。”
なんとなくわかる、この気持ち。
”奏子を愛するのは奏子のためではなく、自分のためだと拓巳は言う。恋は相手のためにするものではない。
自分を幸せにする強烈な意志がないと、相手だって幸せにできないのかもしれない。”
ふむふむ、これも何となくわかるぞ。
この人の小説で初めてよんだのは破線のマリスだったと思うが(確かそれも江戸川乱歩賞か何かの
受賞作だったと思う)話の作り込み方が丹念ですごい面白かったのが印象的だった。
ミステリー好きにとっては読み応えのある本はたまらない。
深紅は映画化もされていたのだが、たまたまBOOK OFFで安くあったので買った。
(セコい話だけど、沢山本を読む人間にしたら全部正価で買ってられない、、というか古本屋はほんとに
重宝されるいい場所です)
主人公は家族を一家惨殺された女の子で、その傷を抱えたまま大学生になっていた。
日々生活している中で彼女は加害者の娘が同い年であることを知り、正体を隠して彼女に会う。
猛烈な復讐心と自制心の葛藤のなかで揺れる様を描いてあり、人間の心の暗闇側に焦点をあて
ながらも最後の最後で思いとどまる姿はミステリー小説ながら非常にリアリティにあふれていて
救いがあった。(あとがきに書かれているが、ミステリー小説というのは小説の世界であるから
簡単に人を殺すけれども、我々の生きている世界ではそんなに簡単に殺すことはできない、
そういった意味でこの小説は非常に優れていると)
以下気に入ったフレーズ引用
”多くのものを見て、多くのことを聞いてしまえば、自分が傷つくのは分かっていたから、五感を鈍く
させて生きて行こうとあの時から心に決めていた。”
なんとなくわかる、この気持ち。
”奏子を愛するのは奏子のためではなく、自分のためだと拓巳は言う。恋は相手のためにするものではない。
自分を幸せにする強烈な意志がないと、相手だって幸せにできないのかもしれない。”
ふむふむ、これも何となくわかるぞ。