野沢尚の吉川英治文学新人賞受賞作。

この人の小説で初めてよんだのは破線のマリスだったと思うが(確かそれも江戸川乱歩賞か何かの
受賞作だったと思う)話の作り込み方が丹念ですごい面白かったのが印象的だった。

ミステリー好きにとっては読み応えのある本はたまらない。

深紅は映画化もされていたのだが、たまたまBOOK OFFで安くあったので買った。
(セコい話だけど、沢山本を読む人間にしたら全部正価で買ってられない、、というか古本屋はほんとに
重宝されるいい場所です)

主人公は家族を一家惨殺された女の子で、その傷を抱えたまま大学生になっていた。
日々生活している中で彼女は加害者の娘が同い年であることを知り、正体を隠して彼女に会う。
猛烈な復讐心と自制心の葛藤のなかで揺れる様を描いてあり、人間の心の暗闇側に焦点をあて
ながらも最後の最後で思いとどまる姿はミステリー小説ながら非常にリアリティにあふれていて
救いがあった。(あとがきに書かれているが、ミステリー小説というのは小説の世界であるから
簡単に人を殺すけれども、我々の生きている世界ではそんなに簡単に殺すことはできない、
そういった意味でこの小説は非常に優れていると)

以下気に入ったフレーズ引用

”多くのものを見て、多くのことを聞いてしまえば、自分が傷つくのは分かっていたから、五感を鈍く
させて生きて行こうとあの時から心に決めていた。”

なんとなくわかる、この気持ち。

”奏子を愛するのは奏子のためではなく、自分のためだと拓巳は言う。恋は相手のためにするものではない。
自分を幸せにする強烈な意志がないと、相手だって幸せにできないのかもしれない。”

ふむふむ、これも何となくわかるぞ。
2006年の目標の一つとして、読んだ本の記録を残すということを設定した。

人に自慢できるようなものすごい読書家ではないけれども、かといって全く
読まないというわけでもなく、これまでの読書歴を顧みるに一体自分はどれくらい
本を読んできたのかというのが気になった。

だったら、その履歴を残すためにブログで書評(というと大げさか、、)を
書けばいいという話になり、もう2月に入ってしまったけれども重たい腰を
持ち上げてようやくここまで漕ぎついた。

昨年1月に結婚して以来、そこそこ本を購入しており(Book Offは欠かせない)
昨日整理をしていたら下記が一年ちょいで読んだ本である。

過去まで遡って書く自信はないけども、今年読んだ本(☆マーク)については
なんとか書くようにします。

継続は力なりとはいうものの、果たしてどこまで実践できるかかなり不安ですが
頑張って参りますのでよろしくお願い申し上げます。

昨年一年間で読んだ本(順不同)

○村上春樹
風の歌を聴け
1973年のピンボール
羊をめぐる冒険(上、下)
ノルウェイの森(上、下)
海辺のカフカ(上、下)

○福井晴敏
終戦のローレライ(1~4)
川の深さは
Twelve Y.O.
亡国のイージス(上、下)

○森博嗣
詩的私的ジャック
今はもうない

○浅田次郎
蒼穹の昴(1~4)

○横山秀夫
動機
影の季節
半落ち
深追い

○高杉良
銀行大統合

○石田衣良
4TEEN
娼年☆
エンジェル
池袋ウェストゲートパーク
少年計数機
波の上の魔術師

○宮部みゆき
誰か

○ダン・ブラウン
ダヴィンチコード

○村上龍
空港にて☆

○大前研一
やりたいことは全部やれ
質問する力

○東野圭吾
11文字の殺人☆
ゲームの名は誘拐☆

○山田真哉
さおだけ屋はなぜ潰れないのか?

○後藤健生
日本サッカーの未来世紀

○桐野夏生
顔に降りかかる雨
天使に見捨てられた夜

○吉本ばなな
うたかた/サンクチュアリ

○高野和明
13階段

○藤原伊織
てのひらの闇☆

○野沢尚
眠れぬ夜を抱いて

○真保裕一
ストロボ

○山際淳司
スローカーブをもう一球

○城山三郎
官僚たちの夏

○原田宗典
27

○ゲーテ
若きウェルテルの悩み

○リリー・フランキー
東京タワー

○小川洋子
博士の愛した数式☆

うーむ、26作家、45作品。。。こうやって書き出すと結構なもんだ。。。