ドバイ・ワールドC(26日、メイダン競馬場、オールウェザー2000メートル)に出走するブエナビスタ(牝5歳、栗東・松田博厩舎)に、英国の名手ライアン・ムーア騎手(27)が騎乗する可能性が高くなった。

6日、ノーザンファームの吉田勝己代表は「ブエナビスタの騎乗を頼みたいと思っている」と話し、同騎手にオファーを出すことを明らかにした。

ムーアは主戦を務める昨年の英愛オークス馬で、エリザベス女王杯を圧勝したスノーフェアリー(牝4歳、英ダンロップ厩舎)でのドバイ・ワールドC参戦が有力視されていた。だが同馬が同日のドバイ・シーマクラシック(芝2410メートル)に向かうことが5日に決定。そこで、ブエナ陣営が白羽の矢を立てた。

同騎手は、06年に180勝を挙げて英リーディングを獲得。さらに08年186勝、09年174勝で、2年連続でリーディング首位となり、不動の地位を確立している。

ブエナビスタの鞍上は、コンビを組んでいたC・スミヨン騎手(29)=フランス=がアルマクトゥームチャレンジ・ラウンド2の勝ち馬ボールドシルヴァノ(南アフリカ)に騎乗するため、白紙になっていた。英国の名手とのコンビが実現すれば、世界制覇の夢が大きく広がる。同馬は7日に栗東トレセンで最終追い切りを行う予定。

9日には関西国際空港から、他の3頭とともに現地に向けて出国する。
 第28回フェブラリーS(20日、東京11R、GI、4歳上オープン、国際、定量、ダ1600メートル、出走16頭)藤田伸二騎手騎乗の1番人気トランセンド(牡5歳、栗東・安田隆行厩舎)が1分36秒4(良)で逃げ切り勝ち。昨年のJCダートに続いてGI連勝となった。

【写真で見る】トランセンド国内制圧!ドバイへ視界良好

 レースはトランセンドが予想通りハナに立ったが、マチカネニホンバレ(牡6歳、美浦・藤沢和雄厩舎)が絡み、厳しい展開となった。直線に入り、トランセンドは二の脚を使ってマチカネニホンバレを競り落とし、外から追い込んだフリオーソ(牡7歳、船橋・川島正行厩舎)の追撃を振り切ってGI連勝。昨秋のJCダート以来の競馬だったが、強い競馬を見せた。

 2着はゴール前で外から豪快に追い込んだ3番人気のフリオーソ、3着には池江泰郎厩舎最後のGI挑戦となった4番人気バーディバーディ(牡4歳)が入った。根岸S(GIII)を制し2番人気に支持されたセイクリムズン(牡5歳、栗東・服部利之厩舎)は14着に終わった。

 トランセンドは、父ワイルドラッシュ、母シネマスコープ、母の父トニービンという血統で、通算15戦8勝。重賞は09年レパードS(重賞)、10年みやこS(GIII)、10年JCダート(GI)に続いて4勝目。鞍上の藤田騎手、管理する安田隆調教師はともにフェブラリーS初制覇。この後はドバイ遠征が決定しており、3月26日に行われるゴドルフィンマイル(ドバイ・メイダン競馬場、GII、AW1600メートル)で世界に挑む。
 JRAは4日、3月26日(土)にアラブ首長国連邦・ドバイのメイダン競馬場で行われるGIドバイワールドカップ(2000メートル・オールウェザー)にブエナビスタ(牝5=松田博厩舎)、ヴィクトワールピサ(牡4=角居厩舎)が選出され、両陣営ともに招待を受諾したと発表した。

 同レースは総賞金1000万米ドル(約8億1000万円)、1着賞金600万米ドル(約4億8000万円)を誇る世界最高の賞金レース。過去、日本馬の優勝はまだないが、昨年のJRA年度代表馬ブエナビスタ、同最優秀3歳牡馬ヴィクトワールピサの“2トップ”が初の快挙に挑む。

 なお、同日に行われる芝2410メートルのGIドバイシーマクラシックにはルーラーシップ(牡4=角居厩舎)が選出され、こちらも招待を受諾している。