【昨日の補足から】

 

昨日のブログで「教える」が欠けていると書きましたが、その辺の補足。

弊社のハンドメイドマーケット の一番のウリというか、手前味噌ながら画期的だったな、って思うのは

『もし、手芸やってみようかな?って思った人が製作途中で挫折したとしても、どこで買ったものであってもうちのお店に持ってきてくれればスタッフが一緒になって完成まで面倒を見ますよ。』
というサービスです。

 


こういう動画なりまとめサイトを見たことがある人も多いと思いますが、DA●SOの手芸キットや●eAgostiniなんかのキットを完成させられずに放置したままって、結構いらっしゃるようです。

非常にもったいないなと。

せっかく「やりたい!」と思ってくれたのに、これじゃ好きになる前に嫌いになっちゃうなと。

これをどうにかしたくて「とにかく持ってきてくれれば完成まで持っていきますから」というサービス。
最初はスタッフにも「何でそんな一銭の得にもならないことするんだ?」となかなか理解してもらえなかったけど、1年間やってみて、ようやくそうやって「作るよろこび」を知った人はまたお店に来てくれる、ということが実感できたようです。

放置したままであればその方々はきっと「手芸なんて…」って思ったままだったと思います。
持論ですが、手芸はあくまでも「ホビー」であって「アート」ではないんです。誰でも手順を踏んでコツさえつかめば完成させられるのが手芸:ホビー。才能が必要なのがアートであると思います。ほんのちょっとしたコツなんですよね。例に挙げた羊毛フェルトで言えば、堅くしきれていないだけ。まだフェルトになってなくて羊毛のままの状態でどうにか形にしようとしてるだけ。こういうのってラジコンでもあると思います。いろんな動画を見てて思いましたが、組み立てる際のねじの締め方(トルクのかけ方)にしても、実際に目の前で「これくらいの堅さまで締めます」って言葉だけじゃわからない。プロポの設定にしてもスロットルのバネの強さとか、動画じゃ絶対わからないし。目の前で教えるって必要だなと。

 



ゴルフに関して言えば、競技も少しかじったのでなんとなくその世界も見ましたが、あそこにいるのは経済的にも才能も恵まれた人たちです。年間で100ラウンドなんてのはざらにいますし、200ラウンドっていうツワモノも少なくないです。誰もがそこに行けるわけではないし、またほとんどの人はそこを目指すことを考えることすらしないと思います。競技ゴルフはアートなんだろうなと思います。

もちろんホビーとしてのゴルフもあります。仲間内のコンペであったり、コンペすら出ずに決まったメンバーとだけしかラウンドしない人、なんならスコアも付けずに散歩代わりにゴルフするって人もいます。で、そういう人たちが「うまくなりたい」と思っていないか?って言うとそうじゃないんですよね。みんなうまくなりたいと思ってます。

若いうちは自分も「うまくなりたいなら競技に出るのが一番の近道よ」って本気で思ってました。フルバックティ(※ゴルフは同じコースを回ってもスタートする場所を変えることで長さを変えて難易度を調整します。フルバックティは上級者やトップアマが使用する場所です)で回るべきだと思ってましたし、道具もプロが使うようなものを使って技術を磨くべきだと。真剣勝負の場で磨く技術こそが本物でどこに行っても通用すると。でもまぁ実際はそういう”本物”の技術が必要じゃない人もいるんです。300yds飛ばさなくてもレギュラーティ(一般アマチュアが使用するスタート場所)でパープレイで回るなら220ydsも行けば十分なので。

ちなみにレギュラーティからパープレイで回れるアマチュアは全体の1%いるかいないか。自分がゴルフを始めた30年前から未だにアマチュアゴルファーの最大の関心事は100切り。これって、アマチュアの技術が30年間進歩して来なかったってことになるんじゃないかなと。と同時に、継続してればいつかはキレるはずの100って数字を切れない人が多いというのは、多くの人は100が切れるようになる前に諦めちゃうってことなんじゃないかなと。

もったいないと思うんですよね。ちゃんとレッスン受ければ100なんて半年も頑張ったら切れる数字なのに。


これと同じことがゴルフにもラジコンにも起きなきゃいいなと考えてます。

レースを最終目標というかピラミッドの頂点に設定してると、そこから脱落していく人は放置されんではないかなと。だってそのピラミッドの頂点にいるプロドライバーや一部のエキスパートドライバーは選ばれしアーティストなので、例えばオレみたいに54歳でホビーラジコンをかじりだしたモンが到達できる場所ではないわけです。そこを目指そう!何て言われたらその時点でなえちゃう(;^_^A

最近はプライベートサーキットなるものを仲間内で作って楽しんでるグループもあるみたいですね。うらやましい。さすがに今からそういうグループを作るのは・・・自分が始めてから周りの人たちにそれとなく「面白いよ」って投げかけても大体はあんまり興味なさそう。

Sーラジ博多店に行って「教室みたいなのはないんですか?」と聞いても、「そういうのはやってないけど、いつでも聞いてくださいね」って何ともお優しいお言葉。確かにそれはすごくありがたいし、今までも非常に助かってるんだけど毎回毎回聞いたりするのは恐縮しちゃうし申しわけない。対価を受け取ってもらえれば頼みやすいってのもあるし…(※うちのハンドメイドマーケットは初回は完成するまで無料ですが、2回目以降はお教室があります)

2階のサーキットで先日エキスパートと思しき方にお声掛けしていただきました。「エンドポイントの設定をいじったほうがいいとかなんとか」。確かにそれですごく走らせやすくなったしありがたいし声かけてもらってうれしかったし…。でもその方今週末の全国大会に出られるってのを前もって1階のショップで聞いてたので、練習のお邪魔しちゃ申しわけないって気持ちも…。

そういう意味で「教える」ってのが欠けてるなって印象を持ちました。実際は「教える」はあるけど「教えてます」ではなく「今は特別教えるはやってないけど来ればいつでも教えますよ」はあるって感じ。初回はそれでいいんですけど、有料の教室ないかなぁ~~~教室じゃなくてもサロンみたいなの。

長くなるのでまた明日…

あ、明日はもしかしたらラウンドかも…。