気持ち良い朝です。お日さまも元気です。

6時です。お日さまはぐんぐんと昇っていきます。

 

 

「けんさん、おはよう」、6時半です。今日も元気よくラジオ体操です。

けんさんにパーキンソンの症状がでるようになってから、毎日、ラジオ体操をしましたね。

体操をすると、「症状が軽くなる」と言われ、毎朝の体操に、散歩が欠かせなくなりましたね。

 

 

じい散歩

藤野 千代 著双葉社 1,600円+税

高齢一家の日々を描いた作品です。

 

夫はもうすぐ90歳、散歩が好きな健脚の持ち主。

妻は1歳年下、認知症の症状が見え隠れするが、いつも夫の浮気を疑ってます。

 

長男はは高校中退、以来、長いこと、家に引きこもり。

次男はしっかり者だが、自称・長女、そういう言葉使いに服装です。

末っ子の、事業に失敗して借金まみれ、いつも両親に金の無心をしているんです。

 

誰も結婚しない、孫もなし、集まると「どうなるこの家族、、?」です。

いろいろあるが、「家族」であるんです。そんな日々がじんわりと響いて気ます。

 

読んでると、ユーモアと温かさが、胸に沁みてきます。

実に楽しい、時には吹き出すんです。

 

 

けんさんが元気な頃、テレビ番組に「ちい散歩」がありましたね。

ここでは「じい散歩」です。高齢な年寄り、じいちゃんが毎日散歩に出かけます。

そこでの日々を描いているんですが、現実感があるんです。

 

けんさんだったら、「けん散歩」になりそうな日々を描いています。

温もりのある日々です。本を読みながら「けん散歩」の日々がよみがえるのでした。