有料/無料、公共系主催/事業者主催など、
さまざまな起業セミナーが実施されています。

私は、起業相談や他とはちょっと違う起業のサポートをしているのですが、
お問い合わせのあと、初めてお話をきくときに、
「起業塾に参加したけど、、、」とか、
「いろんな起業セミナーに参加しているんだけど、、、」
といわれる人が少なくありません。

この瞬間わかることは、
それらに参加しても「起業には至らない」ということ。

すべての起業セミナーがダメだとは言いません。
ただ、全体的に何か違うんだろうなぁと。

でも、何も知らずに否定してもどうかということで、
実は、私も数年前に商工会議所が主催する創業塾へ行ったことがあります。
すでに起業サポートをしていたのですが、
もぐりではなく、ちゃんと公式に参加権利はありました。
そこで自分が受講して、わかったことが、
なるほど、こりゃダメだ。。。

その後も、いくつかの起業関連のオンラインセミナーに参加しています。
これは、もぐりこみや なぐりこみ?ではなく、
もちろん批判するためでもなく、
良いセミナーだったら、ぜひみんなに参加して欲しいから。
それらを紹介しようと思ってのことです。

実際、自分のクライアント様に参加を勧めたこともあります。
そして、その上で、その参加をどう活用するかを一緒に考えています。

 


先日「サラリーマンこそうまくいく起業」というオンラインセミナーがあり、興味深いタイトルなので参加しました。

そこでわかったこと。
だいたいはいいことを言っているんだけど、
そこには背景や裏があるということを言ってない。
要は、見せ方がうまいので、落とし穴に気づかせない感じです。

受講者の皆さんが起業に成功して欲しいという気持ちは見えましたが、
でも、まぁきれいにまとめて、最後は自分のところに相談に来い、という感じになってしまうのかと。

あと、自分が経験していなさそうなことに対して、それは違うんじゃないということを言われてました。
断定的な強い言い方はしていなかったので、プロが聞くとあぁ正直だなぁとよくわかるんだけど、初めての人は、その内容を信じ込むんだろうなぁと。

勉強になるところは、確かにいろいろあります。
でも、自分にあてはまるのか、自分にとってはどうか、といったところは、結局、個人個人が考えることになって、鵜呑みにして失敗したり、ダメな選択をしてしまう人が多いんだろうなぁということもあらためてよくわかりました。

やっぱり、自分をサポートしてくれているプロと一緒に聞くとか、聞いた内容をプロのフォローサポートを受けて進めるのが最適だなぁと思ったのでありました。

どういう内容が問題だか、皆さん聞きたいですかねぇ。
お話された方を否定しない程度に、紹介してみようかなぁ。

 

7月になりました。今年も後半です。
昨日6月30日に夏越の祓いをした人や茅の輪くぐりをした人も多いかと思います。
その意味や作法など、その場で読んで見よう見まねで本質を知らずとも、やってみることは大事かと思います。日本人らしいところですね。

いずれにしても今年の後半が始まりました。
先日、夏至も過ぎ、後半感がより感じている人もおられることでしょう。


さて私もいろいろ準備を進めてきたことを一気に動かし始めます。

先が見えにくい新しい時代、
経営者も、起業家も、会社員も、
人のキャリアをサポートしている人も、
人の人生の支援をしている人も、
いま思考改革が必要です。

これまでの経験や法則で動こうとしても
うまくいかないことの方が多くなるのは明らかです。
ChatGPT V3の登場によって、よりそれらが確信になってきた人も多いかと思います。

それでもまだAIなんて大した影響はないとか
まだまだ人間の方が偉いとか言っている人もいますが、
確かに今でも電卓どころかソロバンを使っている人もいますから、
どうぞ我が道をお歩みください、みたいな感じでしょうね。


ではどうすれば思考転換や思考改革ができるか?

これこそが多くに人に今一番必要なリスキリングだと思います。
リスキリングについてはまた別途語りたいと思いますが、
うすっぺたい考えでリスキリングに取り組んでもほとんど意味がありません。

リスキリングに取り組むために、まずはリスキリングが必要なのです。
わけがわからなくなりそうですが、
要はマインドシフト/思考改革からだということです。

ではどのように思考転換。思考改革するのか?
ここがポイントですが、
そのためにはまずは自分の現在地の把握が必要です。

自分と向き合って、自分の特性や特異性を知った上で、
自分の思考を知り、自分の思考の枠を知り、
そしてその枠は、はずすべきものなのか維持してもよいのか
その判断が大きなポイントになってきます。

これはなかなか一人ではできません。
誰かの助けが必要ですが、誰かれでもできるものではありません。
でも、自分の思考改革ができた人は、他の人のサポートができます。

「マインドシフト/思考改革」サポートプロジェクト
始まりますよ~。




ひどすぎる。

通常のコラムでは批判的な内容は書かないのですが、ここではまぁ下書きだし許されるかなぁと。。

ちょっと許せないなぁと思うのは、
この記事を読んでそのまま取り入れてバカを見る人が出てしまうことと、同じようなキャリアサポートをまじめにしている人たちが、こんな程度の仕事しかしてないと思われること。
(本番サイトでもこれらの趣旨は書きたいけどどう表現するかなぁ)

それはYahooニュースに出ていた記事
「定年後の仕事に使える、60代におすすめの3つの資格とは【誰でも稼げる小さな仕事】」
あえてリンクは書きませんが、かの小学館の公式サイトに掲載されていて、かつYahooニュースでも掲載されたのでかなり多くの人が見ていると思います。
まぁYahoo!では、コメントを見ると「なんじゃこれ」みたいな感じで書いている人が多数なので少しは安心で、そのまま取り入れる人はいないのかなぁと思いますが、まじめなキャリアサポーターへの害はあると思うので、やっぱり書いておきたいと思います。

 


この内容は、書籍からの引用ということですが、そもそも「誰でも稼げる」という時点でウソくさいですよね。そんなタイトルにひかれてしまう時点でもっと自分を見つめなおした方がよさそうです。まさにまじめなキャリアサポータの出番でしょう。

そして内容。3つとは、
「中小企業診断士」「マンション管理士」「ITパスポート」

この3つを見たら「誰でも稼げる小さな仕事」でないことは明らかですよね。

この記事や書籍を読んで初めて、これらの資格を目指しているようでは稼げないのは明らかですよね。(「3日で稼げるようになる」みたいな広告もよくありますが)

「中小企業診断士」なんて、資格取得するのにお金も時間も多大に必要なことは有名で、その割には潤沢に仕事があるわけではない。他のスペシャリティがなければ、余程でないと継続的に稼げる仕事ではない。

「マンション管理士」を単独で仕事にできている人なんて、日本中探しても何人いるのかというくらいでしょう。マンション管理会社に派遣管理人として雇ってもらいやすくはなるでしょうけど、まぁ大変な仕事ですよ。

「ITパスポート」試験の内容を学ぶことは悪くないと思いますが、資格はざっくりITの基礎を知ってますよ、くらいの証明になるかどうかくらいで、AI/DXの時代にこれだけで稼げるわけではない。

まぁ少し調べれば、これくらいのことはわかるでしょう。

だとして、これを書いた(監修した?)キャリアコンサルタントさん、おじさんキラーかのようなプロフィールですが、何だかなぁ。。

そもそもこの3つの資格について取得はしていなさそうですが、目指して勉強したことや資格取得者たちにヒアリングしたことあるのかなぁ。(ちなみにボクはあります。なのでより文句言いたい感じです)

まぁこの記事は書籍のピックアップで、もとの書籍は見ておらず、また本人のコンサルティングも見たことがないので、実はちゃんとしたコンサルをされているかもなので批判は避けますが、でも、キャリアコンサルタントってこんなアドバイスをするんだぁと思われることは否めない。営業妨害みたいなものはあるように思う。


ちゃんとしたまじめに仕事をしているキャリアサポーターの皆さんの価値向上と、AI時代に通用する(というかAI時代だからこそのキャリアサポートができる)キャリアサポーターの再育成と業務支援を、もっとパワフルに早く広めなければと思わせる記事でした。