経営者は孤独なものです。それに耐えられないようであれば経営者は務まりません。

一人で起業した一人企業だと、あまり経営者という感覚は少ないかもですが、孤独感がより強くなることは言うまでもありませんね。

企業に所属していた人が、独立・起業すると、いろんな拘束がなくなり解放感を感じ、心地よいと思える人も多いと思いますが、そんな人でもしばらくすると孤独感を感じるものです。もちろん起業前から心細く感じる人もいるでしょう。

でも、経営者は孤独なものです。それに耐えられなさそうであれば経営者はあきらめた方がよいと思います。
自分で判断し、自分で行動する、これができなければ経営者は務まりません。

「孤独」は仕方がないものです。これは覚悟しましょう。

 


その上で、
でも「孤立」はいけません。人の話を聞かない人が意外と多い世界です。
自分も思い通りにしたくて、独立したんだからみたいな感覚の人が意外と多いものです。
もちろん「自分の思い通り」がよいのですが、それでうまくいくかどうかは別問題です。
うまくいった事例にのっかればうまくいくとは限りません。

逆に、これからの時代、誰もがうまくいったことがないことでもうまくいくこともたくさんありそうです。

いずれにしても、孤立はダメです。
孤立しようとする意識がなかったとしても、時代の流れや世の中の動きに無頓着でいると知らないうちに孤立してしまいます。

時代の最先端を教えてくれるセミナーなどはたくさんあります。

それらを追い求めていく仕事をする人もいるでしょう。
でもほとんどの人は、直接的にすぐには関係しなかったり影響がないものです。
すぐに積極的に取り組まなければならないことはほとんどないことが多いのです。
でも、ほっておくと知らないうちに時代遅れになっている可能性があります。

自分や自社においては、いつどの程度、どのように対応すればよいのか、それらは自分ではわかりにくいものです。

孤立を避け、自分というものをもち、ベストなタイミングで自分にとったベストなプロと相談しながら、時代の最後端・最後尾にしっかりついていく。そのような立ち位置をイメージすることが適切な人が大多数だと感じています。

それらを適切にサポートできる人がまだまだ少ないです。
心技体すべてを鍛えてこそ、できるサポートだから、ということもありますね。


 

思考の枠というのがあることはわかってても、
目には見えないものなので、なかなか明確にはわからないものです。

特に、自分ではまずわかりません。

誰しも壁にぶちあたった経験があると思います。
その「壁」と「枠」は似て非なるものですが、でも、その壁は思考の枠が作っていることもよくあります。

その場合、思考の枠をはずせば、壁をぶち破れるのですが、これが自分ではかなりのパワーが必要です。

それができれば、それはいわゆるブレイクスルーです。

何かこのようなイメージだと、ブレイクスルーは、ものすごいパワーがいるように思えます。

確かにレンガやコンクリートの壁をぶち破ろうとしているなら、もちろん素手では無理で、何か道具が必要で、それも簡単な道具では無理に思えます。

 


でも、実はその壁のある場所を押すとドアになっていたり、ひょいと横から入れたり、そんなことが多いのです。

ちょっと立ち止まって、いつもと違う角度から見てみたり、固定概念をはずして俯瞰したり、誰かに相談してみたり、
そんなことでそれらが見えてくるものです。

ブレイクスルーは、パワーよりも時間がかかるものと考える方が実現しやすくなります。

思考の枠は、思考転換ではずせるものなのですよね。

 

いま思考分析をして、思考転換・思考改革/マインドシフトに取り組むサポートをしていますが、これが不確実な時代と言われている先が見えにくい時代にとても効果的です。
いろんなことを納得しながら進めていける点が大きいかなと考えています。
それによって自信がもてるのですよね。

そもそも「思考分析」という言葉は、馴染みがない人が大半かと思います。
ほぼ造語のようなものですので、そりゃそうかな。

なぜこれが効果的かと言いますと、

まず、心理分析とか行動分析というのは、よく聞く言葉で学問の一つでもあります。
なので、世界中いろんな学者が研究し、事業としてもやっている人が多くいます。

でも、自分がクライアントの立場で考えてみてください。
心理分析をして、自分にはこういう心理傾向がある、ということがわかっても、それがどうだと思いませんか?

少なくとも私はそうです。私も心理カウンセラーの勉強をして資格もいただいていますが、心理分析はクライアントに対してするものではなく、カウンセラーがクライアントを把握するのに有効だと考えています。

なので、安易に「あなたはこのような心理傾向がある」とは言いません。
だって、だったらどうすればよいのか? と聞かれて答えられないからです。
心理を変えなさい??

あなたは、ネガティブ思考です。なのでネガティブに考えるのをやめましょう。
あなたは、引っ込み思案です。なのでもっと前へ出ましょう。
あなたは、すぐに頭にくる人です。なので怒る気持ちを抑えましょう。

これらを言われたところで、それができるなら苦労はしません。

でもこれらを言葉巧みにうまく使って「Lock on~」して信頼を得るカウンセラーがいっぱいいます。まぁ自分をわかってもらうことが目的なら、それでいいのですけどね。

でも、前へ進みたいとか、改善したいとか思っている人はそれではダメですね。

行動分析も同じで、行動傾向が分かったところで、無意識でそうやっていることを指摘されてるわけなので、意識すれば変わるということなのでしょうけど、変わっても、すぐに戻るのが一般的です。
そこで、またやってしまったとか、逆に落ち込みやすくなることもあります。


そんなこんなで、「思考」に関しては、その傾向は自分ではわかりにくいものですが、わかれば改善がしやすいというのがポイントです。

思考は、経験的に身につけた認知バイアスによる片寄りも多く、それは悪いことではなく、脳の処理なので誰もが当たり前にやっていることです。

目の錯覚と同じです。

 

 

典型的な目の錯覚を起こす人は、頭が悪いのではなく、生きていくために脳が処理してくれているのです。大半の人が錯覚しているものを、そうは見えない人は、逆に生きていくのが大変なのだと思います。

それらの認知バイアスは自分では気づくことは難しいと言われています。
なので、それらを教えてあげて、改善が必要なものについては、一緒にトレーニングする、これが効果的なのですよね。