京成電鉄は松戸市と習志野市を結ぶ子会社の「新京成電鉄」を2025年4月に吸収合併することを明らかにしました。
千葉県の北西部で事業基盤を強化して地域の活性化につなげることや事業規模を拡大させること等が目的で、1年近く前から合併を提案していたようです。
吸収合併のあとも、これまで通りに運行を継続して、現在の運賃体系を据え置くほか、車両も継続して使用するとのことです。→安心しました!
さて、これでブログは終わりではありません。今後、松戸市内を京成電鉄が運行するわけですから、どういう会社で、経営戦略をどう描いているのかに迫っていきたいと思います。
ところで『東京ディズニーリゾート』。運営するオリエンタルランドは今年4~9月までの純利益が過去最高となりました。
そのオリエンタルランドの筆頭株主が『京成電鉄』なのです。
両者の関係はおよそ60年前から。
当時の京成電鉄・川崎社長:「浦安沖を埋め立て、一大レジャーランドを建設する」
と掲げ、1960年オリエンタルランドが設立されました。
オリエンタルランドの本社は、京成電鉄フロアの一角を間借りしてのスタートです。
1983年 京成電鉄から物心両面の支援を受けながら東京ディズニーランド開業
※今年で40周年の節年
そんな歴史を背景に、現在もオリエンタルランドの株をおよそ22%持つ筆頭株主の京成電鉄。
その京成電鉄本社に、京成電鉄株を1.6%所有する物言う株主が来ました。
パリサー・キャピタル:『オリエンタルランド株の一部売却を要求。保有割合が15%未満になるまで売却し、成長投資や株主還元に充てるべき』。
単独取材:『京成電鉄は素晴らしい資産を持っている。オリエンタルランドに巨額の投資をしてきた。会社にとって良いのは、オリエンタルランド株を他の投資に使い、コア事業の成長につなげることだ。チームへの配慮と協議が継続中で詳細は話せないが、協力的かつ建設的な話し合いだった。』
京成電鉄:『さまざまなビジネスの面でバスの輸送、タクシーの輸送、株を保有しているシナジーもあるので、保有方針については従来と変わらない。』
【今回のポイント】
・オリエンタルランドは過去最高益
・京成電鉄はオリエンタルランドの筆頭株主22%保有
・物言う株主、オリエンタルランド株を15%未満になるまで売却し、成長投資や株主還元に充てるべき
・京成電鉄、保有方針については従来と変わらない
・新京成電鉄が吸収合併されることで松戸市の街づくりにどう影響してくるのか
ちなみに、松戸市は『京成電鉄』も『新京成電鉄』の株を所有していません。その為、松戸市が株主としての提案はできません。
しかし、『街づくり』という観点で、公共交通の充実や『東京ディズニーリゾート』との関わり方について、相互協力して発展させることは可能かと思います。
松戸市から『東京ディズニーリゾート』まで武蔵野線で一本。市内駅には北総鉄道(京成グループの企業)が走っています。行政の提案次第では、もっともっと魅力ある街づくりができると思います。今後、私は積極的に提案をしていきたいと思います。
こうした背景や歴史があることは知っておいて損はないです。
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松戸市議会議員 大塚けんじ
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