これは指導者必見の番組。

夏の甲子園大会では『エンジョイ・ベースボール』の慶應義塾高校が全国制覇。

スポーツの概念が大きく変わろうとしています。

 

 

※10月7日現在、再放送をみることができます。

是非ともご覧ください。

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滋賀県、少年野球監督 辻正人(55)氏。
野球人口が減少する中、辻監督のチームには遠く県外からも選手が集まってきます。
その数約120名。
 
来るもの拒まず、どんな個性をも受け入れる辻監督のチーム。滋賀を本拠地に3度の日本一に輝き、世界大会優勝も経験しています。
 
楽天ゴールデンイーグルスの則本選手が出身。甲子園球児やプロ野球選手を輩出するその姿勢は、教育界からも注目を集めています。
 
ここからはどのような指導法なのかに迫っていきたいと思います。
・大会や練習でも参加は自由
・優勝したときの練習?
・ヒット打った時の練習?
 
監督コメント:(※保護者に対して)『相手の前で喜んだりすることを抑えられてるから子どもは。相手のことを考えてとか。本当に喜びたいときに喜べないし、本当に悲しみたいときに悲しめない。子どもは喜ぶことが恥ずかしいと思います。恥ずかしくないようにここで喜んだ子に対して大きな拍手で「よっしゃ」って声をしたって下さい。誰もはずかしくない、喜ぶというのが当たり前の世界になりますから。
 
監督:(※選手に対して)『ヒット打ったあとの嬉しい練習をしておくから、ヒット打ちたくなるし、体が動いていくし。そういう行動をしていたら、そっちの方になっていくよ。
 

監督:『いいか。いいプレーが出るから楽しいんじゃないで。分かってる?何やった?』

選手:『楽しんでいたらいいプレーができる!』

監督:『みんなで自分だけ楽しんでんと、周りの人も楽しいような雰囲気や声かけしよ、みんなで、ええか』

選手:『はい!』

 
多くのチームでは監督が作戦を考え、サインを送り指示を出します。しかし、辻監督にその様子はありません(ノーサイン)子どもたちに作戦を考えさせ、指示出しも任せています。辻監督は正解も不正解も示しません。
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『答えは、子どもたちの中にある』
 
『ランナーを進めていく方法がいくらでも。あいつらの引き出しの中にあるということです。ノーサインっていたっら、個人個人が監督じゃないですか。だから野球を試合を運ぶための監督っていう当事者になる。いわば社会に出たときの起業した社長みたいな感じ、みんなが。そんな子どもたちになってほしいですね。』
 
強さの秘密は子どもたちのストレスを開放する練習にあります。練習時間は他の強豪チームと比べおよそ半分程。服装や髪型といった規則はほとんどありません。小学生には難しいとされる技術もボールを遠くへ飛ばす楽しさを優先し、積極的に教えていきます。
 
監督:『ヒットを打つとか打たないっていうのが目標になってないんですよ。全力ですることにみんなが拍手をもらえる。それがこうやって体をストレスなく思いっきり動かしている。』
 
そんな辻監督ですが、今まで順風満帆ではありませんでした。
 
20歳で少年野球倶楽部を立ち上げました。時間の全てを注ぎ込み技術を教え込みました。8年後、滋賀県で優勝するまでのチームとなりました。以降全国大会の常連となりました。しかし、部員数が全然増えなかったのです。
 
勝さえすればきっと人は認め、部員も集まるはず・・・。求めたのは一つのミスも許さない緻密な野球。ピッチャーの配球や攻撃のパターン、全て辻監督が組み立て指示をしました。サイン通りに動くことができない選手に容赦なく声を荒げました。
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『勝つことが正義やと思ってましたから』
 
その当時を知る辻監督の長男・次男が語ります。
 
長男:『確かに強かったのですけれど、緊張感しかなかったです。野球行くのが緊張感しかない。ああ始まるって感じです。顔色伺って、「はい」か「いいえ」みたいな
 
次男:『そういう恐怖で支配したら、選手がパフォーマンス落ちるって分かっていなかったですよね、たぶん。』

 
きっかけは一つの試合でした。
前の試合、チームは辻監督のサインが読まれたことで負けていました。
 
監督:『不純な動機ですよ。勝ちたいだけの動機で、子どもたちに次勝つためにサインをなくす。』
 
監督:『そうしたら、議論が起こるんですよ子どもたちどうしで。「いやこのときはやっぱこうやったで」「監督どうなんですか」と聞きに来る。子ども達が面白がったんですよ。めちゃめちゃ楽しかったんです。これかって。自分たちで野球を運んでいく楽しさってこんなに楽しいんかって。
 
監督:『人からどう見られるか、そんなことばっかり考えて。監督目線だけしかないですよね。その目線でしかなかった。だから勝ったら自分がうれしいし、負けたら自分が悔しいから。そんな感じがちょっとずつ。なんかちっぽけな自分だったな。』
 
『叱ることよりも褒めることに全力を尽くしたい』
 
大人の都合でつくられた規律を全て見直し、好奇心を引き出す練習を考え抜きました。そして、時間のある限り、子どもたちの傍に居続けました。
 
創部から30年。チームは全国大会で優勝しました。勝負を決めたのは、子どもたち自ら考えた『走塁』でした。
 
『大切なものは、いつも子どもたちが教えてくれていた・・・。』
 
監督:『全力でやっている子どもらを見て、泣けてきたんですね。自分、今の大人であんだけ全力で生きてるかって。俺が全力で生きていないのに、あの子どもたち全力で生きている。本当に感動した。俺の生きざま全然だめやわって。子どもたちに変えさせてもらった。あの子たちの全力が今の僕の体を全力で動かしている。この子たちに負けたらあかん。』
 

【少年野球のポイント】

・楽しんでいたらいいプレーができる

・ノーサイン、子どもたちに考えさせる(答えは子どもたちの中にある)

・ストレスを開放する練習(好奇心を引き出す練習)

・全力ですることに皆から拍手をもらえる

・恐怖で支配したら選手のパフォーマンスは落ちる

・叱ることよりも褒めること

 
 
こうして今の辻監督に至っています。
 
いかがでしたか?
 
これは野球の指導だけでなく、会社組織も同様のことが言えると思います。私も中学硬式野球、監督の経験がありますが、今振り返ると自身の指導が至らなかったと反省します。『辻監督の教え』を聞いていたら、もっと違う指導ができたかもしれません。
 
せっかくNHKが素晴らしい特集をして下さいました。是非とも、指導者の皆様には一度立ち止まっていただき、自身の指導を見直しする良い機会にして欲しいと思います。
 
 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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