テレビ東京の特集。
図書館は少子化や人口流出が進む地域の活性化を担う施設に変化しているようです。
図書館で貸し出す本で、全国2位となった和歌山県。
2020年にオープンした和歌山市民図書館にその秘訣があるようです。
この図書館を運営しているのは、蔦屋書店を運営しているカルチュア・コンビニエンス・クラブです。公立図書館では、佐賀県武雄市の図書館で一躍有名となりました。
【関連HP】
公共サービス | CCC カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社
館長のコメントです。
例えば料理に関する本を見ると『日々のごはん』というポップがあります。
さらにその中に、『和食』『常備菜』『節約料理』といった項目があります。
一般的な図書館と比較してもキーワードでみつけやすい工夫がされています。
さらに館内にはBGMが流れていてドリンクを飲みながらゆっくりと読書を楽しめます。
そして最も利用されているのが親子向けフロアー4階『こどもとしょかん』です。
一般的に図書館ではおしゃべりがNGのため、親子には敬遠されがちです。しかし、こちらでは読み聞かせができます。
さらにチークおもちゃで遊べる場所も併設。子育て世代の交流の場になっているようです。
以下利用者の声です。
さらにさらに。屋上では地域活性化イベントを積極的に開催。
なんとヨガ教室や演奏会等のイベントを月40回ほど。これまで利用が少なった20歳~50歳代の市外の人を呼び込んでいるようです。
館長のコメント
『和歌山の課題がシャッター通りになっている商店街があったり、若い人が県外に転出しているという実情がありますので、和歌山に人が集まってくるような仕掛けっていうのを図書館という場を使いながら街全体のお手伝いをしたいと考えています。』
和歌山市では街の活性化対策として、図書館を街の玄関口である駅の複合施設に併設。
その結果、人の流れや賑わいが生まれ、周辺地域に経済効果が生まれているようです。
和歌山市都市再生課コメント
『マンションの開発が少しずつ進んでいます。平成30年度から令和4年度まで累計で557人が転入が増えているという形になっています。』
市内の空き屋・空き店舗をリノベーションして、カフェ、コワーキングスペース等で活用する動きも拡がっています。
また、図書館では駅直結という立地を活かし、県内の特産品約200種類を販売。地元の魅力ある商品を発信しています。
和歌山市都市再生課コメント
『日々いろいろなイベントをしたり新しい図書館をつくりだそう。そして新しい価値をつくりだそうと動いています。街を変えたい、良くしたいという方々と一緒に街づくりを進めていけたらなぁというのが理想です。』
【ポイント整理】
・和歌山市は玄関口である駅直結に図書館をつくった
・人を呼び込むことを得意とする指定管理者制度を利用
・空き家、空き店舗のリノベーション。
・公共施設建設の打ち上げ花火ではなく、『人の流れ』から経済効果を設計
松戸市は松戸駅東口に『新拠点ゾーン』という区画整理事業を進めています。今のところ『市庁舎建設』の提案しかありませんが、駅直結ではないところが難しい点と言えるでしょう。どのようにして『人の流れ』を生み出すのか。どうように賑わいを創出していくのか、課題はまだまだ山積です。
もし、『新拠点ゾーン』に図書館を建設という意向があるならば、中途半端な図書館を作るのではなく、和歌山市立図書館、武雄市立図書館のような図書館を期待したいと思います。
【関連HP】
増える図書館、活性化の核に 高知の施設は100万人集客:日本経済新聞https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF1115B0R10C23A7000000/
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松戸市議会議員 大塚けんじ
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メール:kansha.sunao.geza@gmail.com
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