NHKの特集で『紙おむつのリサイクル』についてありました。
(※松戸市の企業が紹介)
 
乳幼児用のおむつ生産数量、少子化の影響もあり減少傾向です。一方、大人用のおむつ生産数はグラフの通り、増加傾向です。生産量は約200億枚。使い終わったおむつのほとんど焼却処分されています。
 
環境省の試算では、2030年度に261万トンまで増量し、ごみ排出量全体の7%程度占めると見られています。
 
使用済み紙おむつは水分を多く含んでいるため、燃えにくく、焼却に時間がかかるため、CO2排出量の増加に繋がっています。
 
神奈川県鎌倉市。
ごみ焼却の1割が使った後の紙おむつ。
 
そこで、鎌倉市は紙おむつの資源化を行い、ごみの量を3分の1に削減を目指しています。
 
鎌倉市職員のコメント
『今後高齢化が見込まれる中で、紙おむつが増えていくと想定されますので、これから資源化は必要になってくると市では考えています。』
 
紙おむつのリサイクルを行っているのは全国で30程度の自治体のみ。
 
環境省では先月、2030年度までに3倍に増やす方針を示しました。
→国からの補助金が期待できる。
 
 
先進事例として紹介されたのが松戸市の企業。
 
企業は、もともと布おむつのクリーニング業でした。経験や技術を活かして、使った後のリサイクル事業に取り組んでいます。
 
この日は高齢者施設5か所から2トンの紙おむつ回収をしました。
 
回収したおむつを専用の機械に投入。特許を取得した技術で薬剤を混ぜ、消毒洗浄します。
 
その結果、課題となっている吸収剤は、その機能を失って、水に排出されます。そして、パルプとプラスチック部分を取り出し再利用します。
 
企業のコメント
『薬剤での消毒を行っているので、衛生的には問題ない状態です。』
 
パルプは段ボールなどの原料に。プラスチックは工場で使う固形燃料にリサイクルされました。
 
企業は、事業を軌道に乗せるためにはコスト面や分別回収の仕組みづくりが課題のようです。その為、今後自治体などに使い終わった紙おむつ等のリサイクルを一緒に進めていくことを働きかけるようです。
 
 
企業のコメント
『紙おむつの資源を繰り返し使っていく、持続可能に使っていくのが一番大事なことだと思います。このリサイクルにかかる費用を誰がどのように負担・支援していくのか。最後の分別収集から再生利用までの一連の流れの中での仕組みづくりが重要と考えています。』
 
大手メーカーでも紙おむつのリサイクルに向けた取り組みをはじめています。
 
【リサイクルのポイント】
・環境省が推進する事業のため、しっかりと国から補助金を確保する
・民間企業へリサイクルにかかる費用を市が負担する
・高齢者施設だけでなく、保育所・幼稚園からも紙おむつを回収する
 
※松戸市では既に紙おむつを保育所内で処分しているところもあり、紙おむつのリサイクルに繋がりやすいと考えます。
 
今後、松戸市行政の取組みを注視したいと思います。
 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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