◎体育館のエアコン設置について
気象庁は今年の6月から8月の夏、厳しい暑さになると発表しました。先の台風のように、大雨等自然災害も予想され、体育館は通常授業だけでなく、避難所としても利用されることが予想されます。
そこで、文部科学省は、普通教室や特別教室に比べてエアコン設置率が低い学校体育館への設置を促進しようと、設置費の国庫補助率を従来の3分の1から2分の1に引き上げました。
この好機を逃してはなりません。体育館のエアコン設置について、今後の計画を教えて下さい。
【答弁】
学校施設の空調設備につきましては、児童生徒が快適な学校生活を過ごす上で、設置されることが望ましいことは十分認識しており、今年度は特別教室への設置に向けて事業を進めるところでございます。体育館の空調設備設置に対する学校施設環境改善交付金の算定割合が、今年度から令和7年度まで、議員ご案内のとおり、3分の1から2分の1に引き上げられていることは、認識しております。体育館の空調設備は整備規模も大きく、また、電源及び断熱性の確保などの問題がございますので、事業の導入方法やコストについて、検討してまいりたいと考えております。
【要望】
次に体育館のエアコン設置について。
答弁は検討していくとのことでした。教育費全般についてですが、先の給食費、一部無償化を含め、エアコン設置、財源をどのようにして確保するのかが大変難しい課題と思われます。他にも35人学級とするには教室が足りない。特別学級が足りない。教員が不足している。体育館の老朽化。トイレの洋式化。不審者が校舎に入るなどの安全対策、いくら財源があっても足りません。
伊藤教育長が進める「教育はみんなで」は他の議員も述べておられましたが、大変素晴らしいと思います。他市がやっていないことを、教育長ならではの突破力で数々の市独自策を展開されているように感じます。しかし、一方で先の課題解決を行うには、膨大な財源がかかることは必死で、市独自策との歳出バランスを真剣に考えなくてはなりません。私の意見は、給食費無償化は必要だと思いますが、我が党自民党の茂木幹事長が推奨しているのに倣い、国の財源で、国がやるべき対策と考えます。松戸市は先んじて市の独自予算で給食費一部無償化をされたことはご案内の通りです。果たして松戸市が新規で行う教育予算・財源は残っているでしょうか。今回私が質問をした体育館エアコン設置については、文科省から国庫補助金を令和7年度まで限定的に引き上げられるという方向性が示されました。であれば早速手を挙げる以外選択肢はないと思います。この点については、先の子ども部のように国の推奨には間髪入れずに実施するべきで、給食費一部無償化に引けを取らない重要事業と考えます。お隣の流山市は本年度までに全ての小中学校の体育館に空調機器を設置します。またお隣の市川市も今年度予算で、避難所生活の観点から冷暖房設備設置予算を確保しています。いずれにしましても、松戸市独自の教育施策は展開するべきだと思いますが、国の推奨事業との歳出バランスを考えることは極めて重要です。政府は子育て政策ありきで財源確保策を示さず先送りにしていることに、世論から厳しく批判されていますが、松戸市も教育費については偏らずに、事業の優先順位をつける等の検討をお願い致します。
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松戸市議会議員 大塚けんじ
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