先週、松戸市役所では人事に関する『内示』が出され、新年度に向けて人事異動が行われます。
 
テレビ東京『カンブリア宮殿』で事実上倒産した『カネボウ』について取り上げられていました。
・なぜ倒産したのか
・どういう組織だったのか
・再建するには
 
とても勉強になる内容だったので、ご紹介させていただきます。
 
バブル期に不動産まで事業拡大をし、629億円の債務超過(赤字)となっていました。
 
これで事実上の経営破綻。
 
再建の最中、旧経営陣による『粉飾決算』が発覚。
会社代表:『過去の決算処理で売り上げの水増し、裏金を作り・・・』
 
残念ながら組織が腐敗していたと指摘せざるをえません。
 
結局、稼ぎ頭の『化粧品事業』『繊維事業』を他社へ売却。
 
その後、残ったのが『余り物』といわれた事業。
 
『クラシエ』として再出発することになりました。
 
赤字補填のため、大幅な『土地売却』をしました。
 
では、どのようにして『クラシエ』が業績回復をしてきたのかに迫りたいと思います。
 
「普通の会社」に立ち戻るとは?
 
①会社の内部情報が社員へ知らされない。
新聞を通して会社の情報を知らされることが多かった。特に冬のボーナスゼロを新聞で知ったとき、『まさか』と思ったようです。
 
『カネボウ』時代を知る社員のコメントです。
 
『クラシエ』になって、各事業部がどれだけの業績を上げているのか内部に情報公開しているとのことでした。
 
経営会議の議題なども公開されているようです。
 
 
 
②上司の方を向いていた
本来はお客様や取引先を見る、ごく当たり前のことができていなかった。
 
 
社員の中に、『世の中の環境変化』に対し、しっかりと意見を言う人がいてもいいということ。
 
最終的に現社長は、
『当たり前のことに戻すだけでこの会社は絶対良くなると思った。』
 
【学びのポイント】
・当時、新聞を通して内部情報が知らされていた → 内部に情報公開をすること
・上司のほうを向いて仕事をしていた → お客様・取引先を見ること
・バブル期に事業拡大 → 長期的な視点、リスクマネジメント
・赤字補填 → 土地売却
 
【最後に】
民間企業なので、行政には当てはまりませんが、『組織論』という観点から、十分に学ぶべきことがあると思います。例えば、
・市職員が新聞を通して知ることありませんか 【情報公開】
・上司のほうを向きすぎて、市民を見ていますか 【市民感覚】
・世の中の環境変化に対し、きちんと上司にも意見を言えますか 
事業拡大しすぎていませんか 
・赤字補填、公共施設売却など検討していますか 
・市職員は経営会議の議題、知っていますか 
 
まもなく新年度。
気を引き締めて、松戸市行政をみていきたいと思います。
 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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