金曜日の建設経済常任委員会。
まずは委員長として、委員会が無事に終わり、ホッとしているというのが正直な感想です。
 
①議案審査について
2つの議案がありました、それぞれ委員による質疑、答弁があり、それぞれ可決・同意に至りました。進行役としては無難にこなせたように思います。
 
②特定所管事務調査について
 
そもそも『特定所管事務調査』とは?

委員会が市政の各分野における課題の解決に向けて、調査を行い、市長等の執行機関に対し具体的な政策や施策を積極的に提言するものです。凡そ一年を通して調査研究し、定例会で最終報告を提言するものです。

 
ここが委員長の見せ所です。と申しますのも、政党の看板を背負っている委員もいれば、主義主張が異なるのが市議会議員です。その中で、議案審査については、多数決という民主主義プロセスを経て、合意形成となりますが、この『特定所管事務調査』は、基本的に全委員の合意形成を経て、『全委員からの政策提言』を市長へ示すことを最終ゴールとしています。
 
市民から選ばれ、どの委員も『松戸市のために』という最終目標は一緒だと思います。しかし、『主義主張』は極端に言えば、市議会議員44人の44通りあると考えています。それをどのように『まとめるか』がとても難しいです。
 
私がまだ委員の頃、当時の委員長は、共通課題を全員で音読をするという試みをしていました。挙手をしていない委員にも指名をし、意見を伺ったようなやり取りを覚えています。
 
いずれにしましても、委員長の力量が試されることに違いはありません。
 
結果として、建設経済常任委員会は、『空き家等対策について』を調査研究事項として選び、全委員に同意されました。
 
終わってから、全委員の元に挨拶しに行き、様々なご意見を頂戴しました。反省する部分、自信を持っていい部分、ありますが、基本的にはまだまだ勉強中というのが正直な感想です。会派『市民クラブ』の末松幹事長から、『辛いと思うけどがんばれ。いずれ必ず経験が活きるから』と励ましていただきました。
 
 
さて、その夜。
テレビ東京WBSでサッカー日本代表森保監督がゲスト出演されていました。
 
テーマは『Z世代を生かす組織論』について
 
森保監督:『Z世代価値観の違いを感じることもありますが、チームをマネジメントしていく上では、世代は関係なく一人一人の選手の個々を尊重しながら、彼らの価値観を生かしてチーム作りをするということは、Z世代ということで変わりなく働きかけさせてもらっています。』
 
森保監督:『我々が育ってきた経験・価値観を押し付けるのではなく、選手が今、自分たちの育ってきた感覚、現代の感覚をどれだけ自分自身が学べるかということを考えていますし、価値観の違いを変に知ったかぶりをしないで、若い人たちから今の感覚を教えてもらいながらということはやっていきたいと思いますし、彼らが思い切って自分たちの発想を生かせるような環境づくりをしていきたいと思っています』
 
Z
 
上司とも言える日本サッカー協会田嶋幸三会長のコメント。
 
日本代表ゴールキーパー権田修一選手のコメント。
『森保さんが企業の社長になったら、多分従業員は皆「こうやったら会社は良くなると思います」とおのおのができて、個性がすごく生きる会社になるのではという気がします。』
 
森保監督が講演をした立教大学学生のコメント。
『本当に強い方だなぁと感じました』
 
専門家のコメント。
 
カタール大会で大躍進の森保ジャパン。ユニホームやグッズはとぶように売れ品薄に。国内の経済効果は163億円に上るとの試算されました。
 
森保ジャパンは、ホテル業界と初めてパートナー契約を結びました。
 
アナ:「スポーツではありますが、ビジネス的な視点でスポンサーや経済界に求めることは何ですか?」
森保監督:「我々の活動にはお金がかかりますし、強い相手と戦う、そして戦える場所を提供していただくことをお願いできればと思います。我々がやっている活動をもってまたスポーツがサッカーが社会に貢献できるところ、夢や希望、そして元気や勇気や根気といった日常生活に反映して使っていただけることを効果として考えていただけると嬉しい。」
 
アナ:「森保監督と言えばノート。どんなことが書かれていますか?」
森保監督:「主には日頃のミーティングで共有することであったり、試合前の選手に対するミーティングで何を話すか、試合中におこったことを書いて、ハーフタイムに選手たちに修正点を伝えるためのメモですし、試合を終わった後にどういう気持ちだったかを走り書きしています。」
 
ノートを活用する一方で活用しているのがデジタル技術です。
 
上空から見ることで、選手同士の距離や相手との距離を正確に把握することができます。
 
さらに、選手に体調や疲労度を毎日入力してもらうことで、ケガの予兆等を検知するだけでなく、コンディションを見える化。
 
 
 
アナ:「アナログのノートとデジタルの使い分けとはどういうものがあるのでしょうか。」
森保監督:「デジタルのデータはいろいろなデータが出てきますので、対戦相手や自分たちが勝つためにどういうところをポイントとして戦術戦略を練っていけばいいのかということに使いますし、アナログは感情等々自分の主観な部分を書いた中でデジタルのデータと照らし合わせた中で主観がどれほどデータに反映されているかという整合性をとるために両方使っています。」
 
アナ:「Z世代をまとめるためにどういう風に組織論が必要かを伺っているのですが、個性強いですよね。」
森保監督:「とても強いですね。でも本当に頼もしいです今のZ世代の人たちは。(略)目線が世界と同じだということ生かしていかなければいけないなと思っています。」
 
アナ:「監督してチームをまとめるという中で一番大事にしていること、よく選手をご覧になっていると聞きますが?」
森保監督:「まずは目標をはっきりすることは大切だと思いますが、やってくれるのは本当に選手で、選手が日常どういう行動をしているのか、どういうプロセスをふんで努力をしてくれるかということを見てあげて、チームの戦い方の中に個々の良さを生かしてあげるということしていきたいと思っています。」
 
 
【まとめ】
森保監督のリーダー論とても勉強になりました。議会とスポーツ、フィールドは全く違いますが、リーダーとしての心構えは共通する部分が多いように思います。そうした中、どのようにして全委員の良さを生かせられるのか。どのようにして、デジタルとアナログを使い分けるのか。しっかりと勉強し、最後にはまとまって政策提言をしたいと思いました。繰り返しますが、まだまだ勉強中です。ご指導お願い致します。
 
 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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