今日で代表質問が終わりました。

 

私が所属する会派『市民クラブ』

98分間の代表質問、舞台裏を紹介させていただきます。

 

11月の市議会議員選挙前、保守系『市民クラブ』『松政クラブ』と2つの会派がありました。選挙後、当選者・新人議員が、今後どうするかと真剣に話し合いました。

・このまま2つの会派で連携していくのか

・1つの会派になるのか

 

最終的には、松戸市は多くの課題を抱えていることから、1つの会派にまとまって、行政と議論をしようと、新『市民クラブ』でスタートしました。

 

はじめの12月議会。『旧市民クラブ』と『旧松政クラブ』は、進め方、まとめ方など、微妙に異なりました。幹事長が指揮をとり、一つ一つ丁寧に確認しながら、進めた議会だったと思います。

 

そして3月議会。市長・教育長による新年度方針演説。それに対して会派ごとに代表質問があります。始まる前、懸念材料として挙げられたのが、どのようにして代表質問を作り上げるかということです。『旧市民クラブ』と『旧松政クラブ』、まだまだ見えない壁があったように感じました。

 

末松ひろと幹事長からの提案。

『代表質問をするのは、私がやります。質問はみんなで協力してつくりませんか』

みんな:『賛成』

 

しかし、いきなり質問をつくるということはせずに、一つ一つ『ブレスト』をし、全員で意見を出し合いました。

・新拠点ゾーン

・新松戸駅東側土地区画整理事業

・クリーンセンター整備

・財源の在り方

・給食費無償化

 

全員の考え方が、一致するということは難しいです。しかし、それぞれの議員がどのような考えをもち、会派『市民クラブ』として、どの角度から質問を行うことがふさわしいのか、ふわっとしたイメージを持つことができました。

 

会派13人が最低1つの質問を作成し、質問通告。行政とのヒアリングをはじめました。

 

私がこだわったのは『給食費無償化について』。教育委員会と何度も意見交換を行い、答弁作成を依頼しました。しかし、会派としていただく答弁、納得いく内容となるまで、かなりの時間を要したと思います。途中、教育委員会から『もうこれ以上の答弁は出せません』と伝えられました。しかし、再三にわたり、我が会派の想いを伝え、最終的に納得のいく答弁を引き出せたと思います(※決してパワハラ行為はしていません)。

 

13人、それぞれがこのように真剣勝負で質問原稿や答弁を準備しました。しかし、しばらくして、98分間という時間内で終わるのかという疑念を抱きました。思いの詰まった質問原稿、丁寧な答弁・・・。

 

再度、質問原稿の見直し、行政にも答弁のコンパクト化を依頼し、文字数削減に努めました。大体300字を1分としてカウント。答弁は比較的ゆっくりで、登壇するまで時間等を考慮し、270字1分としてカウント。

 

それでも98分間以内にはおさまらない・・・・。末松幹事長はじめ会派みんなで考えた結果、質問事項を削除するという判断に至りました。

 

前日夕方、未だ98分間を超える原稿でした。『あとは幹事長一任』と無責任にお任せし、加えて『質問原稿が何分かかるか実際に読み合わせしてきてください』と図々しいお願い。

 

想像するに、幹事長は1字1字、質問作成者の顔を思い浮かべながら、心の中で『ごめん』と呟きながら削除をし、最終原稿の取りまとめをしたと思います。

 

翌朝、幹事長より一斉メールで、『無事に文字数削除できました』と。いつもより早く会派室に集合し、13人分の最終原稿をコピーしました。2つの会派が1つになり、全員でつくった代表質問。それが完成しただけでも、会派全員が喜び、一つになれた気がしました。

 

杉山議長による進行。

『まずは会派による代表質問をはじめます。市民クラブ末松ひろと議員』と呼ばれた瞬間。

今までの苦労がよみがえり、みんなが『末松幹事長がんばって!』という心の声が自然と『拍手』という形に現れたと思います。

 

先にも述べたように、我が会派の議員一人ひとり真剣に行政と向き合いました。時には行政に対し、厳しい意見を言ってしまったかもしれません。そうした私たち議員の姿を見ていて、末松幹事長は以下のように代表質問を締めました。

 

『今回の質問では、会派として関心の高い分野について取り上げ、見解を確認し、意見を申し上げてまいりましたが、大半の行政分野につきましては、執行部の働きにより安心して市民生活を送っております。また、今回の質問への対応でもそうでありましたが、日頃の業務における職員としての真摯な姿勢、専門的な知識、組み立てて遂行する能力には確かな信頼を寄せております。私ども市民もそのような執行部と一緒になって、責任を共にしてまちづくりに臨んでまいりますので、新年度も英知を結集し、総力を挙げて、私ども市民のためにしっかりと市政運営に臨んでいただけますようご期待を申し上げまして、会派の代表質問を終えさえていただきます』

 

最後は、行政に対する励ましの大拍手だったと思います。

 

みんなが一生懸命に一つの代表質問を作り出すこと。とても大切な時間を過ごすことができました。いつの間にか、会派内での会話も弾み、自然と見えない壁がなくなったように思います。改めて、これからが本当のスタートです。新年度の予算審査特別委員会をむかえますが、議論は真剣に、松戸市のためにしっかりと仕事をさせていただきたいと思います。

 

詳しい質問内容は土日で報告させていただきますが、貴重な経験となりました。本当にありがとうございました。

 

 

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松戸市議会議員 大塚けんじ

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