今日は3月定例会最終日。私が感じたことを何点かお伝えさせていただきます。


①市長のマニュフェストについて

討論の中で、「国民健康保険料値下げが公約だったのに未だ実現していない。公約違反」と数人から指摘がありました。確かにその通りかもしれません。ただ、市長が掲げたマニュフェストは1期目に掲げたもので、約12年前のものです。2期目、3期目と市民から厳しい判断があってもよかったのに、選挙で当選しています。6月の市長選挙で、現市長が出馬するならば、ぜひ対抗馬として、堂々と闘い、厳しく「公約違反」を指摘すればいいと思います。しかし、再度現市長が当選したならば、「公約違反」というのは止めた方がいいです。それは民意ではないので。


②討論について

何人が登壇したか覚えていませんが、とにかく「反対」「反対」「反対」の大合唱でした。はじめの方は、しっかりと聞いていましたが、あまりに厳しい指摘に、途中から聞くのが「辛く」なり、時間が経過すると「悲しく」もなり、20分を超える「反対」討論は「怖さ」まで感じました。最終的には「長かったなぁ」という印象しかありませんでした。もちろん一生懸命に聞く努力はします。しかし、聞いている私たちは人間なのです。集中力の限界があり、とても「反対」には賛同できませんでした。一方、行政も同じように聞いています。行政は、議案を上程するまで、一生懸命資料を準備し、議会中は必死になって説明責任を果たし、結果「反対」「反対」という厳しい指摘・・・。私でさえ「怖さ」を感じるのですから、説明責任のある行政はもっと「怖さ」を感じるのではないでしょうか。とても前向きな討論には思えず、ただただ残念な時間でした。


③東松戸病院廃止について

議会が始まる前、プラカードを持って、抗議活動をされていました。私は幹事長に『市民が一生懸命に運動されていて、他会派から「反対」してほしいという相談はありましたか?』と聞いたら、一切ないとのことでした。市民が頑張って活動しているのに、議決権のある議員が他議員の説得をしないようでは、本末転倒です。傍聴者も凄い数でした。議場は満員で入れず、別室で傍聴だったようです。皆さん、さぞかし「東松戸病院」の討論を心待ちにしていたはずです。ところが・・・「総合計画」「個人情報」「市庁舎」「国民健康保険料」の討論が繰り返され、なかなか本題の「東松戸病院」へと入りませんでした。傍聴していた方はきっと「いつになったら東松戸病院の討論になるのだろう」と思っていたはずです。仮に、私が反対する立場であれば、今回は重要な議題「東松戸病院」1点に集中し、議場内を絶対「賛成」させるものかという雰囲気作りをしようと会派間調整をしていたはずです。結局、あっという間に電子採決システムで採決され、東松戸病院廃止が決まりました。反対したかった議員の皆様は、本当にこれで良かったのでしょうか。


最後に・・・。先日長女に日本昔ばなしの「北風と太陽」を読み聞かせしました。ある男性のコートを脱がせた方が勝ちという話です。一通り読み終わると、長女に北風と太陽どっちが勝った?と聞くと、「太陽」と答えました。長女は「太陽は温かくていいね」と言っていました。


さて、議場。議場内は「反対」「反対」の大嵐。本来聞くべき討論も嵐が過ぎ去るのを「我慢する」のが現状でした(少なくとも私は)。今日のような討論が続く限り、私たちはマントが脱げないよう、必死に「我慢する」ことが続きそうです。


いつになったら「太陽」が出てくるのか・・・。