体操の橋本選手、ボクシングの入江選手の金メダルには感動した。どのような生い立ちか、各紙は一斉に取り上げている。

私が特に気になったのは、橋本選手の原点、千葉県香取市の山あいにあった廃校の体育館だったことだ。つり輪はバスケットゴールにつないでいたとのこと。所属していたのは『佐原ジュニア体操クラブ』という民間団体。素晴らしい事例であることは言うまでもない。

そこで松戸市に話をうつす。
今週の金曜日、8/6に公共施設再編特別委員会が開催される。主に市庁舎建替えについて議論されが、松戸市にも廃校となった学校がそのままである現状もある。その学校跡地利用について、どういう方針か、具体的な議論まで至っていない。

例えば、
①財源確保のため、学校跡地売却
②廃校を活かし、市民へ開放

①については、最も現実的であり、確実な税収へとつながる。
②については、橋本選手の事例で、民間団体に入りたいために、松戸市へ移住。結果として、生産年齢人口の所得税収入へとつながる。

①も②も難しい判断だと思う。恐らくいろいろな考え方があり、どちらか満場一致という議論にはならないはず。そういう時は、市民へわかりやすくメリット・デメリットを提示し、市長としてどちらを考えているのか具体的な方針を示し、市民に判断していただくという方法が最善と考える。

いずれにしても、①も②もどちらも間違いではなく、選ぶ判断材料を行政側は出さなければならない。判断材料を出さずに、①と②のどちらかと言われても、市民には選びようがない。大切なのは、リーダーが決断するに至る経緯である。

市庁舎建替えも様々な判断材料を出していただき、現地建替えなのか、松戸駅新拠点ゾーンへ移転なのか、建設的な議論をしていきたいと思う。

ちなみに橋本選手の事例がわかると、廃校利用について、私は②に興味を持っている。