今回の東京マラソン。オリンピック出場、最後の1枠をかけての大会でした。とても興奮しながら視聴しました。結果、大迫選手は日本新記録を出し、日本選手1位。恐らく、これで最後の1枠はほぼ内定でしょう。
今回のレースで、大迫選手からたくさんのことを学ばせていただきましたので、少しお伝えさせていただきます。
レースを見られた方はご存じだと思いますが、大迫選手は途中、先頭集団から遅れてします。先頭集団には井上選手が食らいついており、途中『大迫選手だめだなぁ~。井上選手で決まりだ。』と諦めた視聴者は多かったと思います。

しかし、諦めかけた32キロ先、井上選手に迫り、捉え、大逆転劇の上、日本人1位でゴール。結果、日本新記録を出しました。
レース後の大迫選手のコメントです。
『自分のキャパ(容量)以上に走るとつぶれてしまう。自分の体と対話しながら走った』と。

ここに生きるヒントがあると思います!

先頭集団はエリート選手が日本記録を上回るペースで走っていました。素人ながら明らかにハイペースで、先頭集団にいるだけで賭けのように見えました。先頭集団にくらいついていた井上選手は立派でしたが、余りのハイペースだったのでしょう。徐々に後退してしまいました。大迫選手は冷静だったと思います。あくまで、闘う相手はエリート選手ではなく、自分自身だと。だからこそ、
『自分のキャパ(容量)以上に走るとつぶれてしまう。自分の体と対話しながら走った』と先頭集団に遅れながらも、冷静に走れた思います。

私は、現在市議会議員です。
何のため、日々活動をしているのかと言えば、『市民サービスの向上』のためです。しかし、周りをみわたすと、目的に向かって、素晴らしい同僚議員がたくさんいます。市議会議員は4年に1度の選挙があり、嫌でも周囲が気になり、『自分のやっている政策は正しいのか。先頭集団から遅れていないか』と考えてしまいます。同僚議員は私から見ればハイスピードで走っている先頭集団にも見えます。だからこそ、大迫選手のように、自分の目的に向かって、
『自分のキャパ(容量)以上に走るとつぶれてしまう。自分の体と対話しながら走った』
ということが大事だと思いました。先頭集団から遅れても結果的には日本新記録を出したように、自分のペースで走ること、『市議会議員として何をやるのか』が大事だと。

大迫選手は、東京マラソンをむかえるにあたって、とても厳しい合宿を乗り越えたと解説者の話がありました。一方、MGC(オリンピック選考大会)で悔しい負け方をし、負けて強くなる特徴があるとも話をしていました。

レースの終盤、脇腹を押さえる場面もありましたが、『いつも対処できているからこれからもナーバスになることはない』と。いろいろな試練をしっかりと乗り越えてつかんだオリンピック出場枠、そして日本新記録。

1日経った後の記者会見。
『トップとはまだまだ1分差。単純に自分が速くなっていくことを追求する。まだまだ改善点がある』と。

一喜一憂せず、謙虚さも伺え、私から見たら神レベル。大迫選手は雲の上の方ではありますが、私自身が真似できることを、精一杯追求していきたいと思いました。とりあえず、周りを気にせず、自分のペースでコツコツと走っていきたいと思います。