本日でいよいよ参議院選挙活動が終わりとなります。私なりに精一杯応援をさせていただきました。その総括として、1冊の本を紹介させていただきたいと思います。前もこの場で、少し触れさせていただきましたが、安倍「一強」の秘密です。著者は石橋文登さんで、先日産経新聞社を退社。前編集局次長兼政治部長です。

 政治家と新聞記者は似ている。つくづくそう思います。なぜか。人に嫌われるのを厭わないことが求められているからです。人はみな「みんなに好かれたい」という願望を持っています。だからみんなにいい顔をしてしまう。でもこれは実は誰にも信頼されないのと二アリーイコールなんですよ。私だって好意を持っている人に嫌われるとショックですが、自分が嫌いな人間に嫌われても何ともありません。そもそも自分が嫌いな人間に好かれたいなんておこがましいじゃないですか。第1次安倍政権の挫折を経て、安倍晋三もこれに気づいたのではないでしょうか。野党に嫌われようと、朝日新聞に嫌われようと構わない。むしろ嫌われてうれしい。そう割りきれるようになったからこそ、強い首相に生まれ変わったのだと思います。(本文より)

 私も地方議員として、心に響く一文でした。とてもよくその気持ちがわかり、私自身「みんなに好かれたい」を捨てきれません。

 そんなとき、一つの映画に出会いました。それは、カンヌ国際映画祭で賞を受賞した河瀬直美監督『光』という作品です。この作品はいろいろな感想があると思いますが、私が感じたのは、登場人物は光を求めて様々な行動をしていますが、それを手にいれるには、何か大切なものを捨てているということです(私の主観のみ)。捨てなければ求める「光」にたどり着けないのではないか。その映画と石橋文登さんの文章が一致をし、なんとなく方程式が解けたようなすっきりとした気分となりました。

 まずは参議院選挙。どうか国民の皆様は、
●本気で公約、政策を実現したい立候補者。
●「みんなに好かれたい」が先行し、本心を隠していないか。
●新聞について、売れることが主体とした報道になっていないか。事実がねじ曲げられていないか。客観的に読まれては。

 以上から候補者や政党を選ばれてはいかがでしょうか。という私も、「みんなに好かれたい」を捨て、いかに自身が掲げる政策を実現できるかにもっと必死で取り組みたいと思います。