ウガンダでは、学年末試験を終えた12月頭から2月6日の新年度開始日まで、約2ヶ月がHolidayです。生徒が学校に来ないので、当然先生たちもお休み。
この長期休みを利用して、色々なところへ旅行してきました!今回は「マーチソンフォールズ」について紹介します。
マーチソンフォールズって?
マーチソンフォールズはウガンダ最大の国立公園で、迫力のあるマーチソン滝を中心に3985平方キロメートルもの面積を誇ります。
これは滋賀県全体と同じくらいの面積。公園一つが県一つと同じ面積なんて…
野生動物保護のための公園なので、農業や住宅地等をつくる開発は行えません。
本州と同じくらいの面積しかないウガンダが、滋賀県と同じくらいの面積を国立公園に指定して保護している。しかもウガンダには他にも国立公園がある。
観光客を呼び込むためでもあるのでしょうが、自然保護の観点からも素晴らしいことだと感じました。
野生動物たち
公園内はサファリカーで走り回る「ゲームドライブ」ができます。ウガンダに来てすぐに行ったレイク・ムブロ
のサファリ以上に、たくさんの動物を見ることができました!
一瞬だったので写真は取れませんでしたが、ヒョウも見ることができました!肉食動物が見られたので満足🥰
トラブル多発…業者選びは慎重に!
今回の旅行は、同期隊員がまとめて業者に依頼して手配してくれました。
その隊員にはとても感謝しているのですが、業者がだいぶハズレだったようで、トラブルが多発…
公園に申請を出していなかったようで入場まで異様に待たされたり(他の車はどんどん入っていく)、ナイトサファリができなかったり、帰り道やたら遠回りを捺せられたり…
安くサファリができたのは良かったのですが、安かろう悪かろうではちょっと残念。少し高くても、安心して任せられる業者を選んだ方がいいかもしれません。
トロフィーハンティング
娯楽目的で野生動物を狩り、角や牙などを持ち帰ったり、買った動物を剥製にしたりして楽しむことを「トロフィーハンティング」と言います。
アフリカでは植民地時代に始まり、現在でもアフリカの24カ国で合法になっているとのこと。
ウガンダでは違法となっていますが、こっそりと行われているという話も聞きました(本当かどうかはわかりません)。
合法となっている国では、観光のためにツアーが組まれており、狩る動物の種類によって値段が決まっているようです。インパラ500ドル、キリン2500ドルのように…
またパッケージツアーもあり、次のような価格設定になっているそうです。
5日間サファリ・パッケージ 3,900ドル(約42万円)
パケージ内容:1インパラ、1オグロヌー、1イボイノシシ、1スタインボック
7日サファリ・パッケージ 9,900ドル(約110万円)
パケージ内容:1インパラ、1シマウマ、1イボイノシシ、1スタインボック、1赤ハーテビースト、1オグロヌー、1クーズー
トロフィーハンティングには、動物保護団体などが批判の声を上げています。
貴重な野生動物を娯楽のために殺すなんて信じられない、自慢したいがために動物を殺して食料にすらしないなんておかしい、といった批判です。
しかしトロフィーハンティングは発展途上国にとって大きな収入源となっていて(ハンターは先進国の富裕層が多く、一度に大きな金額が動く)、管理された範囲で、現地スタッフの指示に従っての狩猟であり、野生動物の減少には繋がらないなどの意見もあるそうです。
深く考えてみると難しい問題です。我々は牛や豚を殺して肉を食べています。インパラやキリンを殺すのと何が違うのでしょう?食べるためなら殺しても良いのでしょうか?
日本は捕鯨国ですが、捕鯨も世界から批判されています。クジラは殺して良くて、キリンは駄目と言える、合理的な理由があるのでしょうか?
心情的には「悪いこと」に思えるけれど、どこまでは殺して良くて、どこからは駄目なのか、その境界線は見えづらい。
トロフィーハンティングをこのまま合法にしておくべきか、それとも禁止するべきか。
みなさんはどう思いますか?