2022年1月10日、ウガンダで学校が再開されました!ウガンダではコロナウィルスの影響で、約2年間学校閉鎖となっていました。これは世界でも最長だそうです。
2年間の休校期間で、校舎や校庭は荒れ放題。校庭は背の高い草に覆われ、校舎の中にも蟻塚が作られている始末。本当にこれで再開できるのか!?と心配になっていました。
しかし、そんな心配も何のその。再開直前の土日と再開後最初の2日間を使って、きれいに整備されました。蟻塚もいつの間にか撤去され、校舎裏にその残骸が取り残されていました。
また生徒たちも、この2年間はほとんど勉強していない状態。一応政府が家庭学習用の冊子を作成したり、ラジオやインターネットで学習機会を提供したりはしていたようです。しかしすべての家庭でこういったものがきちんと使えるわけもなく… 生徒たちの頭の中が、勉強できる状態なのかもとても心配でした。
しかしこちらも、今のところ大きな問題はなし(学力の低さ、格差については強く感じますが、「教室で授業を受ける姿勢」という意味では問題なし)。授業を受け、休み時間には友達と遊んで。2年間のブランクなど感じさせず、学校の日々を楽しんでくれています。
さて、学校再開に当たって感じた日本との違いを、いくつか書いておきたいと思います。
boarding section
僕が派遣されているNdejje junior schoolにはboarding section(寄宿舎)があります。初日は大量の荷物を抱えて車やバイク、自転車(!)で来る生徒がたくさんいました。
寄宿舎と行っても二段ベッドの枠組みが置かれているだけ。
なので、マットレスから日用品、学用品まで、すべて自分で運んでこなくてはなりません。遠くから車で荷物を運んでくる生徒もたくさんいるため、初日の校門前は大混雑でした。
そして驚いたのが、bording sectionの生徒たち向けに、朝と夜にも授業があるということ!PREPと呼ばれるこの授業は、朝は6:00〜7:00、夜は19:00〜21:00に行われます。
授業をするのは当然学校の先生方。こんな早くから、こんな遅くまで授業をしないといけないなんて大変です…学校の先生+塾講師を同時にこなしているような時程。日本の学校よりブラックかも!?
先生の勤務時間
とはいえ、先生方には決まった勤務時間があるわけではないようです。授業の時間に教室に行けばOK。日本のように8:15〜4:45まで学校にいなければならない、という決まりはありません。
あくまで仕事は授業をすること、なのでしょうね。職員室でノートチェックなどをしている先生も見かけますが、授業がない時間は家に帰ることもできます。(Ndejje junior schoolでは、学校の敷地内の教員住宅に住んでいる先生が多いです。)
そう思うと、部活も含めると7:00-21;00とかまで学校に拘束され続けることもある日本の学校よりはブラックではないのかな?
時間割が…
学校再開時、まだ時間割が完成していませんでした。日本でも学期開始当初は「学年時間割」とか「仮時間割」で対応するので、開始に間に合っていないのはいいのですが…
なんと時間割ができるまでの間のシステムは「先生のいない教室を見つけたら、見つけた先生が授業をする」というもの…
ちゃんとしている先生は積極的に授業に入っているのですが、中にはずっと職員室で寝ている先生や、そもそも学校に来てない先生も。
そしてずっと先生のいない状態が続くクラスもあり…さすがにこれは良くないなと思い、急遽僕が授業をするということも何度もありました。社会の先生が、英語で算数をアドリブで教える…これはとっても大変でした…
大変ではありますが、それでもやっぱり生徒がいる学校は楽しい!授業をするのも楽しい!これは日本でもウガンダでも変わりません。やっぱり僕は「先生」なんだなと、アフリカの地で改めて実感しました。
学校再開に感謝しつつ、生徒たちと楽しく過ごしていきたいと思います。