コモ湖Villa Plinianaヴィッラ プリニャーナとイタリア映画Malombraマロンブラ
Lake Como Wedding!!
コモ湖ウェディング作戦会議
2軒目の、
Il Sereno Lago di Como 🇮🇹
イル セレーノ ラーゴ ディ コモ
ですが、
ここまではまだ半分!
コモ湖のウェディング撮影に、かっこいいRIVAもいいけど、
クラシックな「Cantiere Ernesto Riva 🇮🇹 カンティエーレ・エルネスト・リーヴァ」もいい!
コモ湖では貴重なラグジュアリーなブティックホテル、
Il Sereno Lago di Como 🇮🇹 イル セレーノ ラーゴ ディ コモがかっこよすぎ!
実はここからさらに1km北上したところに...
車で行くとこの門が目印...
ボートで行くとThe VILLA登場...
この邸宅!
Villa Pliniana (ヴィッラ プリニャーナ )
という名前で...
ここも、
Il Serenoの系列。
姉妹ホテルなんです!
オーナーの「Luis Contrerasルイス コントレラスファミリー」がこのホテルとは別に、約1km先にある約500年前からの歴史あるヴィラ 「Villa Pliniana(ヴィッラ プリニアーナ)」を、イル・セレーノと同じデザイナー「Patricia Urquiolaパトリシア・ウルキオラ」デザインのディレクションのもと改装を行い、 姉妹ホテルとしてほぼ同時に2つのホテルをオープン。
ヴィラ はイベント会場としての集客に主軸を置き500人収容のガーデン、200名収容のボールルームを併設、 この2つのホテルは専用ボードで繋がれ、イベント及び宿泊に連携体制での運営を行っている。
とのことで...
Il Sereno Lago di Como 🇮🇹 では、
全館貸切にしないとコモ湖の結婚式は出来なくて、
もし、コモ湖ウェディングを希望するなら、
こちらのVILLAでどうぞ!
というスタンスなんです。
断続的に湧き出る泉の不思議さ、絶え間なく聞こえる水の音、森の静けさ、息を呑むような眺望、歴史の響き...これらすべてが、Villa Pliniana (ヴィラ・プリニアーナ)での滞在を、他に類を見ない体験に変えてくれるのです。
既存の建物を修復することで、18のベッドルームを持つ広いスイートルーム4室と、3つの独立した家を実現することができました。4つのスイートルームは本館にあり、独立したヴィラはヴィラを囲む18エーカーの公園内に広がっています。すべてのアパートメントからは湖を眺めることができ、最高水準の快適さを提供するように設計されています。
衛星テレビ、インターネット接続、エアコン、セーフティボックス、さらにプライベートキッチンとランドリーも完備しています。また、いくつかの離れの建物には独立した入り口があり、メイドの出入りに便利です。
水とヴィラ・プリニアーナの強い結びつきは、2015年の改修工事でスパを追加することによってさらに強化されました。新しいスパは庭園の上のテラスにあり、全体が専用の建物を占めています。インフィニティプールは、湖の真ん中で泳いでいるような美しい錯覚を与えます。このプールには、水深50メートルの湖から濾過して運ばれた水が使用されています。ヴィラ・プリニアーナのウェルネスセンターでは、サウナ、スチームバス、エモーショナルシャワー、快適なロッカールームもご利用いただけます。
いやー
Il Serenoももちろん凄いけど、
こっちのVILLAもめちゃカッコイイです👍
映画「Malombraマロンブラ」の舞台にもなっていたそうです。
1942年・日本未公開・135分
監督:マリオ・ソルダーティ
出演:イザ・ミランダ、アンドレア・ケッキ
監督:マリオ・ソルダーティ
出演:イザ・ミランダ、アンドレア・ケッキ
叔父に引き取られた、身寄りのない侯爵令嬢マリナ。その叔父は彼女に、結婚するまでコモ湖畔の豪華な別荘を出てはならぬと命じる。メロドラマの巨匠ソルダーティの代表作。2000年復元。
第二次世界大戦中の1942年、Mario Soldatiマリオ・ソルダティ監督によって映画『Malombraマロンブラ』の舞台として選ばれ、短期間ではあったがヴィラ・プリニアーナは新たな名声を得ることになった。この映画は、Antonio Fogazzaroアントニオ・フォガッツァーロの同名小説を映画化したもので、作者自身がヴィラ・プリニャーナを、物語に登場する出来事の理想的な舞台として挙げていたのである。困難はあったが、ヴィラ・プリニアーナでの撮影は見事な選択であり、ヴィラは映画に大きなアクセントを与えてくれた。
日本におけるイタリア2001 イタリア映画大回顧
『Malombra』(1942) ★★★
ソルダーティの代表作のひとつであり、また、カリグラフィスモの屈指の傑作のひとつとも言われる作品。わたしも、これがいちばん気に入っている。19世紀末にアントニオ・フォガッツァーロによって書かれた同名の小説の映画化。映画の時代設定も19世紀になっていて、戦争などどこ吹く風と数奇な物語が語られてゆく(このように時代を前世紀などの過去に設定するのが、カリグラフィスモの特色のひとつであった)。
両親を失ったマリア・デ・マロンブラ侯爵夫人(イサ・ミランダ)は叔父によって引き取られ、アルプスの麓にある風光明媚な湖を見下ろす城館で暮らすことになる。彼女がそこから出て行くための条件はただ一つ、誰かと結婚することであった。厳格で冷たい叔父によってなかば幽閉されるようにして暮らすうちに、彼女は次第に正気を失ってゆく。そのきっかけとなったのは、彼女の先祖に当たるセシリア伯爵夫人が書き残した草稿を、寝室で見つけたことだった。セシリアは嫉妬深い夫によって幽閉されていたのだった。侯爵夫人は、このセシリアというすでにこの世にはない女性に次第に自己を重ね合わせるようになり、やがては自分をその生まれ変わりだと思い込むようになっていく。そこに、この一族とも縁があり、また魂の輪廻をめぐる本を書いてもいるコッラード教授なる人物が館に来て住まうことになる。侯爵夫人は、匿名で書かれたその魂の輪廻をめぐる本を読んでいて、作者に手紙を送りさえしていたのだが、コッラードがその作者だとは気づかない。侯爵夫人は、狂気の中で、厳格な叔父はかつてセシリアを幽閉した嫉妬深い夫の生まれ変わりであり、コッラード教授はセシリアが愛した男の生まれ変わりであると信じるようになる。病死した叔父の葬儀が行われる中、侯爵夫人は狂気に駆られてコッラードを殺すと、ボートで湖に漕ぎ出し、湖に飛び込んで息絶える。ちょうど遥か昔にセシリアがそうしたように。
湖をボートで渡って行き来するしかない閉ざされた城館という舞台、そしてそこで繰り広げられる物語もなかなかのゴシックぶりを見せている。イタリアにジャンルとしてのホラー映画はまだ生まれていなかったが、この映画にはホラーに近い雰囲気が随所に漂っている。ここからリカルド・フレーダやマリオ・バーヴァはそう遠くはない。
何度も言うように、19世紀に時代設定されていること自体が、ファシズムの現実を否定することであったのだが、その物語のなかでさらに、ヒロインは狂気に駆られて現実を拒否し、いっそう深い過去へと逃避する。この映画の全編にみなぎっている閉所恐怖症的な息苦しさは、同じくこの時代に撮られた次の『悲劇的な夜』にも同様に見られるものだ。当初はアリダ・ヴァッリがヒロインを演じる予定だったが(ヴァッリは、ソルダーティの前作『Piccolo mondo antico』に出演していた)、諸事情でイサ・ミランダに変更された。ソルダーティはこの配役に満足していなかったとも聞くが、侠気のヒロインを演じるイサ・ミランダのあえかな演技は実に素晴らしく、アリダ・ヴァッリだったら(当時はまだかけだしだったとはいえ)、若干、たくましすぎる感じになっていたのではないかという気もする。
イサ・ミランダは、ファシズム体制下で登場したイタリアのトーキー映画最初のディーヴァ。1933年にデビューしたあと、マックス・オフュルスがイタリアで撮った『みんなの奥さん』で、2000人の中からオーディションで主役に抜擢され、暗い過去のある女優を悲劇的に演じた。このあと、『輪舞』でも彼女はジャン=ルイ・バローの愛人役を演じて鮮烈な印象を残すことになる。しばしば、ディートリッヒやガルボとも比較される女優だが、2人とは違ってアメリカでは成功しなかった。ちなみに、マヌエル・プイグによるイタリア映画案内小説(といってもよい)『グレタ・ガルボの眼』には、彼女に捧げられた一章(「あのミステリアスな面影」)が入っている。
ちなみに、タイトルの "Malombra" はヒロインの名前であると同時に、フランス語で言うなら "mal"(「悪い」)+"ombre"(「影」)という意味も含み持つ。
いやーこのあたりの映画になると、
正直、なかなかとっつきにくいですが、
このブログの方の映画レベルが凄すぎる👏👏
はてなIDpop1280一行紹介サイト「映画の誘惑」管理人自己紹介サイト「映画の誘惑」にて映画批評を展開する。映画批評家を自称したことはないが、そのへんの評論家よりははるかに映画がわかっていると自負する。映画関係の翻訳書が数冊ある。フリッツ・ラング・インタビュー『映画監督に著作権はない』(筑摩書房リュミエール叢書)、『恐怖の詩学ジョン・カーペンター』(フィルムアート社)
KENJI / SATO