日中の高齢者産業交流会で「親孝行」のきっかけを。
中国国际养老辅具及康复医疗博览会(China AID)
高齢者向け製品・サービス事業者 (老人ホームやデイサービス、建築設計会社などの高齢者向けサービス、高齢者向け 健康用品・器具、福祉用品、リハビリ機器、医療機器、健康食品 等)
JETRO主催の「日中(上海市)高齢者産業交流会」へ初めて参加させてもらいました。
高齢者関連は中国や日本だけに限らず、世界の国々で重要な課題であるだけに、かなり集客のあるイベントでした。
前回2017年は、約25,000平方に出品企業が約327社、来場者数は約4万人だったそうです。
日中の高齢者市場が大きくなってきていることは、誰もが知っていることですが、リアルに数字で見てみると下記のような予測数値があります。
自分達がまさしく高齢化を迎える、20年後、30後とか、日本も中国もすごい高齢化社会に直面するということですね...。
●中国の65歳以上人口
2010年:1億1000万人(総人口の8.8%)
2025年:2億人
2050年:3億人
●日本の65歳以上人口
2015年:3,400万人(総人口の27.3%)
2025年:3,600万人
2050年:5,000万人
国家社会科学基金の作成した“養老消費と養老産業の発展研究”の予測では、2015年の中国高齢者市場規模は1兆8700億元、そのうち医療を除く養老産業規模は4900億元である。これが2050年には高齢者市場規模は48兆5200億元、養老産業規模は21兆9500億元、1年間の増加率はそれぞれ9.74%、11,48%の“高速発展”を予測している。
ここで、48.5兆元というのは、およそ800兆円です(1元=16.5円換算)。
2025年には、日本の高齢者市場は100兆円にまで到達すると予測されています。中国の場合は、2050年時点の話ではありますが、この8倍にまで膨れ上がるというのです。
●下記は高齢者(シニア)ビジネスのわかりやすいまとめでした。
多様な日本の「高齢者(シニア)ビジネス」、 ひとくちに「高齢者(シニア)ビジネス」と言っても、その領域は多岐に渡ります。そもそも高齢者というくくりはあくまで年齢上のセグメントであり、それこそ健康でアクティブな高齢者もいれば、深刻な医療や介護を必要としている高齢者はもちろん、経済的な問題を抱えている高齢者も存在します。
それらの多様性のあるライフスタイルを考慮した上で、「高齢者(シニア)ビジネス」を大きく分けると、「1. 住宅分野」「2. 娯楽・サービス分野」「3.飲食分野」の3つになります。
https://www.digima-japan.com/knowhow/world/8704.php
1. 住宅分野
高齢者(シニア)ビジネスにおける住宅分野とは、有料老人ホームや養護老人ホームなどの介護施設となります。その種類も幅広く、要介護度が低い順に「健康型」「住宅型」「介護型」に分類されています。
2. サービス分野
サービス分野では家事代行サービスや訪問医療マッサージが代表的です。また、高齢者ならではの多様なニーズを反映して、外出支援サービスや介護旅行にも注目が集まっています。さらに遺品整理や終活と呼ばれる新しいビジネスも生まれています。
3. 飲食・フード分野
高齢者を対象とした飲食・フード分野では「配食サービス」に大きな需要があります。高齢者のみの単身世帯の増加と比例して、その食に関する不安も増加していきます。そのような中で栄養バランスを考慮したお弁当の宅配サービスなどが求められています。
プロポーズ、結婚、出産、新生活ぐらいまでは、身近な流れの中でもあり、得意分野の領域ですが、親孝行からシルバー領域も、そろそろ意識して動いていかないと「仕掛ける側」から「仕掛けられる側」になっちゃいそうです。
笑い事ではない現実が数年後にはやってくるのが怖いです。
KENJI / SATO