海南島の「三亜」が沖縄やハワイよりもすごい事実。
中国のハワイとも呼ばれている海南島の「三亜(SANYA)」へと。
三亜は地名ですので、タイのプーケットみたいな位置付けです。
海南島の首都は「海口(HAIKOU)」となりますが、こちらも三亜同様リゾート地としても有名です。
今まで中国と関わってきた中で、中国の知人の誰からも「海南島はすごいいい!」とか「三亜はオススメ!」などの声を聞いたこともなかったし、「中国のハワイ」という例えが逆に嘘っぽいイメージと重なり、正直、何の期待もなかったのですが、初めてロケハンで行ってみて、相当、おったまげて帰ってきたところです。
海南島の位置関係はこちらを参照ください。
ちなみに日本からの直行便はないので、中国のどこかの都市を経由するか、同じく香港や韓国を経由するという選択肢となります。
さらに拡大すると、こんな位置にあります。沖縄や台湾よりもさらに南です。
僕は上海から三亜まで。
飛行機で約3時間で「三亜鳳凰国際空港」へ。
そこからタクシーで移動となるのが一般的ですが、いわゆる沖縄と一緒で、那覇のような空港から近い場所から、恩納村や名護の方まで、1時間ぐらいかけて移動する場所まで、三亜も同様に、空港近くにも、ちょっと離れた場所にも、三亜では「約4つのビーチ」に分かれて、ホテルが点在しています。
で、何でおったまげて帰ってきたかというと、まず、ホテルのラインナップがすごいんです。
下記、全部三亜にあるホテルの一部です。
パークハイアット、グランドハイアット、マンダリンオリエンタル、シャングリラ、エディション、リッツ・カールトン、マリ
オット、ヒルトン、ウェスティン、コンラッド、セントレジス、バンヤンツリー、ルネッサンス、インターコンチネンタル...etc
ハワイや沖縄、グアムやサイパン、プーケットやバリにも、こんなホテルブランドが揃っているリゾート地ってなくて、それが今の中国の海南島にはあるんです。
僕なりに調べてみると、これは三亜の資料ですが、年間の観光客数は「約1,652万人」と、これは沖縄やハワイの倍の数です。
それに対して、各国で星の基準が曖昧なので、単純に「Ctrip」で調べてみたら、圧倒的に三亜の方が高級ホテルの数が多いんですね...。
・三亜の(5星&4星)ホテルの数:253軒
・沖縄の(5星&4星)ホテルの数:84軒
・ハワイの(5星&4星)ホテルの数:179軒
これって僕含め、日本人からすると、海南島なんて聞いたことはあっても興味なんかないし、行こうとも思わなし...だと思うのですが、その結果、数年の間に、世界のトップブランドホテルが中国のリゾート地に集まっているという、現象が起きていたんですね。きっと中国に住んでいる駐在の日本人しか海南島には行かないでしょうからね。
一応、下記に要点をまとめた数字を列挙します。
●海南島(全体)
・面積:約34,000平方キロメートル
・人口:約917万人(2016年末常住人口)
・年間観光客:約6,000万人
・年間観光客(宿泊付):約5,000万人
●海南島(三亜)
・面積:約1,900平方キロメートル
・人口:75万人
・年間観光客:約1,652万人
・年間中国人観光客:約1,607万人
・年間外国人観光客:約45万人
・ホテル数:1,000軒(Ctrip)※5星141/4星112/3星131/2星以下534/その他82
・ホテル数:344軒(Booking)
●沖縄
・面積:約2,200平方キロメートル
・人口:約144万人(2017年7月)
・年間観光客数:約877万人
・年間日本人観光客数:約664万人
・年間外国人観光客:約213万人(台湾65万人/韓国45万人/中国44万人/香港22万人)
・ホテル数:1,823 軒(沖縄県文化観光スポーツ部)
・ホテル数:1,128軒(Ctrip)※5星22/4星62/3星267/2星以下541/その他236
・ホテル数:467軒(Booking)
●ハワイ
・面積:約16,700平方キロメートル
・人口:約143万人(2016年)
・年間観光客数:約800万人(2016年/飛行機のみ)
・アメリカ人観光客:約500万人
・日本人観光客:約137万人
・中国人観光客:約16万人
・ホテル数:1,614軒(Ctrip)※5星30/4星139/3星290/2星以下54/その他1,101
・ホテル数:340軒(Booking)
以上
もちろん、日本人でも、私はハワイしか興味がなくて沖縄とか行ったことがない人がいるように、中国人でも海南島とかは興味ないという人もいるんでしょうが、ちょっと中国政府の方針が海外に行かずに国内旅行を、なんて言い出したら(すでに言っていると思いますが...)、リゾート系のデスティネーションは、沖縄も韓国の済州島も、タイやバリも、この海南島パワーには負けちゃいそうな気がしますね。
ちなみに現在の海南島はロシア人の観光地としても人気となっています。
なぜか中国のリゾート地にロシア人が海を求めて来ているという...、世界には知らないことがたくさんありますね。
しばらく海南島ネタが続きます。
KENJI / SATO