記念館の1階にある最初の展示品は、
大正時代のヨーロッパのオルゴール。

今見かけるような箱型や
手のひらサイズのものではなく、
柱時計のような見た目でした。

時計でいうところの文字盤部分に、
オルゴールの楽譜(ボツボツ突起が出たやつ)が
直径1mくらいのサイズで入っている。

時計の振り子部分に、
他の楽譜が収蔵されているイメージ。

施設の人も話していましたが、
ジュークボックスのような構造のようでした。

実際、ボックスの右側には、
コインの投入口があり、
コインの重さを感知して鳴り始めるらしい。

決まった時間になると、施設の方が
実際にオルゴールを鳴らしてくれる催しがあり、
その際に教えてもらいました。

ちなみにコインも当時のコインでないと
動かないそうで、
当時のヨーロッパの硬貨を使用していました。

他にも何台か、
卓上タイプのオルゴールを聴かせてもらい、
聴き比べをしました。

どれも引越しの段ボールくらい
大きなオルゴールなので、
音の響きがすごかったです。



同じ展示室の中で、なぜ記念館がここ、
伊香保に作られたのかを解説する
映像が流れていました。

伊香保に住む、竹久夢二ファンの女学生が、
「伊香保で先生を見た」というファンレターを
竹久に送る。

しかし竹久は伊香保へ行ったことがなく、
「それは人違いですよ」と返事を書く。

しかしなぜかその手紙のことが忘れられず、
竹久は伊香保へ行くことにする。

すると榛名山や榛名湖の風景に圧倒され、
ついに榛名湖畔に美術研究所(アトリエ)を
構えることになる。

人違いのファンレターが、竹久夢二に
一生の出逢いを与えることになったわけです。

なんだかいい話だなぁと思いました。

女学生との手紙のやりとりなんかも
展示されていて、ほっこりしました。



その後は、竹久の作品を見たり、
企画展示なんかを見て周りました。



この井上文太さんの作品は、

どれもとても面白かったです。


建物内に散りばめられたアンティークの品々も、

悲しいかな竹久作品より楽しめてしまいました。