朝にコーヒー、夜にワイン。筆者にとって毎日の生活に欠かせない嗜好品である。
報道によれば、「世界のワイン市場の縮小が止まらない。
2024年の全世界のワイン生産と消費量はいずれも1961年以来、63年ぶりの低水準となった。
気候変動の影響で生産が減少しているだけでなく、
インフレなども背景に消費者のワイン離れもさらに進んだ。
…国際ブドウ・ワイン機構の事務局長は『いくつかの成熟市場では、
消費者行動におけるライフスタイルの好み、社会的習慣の変化がみられる』と
中長期的な消費者のワイン離れに懸念を示した。
…日本の平均ワイン輸入価格は1リットルあたり6.35ユーロ(約1030円)と
スイスに次いで2番目に高い。」そうである。
「その1」でコーヒーの市況や豆の値段について話をしたが、ワイン市場は違うようだ。
もし選択肢が減ってしまったらとてもさみしいけれども、輸入価格が下がるのは歓迎する。
家で飲むワインは、基本、赤。
白は、牡蠣とか魚とか食べるのに合わせて、シャブリ、シャルドネなどを年に数回
(和食の魚には焼酎、酎ハイを合わせている)。
スパークリングワインも年に数回(モエ エ シャンドン、ヴーヴ クリコといったシャンパンは、
年に一回くらい。ドンペリニヨンは久しく飲んでいない。)
ほぼ毎日飲んでいるので、1本1000円以内のテーブルワイン。
基本、赤といったが、正確には、フランスのボルドー。ブルゴーニュはめったに飲まない。
時々、イタリア、スペイン、チリ、オーストラリア、アメリカなどから
良品廉価なもの、掘り出しものを購入する。
夕食時の酒なので、たくさんは飲まない。3日で一本空けるくらいだ。
食費を勘案すれば、自宅で「せんべろ」の日々を送っていると言える。
スーパーや量販店でのテーブルワインの値段は、肌感覚だが、
ここ数年で、2割から3割くらい上がったのではないか。
上の報道によれば、平均ワイン輸入価格は1リットル当たり1000円、
一瓶750円になるので、諸々のコストを含めれば、
自分の買っているワイン並みということになる。
コーヒーでは気分でカップを選ぶ話をしたが、ワインのグラスは気分で選ばない。
赤には、ユニバーサルタイプのボヘミアグラスが、いつもの、お気に入りの一脚で、
白もこれでいける。シャンパンには、フルートグラスを、
高級なものには、小ぶりのメロンくらいあるボウルのものを引っ張り出してくる。
コーヒー同様、自宅外でワインをいただくのは、ほとんどない。
会社に勤めていた時分は夜の付き合いで結構なものをいただくこともあったのだが。
家内は酒が飲めないので、レストランでボトルを注文し、一人で飲むのも気が引けるし、
多分、料理を食べきれなくなるか、ワインを飲みきれないかのいずれか、あるいは、
両方になるだろう。せいぜいグラスで2杯ほど頼むくらいになる。
しかし、レストランでのワインの値段は、どうだろう、買って家で飲むのと比べれば、
3倍くらい高いのではないか。
接待ならしょうがないけれども、自腹ならその値段でもっといいものを
自宅でじっくり味わいたいと思ってしまうのは、小市民の性。