今朝の夢 | 「ここに居るよ」いきなりAIDSを発症したゲイのHIVブログ

「ここに居るよ」いきなりAIDSを発症したゲイのHIVブログ

2010年の秋に「いきなりAIDS」を経験したHIV陽性者として生きるゲイのブログです。


現在はHIV陽性者のコミュニティースペースのスタッフをはじめ、予防啓発、検査会等に携わっています。

こんばんは。



今日は、今朝見た夢のお話しです。



と言っても、抗HIV薬の副作用による悪夢ではないよ。



多分ね…。







ベッドの上に、今は亡き弟が横たわっていました。



夢の中の弟は、俺の知っている姿ではなく、子供のように小さく、頭部には手術痕がありました。


重い脳の病気を患い、もう意識もはっきりとはしていないような状況でした。



まるで赤ちゃんのように、何か呟きながら小さく微笑んでいます。



俺は死を間近にした弟に、寄り添いながら、一緒に何かの言葉を歌うように口ずさんでいました。






小さくなった弟に寄り添っていると、様々な事が思い出されました。



まだ彼が元気だった日の事、心を病んで苦しんでいた日の事。



「守ってあげられなくてごめんね…。」



心の中で、そう呟きながら、楽しそうに何かを口ずさんでいる弟に、調子を合わせます。








そうしていると何故か、彼以外の2人の弟の事にも思いは及びます。



幼い頃、兄弟喧嘩をして泣かせてしまった2番目の弟の事。



俺が高校生の頃、一時、両親が離婚して家族がバラバラになった時、食べる物がなくて、唯一あったサバの缶詰めを



「開けて。」



と、せがむ末の弟の事。


その時、まだ幼い末の弟が持っていたのは、サバの缶詰めと栓抜きだった事。



「皆、ごめんね…。」



3人の弟を守ってあげられなかった情けなさで夢の中、声を殺して泣いていました。









ふと気付くと、7時を知らせる目覚まし時計の音が響いていました。



夢から覚めたのです。



その時、ふと



「俺の人生、もう間もなく終わるんだな。」



そう感じました。



それには何の根拠もありません。



ただ漠然と、そう感じたのです。



今までの後悔の念を整理し始めた。



そんな気がしました。



「終わる為の準備なんだろうな。」



そんな事を考えながら、いつものように仕事に出掛ける準備を始めたのでした。






ただ、間違っても死のうとしている訳ではなく、自分の人生を全うする気満々です。



それが長いか、短いか、あとどれくらい残っているのかは誰にも分かりません。



思うのは、与えられた時間の中で、自分らしく生きていきたいという事だけです。







これが悪夢なのか、良い夢なのか、今のところ何とも言えません。



続きを見たら、またお知らせしますね。



おしまい♪