高校時代は暗かった。

子供の頃から9年間、私を知っている同級生ならいざ知らず。

初めて会う人から見ると、私は異質すぎたようだ。

頑張って挨拶してみたものの、学年中から無視された。

自信は毎日なくなっていき、友達はできず、コミュ力も低下していった。

自信がなくなることで勉学に身が入らなくなり、勉強について行けなくなった。

大学を十ほど受けたが、全て合格できなかった。

中学時代は何もしなくても65はあった偏差値は、48まで下がっていた。


ところが一年間浪人したら、偏差値は67まで上がって、先述の心理学科を設けている大学(ちなみに第一志望校だった)に入学したのだった。

一年間で偏差値が20上がるなど、なかなか体験することはないだろう。


これは一つの自慢話であるが、同時に一つの疑問が生まれるエピソードである。

どうしてそんなことが可能だったのか。

これがこの本の核心である。


当時の私はわからなかったが今の私は理解している。

私の脳は強度が人より高いのだ。


普通の人では考えると頭が痛くなることでも、突き詰めて考える力がある。

日本史を参考書を読みながら暗記していた時、5時間近く熱中して、熱を出したことがある。

私の叔父も勉強に熱中していて、熱を出して鼻血まで出したという。


脳というのはデリケートな器官で、疲れや熱に弱い。

上記のオーバードーズとも言える状況でも、私は思考を続けていられる

覚醒剤を打ったようなハイな状態で私は思考しているのかもしれない。


そしてロングスリーパーである。

脳は疲れやすいので、ひとしきり思考して、集中力が切れるとすぐに眠くなる。

私は寝付くまでに五分とかからない。

「ドラえもん」の「のび太君」のようだと評されることもある。


眠り、瞑想、オーバードーズ。

これらは全て脳と密接な関係がある。

この本は脳の制御方法を読者の皆さんに伝える本である。

脳の強度を高める本である。

脳をベストな状態にして、思考を深めるヒントが散りばめられる予定である。


イライラを収めて、自己肯定感が高まる方法など

、最後までお楽しみいただければと思う。