私は時折、自分の重心を意識して立つ。

しっかりと地に足をつけ、絶対的に安定した姿勢を目指す。


けれど、どうしても揺れる。

完全に静止することができない。

そこで、よく考えてみれば当たり前のことだと思い至った。


地球は高速で自転しながら、銀河の渦の中を移動している。

そう考えれば、私たちが立っているこの足場が、完全な静止とはほど遠いのも無理はない。

少し大げさに言えば、地球は出鱈目に蹴られたサッカーボールのように、激しく運動している。


普段は重力のおかげで意識しないが、実のところ地球の表面は、絶対不変の足場ではない。

このダイナミックな地球の動きを理解して、バランスを取ることができたとき、ようやく明鏡止水のような安定感が得られるのだろう。


この世界は渦を巻き、高速で回転している。

その中で静止しようとするなら、渦に抗うだけでなく、それに応じた釣り合いを自分の内側につくり出す必要があるのかもしれない。


そんな、少しくだらないことを考えていた。