きっと多くの人が心に深い傷を負っている。

日々の生活の中で、社会に傷つけられている。

そして願う。


「もっと良い世の中になればいいのに」


だが多くの人がここで思考停止している。

「この世の中がおかしいなら、自分が世の中を変えてやろう。」

などと考える人は少ない。

ましてやそれを実行に移す人は、砂の中に紛れる金の粒の如しである。


ある人は言った。

「深いマイナスを持つことは、高いプラスを持つ背景だ。」

私はこの言葉に深く感銘を受けた。


この世界のエネルギー量の総和はゼロである。

私たちは虚無の世界に生きている。

ただその全くないゼロの世界。

だがこの世界の創造者は完全なるゼロから、意志のエネルギーでプラスを生み出した。

マイナスを発見したのだ。

マイナス方向に1下がれば、プラス方向に1上がる。

総和がゼロでも2倍のエネルギー量を発生させる装置がこの世界には存在する。

そして総和がゼロなので、心を無にすればいつでも世界をやり直せる。


もしもあなたの不幸が海よりも深い時、あなたの魂は高みを得るエネルギーを得ている。

自分の不幸を抱え込んで生きる人よりも、他者の不幸まで己のことのように抱えて生きる人の方が、魂を高みへ導けるのはこの原理が存在するからである。