食欲、性欲、睡眠。

この3欲を制御できたなら、これだけで人としてのレベルは相当に上がっている。

今回は断食について述べる。


人は栄養失調で命を落とすことがある。

だが空腹で死ぬことはほとんどない。

5日以上の断食をしても、健康体であれば意外に元気に生きられる。


では長期の絶食において、痩せた人と脂肪が多くある人ならば、どちらが長生きできるだろうか。


ラクダのコブは脂肪でできていて、数日間絶食しても問題なく生きられる。

これと同じように、人も体に蓄えた脂肪を上手に消費しながら心を穏やかに生きれば、痩せた人よりも長く生きられるはずだ。

だから普通なら太った人のほうが貯蓄が多くあるので長生きするだろうと思う。


だが現実には太っている人の方が早く死ぬ。

特に食べるのが好きな太った人が早く死ぬ。

食べないと強烈な空腹に襲われる。

「食べるのをやめたら死ぬ」という思い込みがあるからだ。


この生死の境は災害の時に明らかになる。

災害のような緊急時に陥る前に、自ら断食を経験して、「人は絶食をしていつまで生きられるのか。」の目安を知っておくべきだ。