ではなぜ、他者に与えると神通力が貯まるのか。

それはあなたの器の大きさ(器量)と関係がある。

 

常に己の器を一杯に満たしたいと願う人がいる。

その人の器は「一杯にしたい」という願いにしたがって、一杯である。

つまり現在持ちあわせている以上の物が、入ってこない状態にある。

その状態で「もっと欲しい」と願っても、到底無理な話である。

 

この世界は水の流れのように、流れていないと停滞する。

それはため池の水が、流れなければ徐々に濁るようなものだ。

人の魂も、同じ状態であり続けては、濁り曇るのだ。

 

だから少なくとも心の1割を、常に入れ換えていくことを心がけることで、魂の透明度を保っていける。

そのためにはまず己の器に満たされた物の1割を捨てる、人に与えていくことが先に必要なのだ。

濁った魂の願いは、天に通じにくい。

魂の透明度は、神通力の係数である。