文化という言葉には大きな意味がある。

伝承はすべて口伝だった。

やがて文字が発明され、文明化が急激に進む。

人類は先達が積み上げた文化に文字を通して触れ、文明が築かれていく。

 

かつて石器時代の人々は獣に近かった。

獣と人との境目が曖昧だった人類が、文字に触れ、先達の知恵に触れ、人間として確立していく。

だとしたら私達はどんな言葉を、子孫や後世に残していくのだろうか。

これに思いを馳せる人は少ないだろう。

 

どのような言葉を残すかは、普段の口癖が大いに関係している。

多くの人がこの自覚を持ち、普段の言葉から変えていけば、文化が変わっていく。

 

前回、すべての人々が文化の旗手だと述べた。

良い文化で暮らしたいなら、まずは自分から良い文化を作る自覚を持つべきだ。

家族、職場、地域、社会に対して、あなたが良い影響を与える人になろうではないか。