さてあなたはすでに知見がある。

誤りを見つける鋭い観察眼を持っている。

会を発展させる目的に基づいて、誤りを正せる。


気に入らないメンバーの立場を危うくしようとする悪意がない。

口うるさくなく穏やかで平和的。

ただ正さなければ支障を生じる誤りだけを鋭く指摘できる準備ができた。


ここで大事なことは、誤りを正す言葉は鋭い刃物である。

皆が正しいを思っていることを一部なり全部なり否定するのだから。

だから誤りを正す時には大騒ぎをしてはならない。


個人が間違っているときは、談笑しながらそっと教えてあげるのだ。

「ズボンのチャックが空いてますよ。」とこっそり耳打ちするような感じが良い。


会運営が間違っているときはもう少し気を遣いたい。

例えば先に述べた会の運営で、国旗が客席から見て右側に掲げられているような場合。

運営側の誰かに伝えればそれで直るものではない。

「『国旗の掲げ方が左右逆です」と責任者の方に伝えてくださいませんか」

ここまで言わなければダメだ。


だがそれでも直らない時は、もやもやした気持ちと共に、黙ってゲストとして居座れば良い。

会の運営者でもない人間が出しゃばるのは行儀が悪い。

このようなことを踏まえれば、到着時時間に余裕がないようなゲストが大声で「国旗の位置が間違ってるぞ!」などと怒鳴る無礼さがわかることだろう。