「自分の願いを叶えるための組織をゼロから作りなさい。」
と子供に説いても、できるはずがない。
子供達は自分にどのような能力が備わっているかもわからない。
経験が少ないから、どのような場面で失敗しやすいかという感覚もわからない。
そして何より「夢を叶えるために組織が必要」という意味が理解できないだろう。
「自分に付き従う人がたくさんいると、夢が叶う。そのためには多くの人が憧れる大きな夢を持ちなさい。」
「少年よ、大志を抱け」とはこのことである。
願いが純粋で、夢が大きなものであれば、必ず追随者が増えてくる。
だがその夢が心の中に鍵をかけてしまっていては、誰も追随者になることはない。
だから声にして夢を人に伝える作業が不可欠になる。
これを勧誘という。
「私にはこんな夢がある。一緒に叶える仲間になって欲しい。」
この言葉を出す人と出せない人が、夢を叶えるかどうかの差である。
だが初めに述べたように、子供は夢が明確ではないし、組織を作る力もない。
だから「一生に一度の願いは何か」を子供たちに問いかけながら、規律の整った組織が必要なのだ。
すでに存在する組織に、友達を誘うのは容易である。
その活動が面白おかしかったら尚更である。
少年救命団がよもや夢を叶える教育を施す、世界最高レベルの社会教育団体だと知らずに入ってくる子供もいるだろう。
活動が面白おかしく、規律の整った組織であり、大人顔負けの体験ができて、子供の夢を叶える教育がある。
これだけのことが揃う少年救命団が、世界に求められる団体であることは疑いようもない。
子供同士による勧誘はがとまらず、団員が増え続ける組織。
それが少年救命団である。