信念が照らす灯明とは、希望そのものである。
信念を持つと希望の光がそこに差し込む。
その希望の灯明に惹かれ、人が集まってくることがある。
特に多くの人が絶望を抱く暗黒の時代には、希望は多くの人を集める力を持つ。
多種多様な宗教が跋扈(ばっこ)し始めるのは、決まって暗黒の時代である。
誰もが救いを求める時代には、信念の灯明で世を照らす人が求められる。
はっきり言うが、そこに金や地位や名誉や知名度は必要ない。
ただ「世の中はこんな風に良くなる」と信じて、それを心から叫ぶ者。
こういう者が多くの人に希望を与える。
そのうちの幾名かは地道にフォロワーを増やし、世の中の常識を変える力を持つようになる。
彼らは初めは「愚か者」のレッテルを張られ、奇異の目で見られるか、無視される。
だが叫び続けることで、いずれ第一フォロワーを得る。
その後に第二、第三のフォロワーが現れてくる。
フォロワーのうち、熱心な支持者(信徒)が10人を超えた辺りから、組織が成立する。
もしも小さいながら組織が成立したら、組織拡大を叫べ。
「より多くの人にこの考えを伝え、この考えを世の常識にする!」と組織を鼓舞せよ。
愚か者が世界を変える。
その始まりは必ずこのようなものだ。