信じる心、つまり信念が世界に変革を与えると繰り返し述べた。
初めは愚か者の扱いを受けても、支持者が増えることで、その傍目にはおかしな価値観がやがて常識に変化する瞬間が現れる。
これこそが信念の力である。
ところが人の心は弱い。
信念を持ち続けることが難しいのである。
心が弱ると信念も弱る。
信念が弱ると、他者からの価値観をそのまま自分の価値に当てはめてしまうことになる。
信念が弱ると、他者からの批判や拒絶に敏感になる。
信念が弱ると、自分の価値を低く見積もってしまい、卑屈になる。
このような心の状態では、世界の価値観を覆すことなど到底できない。
このような心の有り様の人に「信念を持ちなさい」と説いたところで、余計なお世話にしかならない。
人の心は繊細で弱い。
だから信念が弱り、揺らぐことがある。
これをよくよく知ることだ。
自分の信念が弱ったとき。
「そういうこともある。人の心は繊細なものだ。」
と笑うと良い。
そして翌日にまた、自分のやりたいこと、変えたい世界の価値観とは何かを、再度確認する。
この小さな積み重ねが信念を鍛えてくれる。
信念を鍛えて、世界の価値観を変えるには、諦めずに積み重ねていくことだ。